Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

MENU

INTERVIEW

Japanese

フラワーカンパニーズ

2015年01月号掲載

フラワーカンパニーズ

Member:鈴木 圭介 (Vo) グレートマエカワ (Ba)

Interviewer:天野 史彬

生きたい、死にたい、死ねない――"生と死"という命題を巡り、様々な叫びと祈りが交錯している。去年、結成25周年を迎えたフラワーカンパニーズが作り上げた15枚目のフル・アルバム『Stayin' Alive』。このアルバムは、"生きること"にひたすら実直に向き合ったアルバムだ。それ故に、とても"フラカンらしい"アルバムであると同時に、ここ数作の中で最も不思議な感覚を聴き手に与えるアルバムでもある。何故なら"生きること"、それ自体が"死"すらも内包した、答えのない禅問答のようなものだから。25年の果てに辿り着いた"本質"だけのアルバム『Stayin' Alive』。あなたはどのように受け取るだろう?

-2014年は結成25周年イヤーだったわけですけど、どんな1年でしたか?

グレート:思った以上の充実度だったね。ツアーを細かく周れてるのもあるし、動員的にも、今年25周年だからかどうかはわからないけど、たくさん来てくれてるし。新旧織り交ぜたセットリストでやってるんだけど、場所によっては古い曲は全然知られてなかったりするんだけど(笑)、でも、自分たちが思った以上に俺たちの曲やライヴは浸透してるんだなっていう実感があった。25年もやってると、自分たちではよくわからなくなってるからさ。毎年ツアーもやってるし。だけど今年、25周年でいつもよりギアを上げてみたら、改めて実感することは多かったね。

-鈴木さんはどうでした?

鈴木:うーん......まだそこまで客観的にはわからないんだよね。わりとバタバタやってたから、時間軸がグチャグチャになってて。でも、この10年以上はずっとそうなんだよね。切れ目がないから。あっても正月の、長くて1週間ぐらいだったりするから、あんまりピシッと区切りを作れないんだよね。週末はずっとツアーをやってるでしょ。で、こうやって新しいアルバムが出て新曲をやったりすると、そこでちょっとは景色は変わるんだけど......とは言っても、新しいアルバムの曲を全曲やっておしまいっていうわけでもないし、俺らの場合は特に、一気に新曲をやらないから。ちょっとずつ増やしていって、ツアーの最後になったらトータル的に全部やってましたっていうことが多いから、なんとなく徐々にいろんなことが変わっていってる、その渦の中にずっといる感じなんだよね。だから、今年だから特にっていうことは......まぁ、ツアーとツアーの合間にレコーディングをしてたのはあるんだけど。

-さっきグレートさんがおっしゃった、ライヴでの浸透度を再確認するようなことはなかったですか?

鈴木: 25周年の年だから、この機会に久々に来てくれた人はいたのかもしれないね。だから昔の曲をやっても、意外に知ってるんだなっていう。前はね、もうほんとパカーッと真ん中が抜けてた時期があって。20代のころの曲、アンティノス(レコーズ)時代の曲を、言いかたは悪いけどサービス的な感じでやるじゃない? そうしたら盛り上がるかなって思いきや、逆に全然盛り上がらなくて、新曲の方がいいなっていうことも地域によってはあって。まぁ、東名阪とかは昔の曲も浸透してるんだけど、1年に1回とかしか行かないところではお客さんって入れ替わってるんだなっていうことを感じることは、ここ数年は多かった。でも今年は、わりと昔の曲をやっても思ったより盛り上がったね。新曲より、昔の曲をやったときの方が、"あ、知ってんのか"っていう手応えがあったり。こっちとしては、やってもピンとこねえんだろうなって思いながらやったりするんだけど(笑)、意外と食いついてんなっていうのはありましたね。

-フラカンのライヴって、若い人も着実に増えていってる印象があるんですけど、ご自分たちでも実感されてますか?

鈴木:あ、若い人増えてるなって思う? 人によっては、"フラカンのライヴって若い人多いね"って言ってくる人もいれば、"やっぱり年齢層高いな!"って言ってくる人もいるんだけど(笑)、ステージ上から見ると、比率的には男の人が増えてて、男は若い人が多いんだよね。女の人はね......若いかどうかはわかんない(笑)。

グレート:女の人の歳はわかりにくいよな(笑)。

鈴木:あと、わかったところで口にしていいのかどうかっていうのもあるじゃない。正直に言っていいのかっていう(笑)。だから難しいね(笑)。

グレート:(笑)まぁ明らかに若い、高校生ぐらいの子も来てれば、60歳超えてるくらいの、明らかに俺らよりも年上の人たちが来たりもしてて。そこは、どんどんいい感じになってきてるなって思ってて。男の人は増えてるし、でも女の人の比率は高いし。それに若い人も増えてるし、上の世代の人たちも増えてる。で、もちろんメインは30代~40代頭くらいの人たちで。自分たちがそうなるといいなって思う感じになってますね。

-10月にはトリビュート盤『I❤FC MORE THAN EVER ~FLOWER COMPANYZ TRIBUTE~』のリリースもありましたけど、あの作品は本人たちの目から見て、いかがでしたか?

鈴木:あれはねぇ、Skream!で天野君が書いてくれた記事が1番、あのアルバムを的確に捉えてたと思う(笑)。

グレート:Skream!の10月号を読んでくださいっていうのが、メンバーの意見(笑)。