DISC REVIEW
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PELICAN FANCLUB
Who are you? / 星座して二人
エンドウアンリ(Gt/Vo)のひとつの夢だったというアニメ"BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS"のテーマ曲となった、サビの開放感が印象的な「Who are you?」と、yonigeの牛丸ありさ(Vo/Gt)を迎えた、ダークな雰囲気を醸す「星座して二人」のダブルAサイド・シングル。期間限定盤に収録されたKANA-BOONの楽曲「シルエット」のカバーは、リスペクトを込め原曲を再現しつつ、彼ららしい浮遊感のあるサウンドに仕上がっている。前身アニメ"NARUTO-ナルト- 疾風伝"のテーマ曲ということもあり、夢の実現に花を添える1曲となった。また通常盤には、Kabanaguによる「星座して二人」のリミックスを収録。彼ら独自の繋がりが窺える1枚だ。(中尾 佳奈)
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PELICAN FANCLUB
ディザイア
表題曲がTVアニメ"炎炎ノ消防隊 弐ノ章"ED主題歌、さらに谷口 鮪(KANA-BOON/Vo/Gt)によるプロデュースという話題性抜群のシングルだが、それを差し引いても十二分な求心力を放つ1枚。むしろそれらの贅沢なほどの付加価値を、どこまでも自分たちのものにすることができるというバンドの底力を見せつけられたような気さえしてくる。疾走感がありながらも様式美すら感じられるギター・ライン、流麗なメロディ、そして包容力を湛えたエンドウアンリの歌声。それらが見せてくれるのは轟々と燃え上がる真っ赤な火ではなく、静かに、しなやかに、堂々と燃え上がる青い炎だ。カップリング含め、突き抜けるような爽快感と優しさを兼ね備えた、これぞ新境地にして王道。(五十嵐 文章)
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PELICAN FANCLUB
三原色
メジャー1stシングルの表題曲は彼らにとって初のタイアップで、TVアニメ"Dr.STONE"OPテーマへの書き下ろしだ。彼らの強みは、エンドウアンリ(Vo/Gt)の独特のワーディングや脳内世界を共有し、人間の肉体を構成する細胞や筋肉のようにアンサンブルを編み上げる、意思疎通のスムーズさにあるとこの曲のアレンジを聴くと痛感する。三原色の理論を詩的な比喩に置き換えた歌と相まって、細胞がドライヴする。パーソナルな歌詞でありつつ、息の合ったアンサンブルで時代を超える、インディー・ポップ「Dayload_Run_Letter」、インディーズ時代からの代表曲「記憶について」の2019年バージョンも収録。コンパクトだが、彼らの特徴を改めて知るには絶好のシングルと言えるだろう。(石角 友香)
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PELICAN FANCLUB
Whitenoise e.p.
1曲目の「ベートーヴェンのホワイトノイズ」を聴いた。これぞキラーチューン。19年を激震させる音とメロディが鳴っていた。前作『Boys just want to be culture』についてエンドウアンリ(Gt/Vo)は、自らのルーツを80年代や90年代のインディー・ミュージックにあるとしたうえで、そういった背景はもはや意識せずとも出ることだと言い、描きたい世界を感覚的に音にしていったと話してくれた。それに対して今作は"ホワイトノイズ"という、明確な音楽ジャンルである"シューゲイザー"と繋がる言葉をタイトルに。その意図は単なる"原点回帰"ではない。むしろまるで人間そのもののようなホワイトノイズの持つ幻想的な揺らぎとメロディが、熱の高いビートに乗って未来へと向かう作品である。(TAISHI IWAMI)
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PELICAN FANCLUB
Boys just want to be culture
PELICAN FANCLUBが劇的な進化を遂げた。これまでの作品は80年代のニュー・ウェーヴやポスト・パンク、インディー・ポップやオルタナティヴ・ロックといった海外の音楽や、BUMP OF CHICKENのような日本語詞のバンドといった、自らが影響を受けた音楽やカルチャーへの敬意を軸にオリジナリティを追求していた。しかし本作は、音楽的なリファレンスという意味ではこれまで積み重ねてきたことの延長線上にあるのだが、とにかく誰にも真似できないサウンドの展開が、ここにしかないエモーションが大爆発。ルーツを真摯に習得してきたからこそルーツと向き合うことを止めて、感情の向くまま作って溢れる圧倒的な強さ。彼らの今が最高。そしてこの先が楽しみで仕方ない、可能性の塊のような1枚だ。(TAISHI IWAMI)
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PELICAN FANCLUB
Home Electronics
天体系を比喩的に使うなど、エンドウ アンリ(Gt/Vo)流のロマンたっぷりの詞世界。それをバーチャルに体験できる感覚すら覚えてしまうくらい、曲ごとに異なるシチュエーションを最大限に演出するアレンジが素晴らしい。演奏のダイナミクスやさりげない環境音によって奥行きを増し、飛躍的進化を遂げたサウンドに終始、胸が高鳴りっぱなしだった。キャッチーながらもシューゲイズ・サウンドが彼ららしい「Night Diver」、エンドウのヴォーカリストとしての表現力に感服する狂気に満ちた「Black Beauty」、Avec Avecがシンセ・アドバイザーとして関わった壮大なスケール感と情熱的な合唱が感動を呼ぶ「Trash Trace」など......初のフル・アルバムにしてこの完成度! と思わず感嘆の声を上げたくなる仕上がりだ。今、バンドの制作活動が最高に充実していることを感じずにはいられない。(松井 恵梨菜)
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PELICAN FANCLUB
OK BALLADE
UK.PROJECT主催のイベント"UKFC on the Road"や、"タワレコメン"に選出されたセルフ・タイトルの前作でこのバンドに出会った方も多いだろう。今作は、きっとそのときの印象を凌駕するクオリティだと宣告しておく。"謎"がテーマだった前作とは切り口を変え、"今この瞬間を大事にしてほしい"という思いを込めた今作。"帰る場所があるから帰りたくなる"と当たり前の中にある大切さを歌った「記憶について」に始まり、エンドウアンリ(Gt/Vo)が"今"歌で伝えたいことを全部詰め込んだかのようなバラード「今歌うこの声が」で終わるメッセージ性の高い1枚だ。そんなアルバムに散りばめられたアートのようなサウンドスケープと、バンド史上かつてない破壊力と叫びが襲う「for elite」、「説明」での豹変っぷりとのコントラストも痛快すぎて最高。(松井 恵梨菜)
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PELICAN FANCLUB
PELICAN FANCLUB
PELICAN FANCLUBの正式には初めての全国流通音源がUK.PROJECT内のDAIZAWA RECORDSからリリース。数多くの偉大なアーティストを輩出する名門レーベルからのリリースということで周囲の期待も並々ならないものがあったであろうが、結論から言うと彼らはそのハードルをあっさり越えてきた。今作では、いわゆる4AD的な血を引きつつ、80年代より脈々と受け継がれる耽美なサウンドを現行のインディー・マナーでアウトプットする。さらに"自分達らしさ"、"謎"をテーマに掲げ鳴らされる4人の音は、圧倒的に説得力を増し、立体的で奥行きのある音像からは格段に洗練されたという印象を受ける。仄かに残る青いきらめきと内なる獣が牙を光らせる彼らの現在を克明に刻みつけた1枚。(山元 翔一)
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PELICAN FANCLUB
ANALOG
昨年10月にリリースしたTOWER RECORDS限定シングル『Capsule Hotel』が早耳リスナーの間で話題となり、注目を集めている新世代ドリームウェイヴ・バンド、PELICAN FANCLUB。彼らの1stミニ・アルバムに収録されているのは、死後の世界を表現したというTrack.1「凪の頃」や、絵画を見た感動を歌ったTrack.4「クラヴィコードを弾く婦人」など、誰にでも起こりうる"日常"を描いた6曲。どこかシニカルなエンドウ アンリ(Gt/Vo)による言葉選びのセンスは抜群で、聴けば聴くほどに心を揺さぶられる。甘酸っぱく多幸感溢れるメロディを聴いていると、ドキドキと胸が高鳴り、それはまるで透き通ったガラス玉を覗くよう。静かな部屋で、目を瞑って、じっくりと味わいたい1枚。(奥村 小雪)
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PENDULUM
The Reworks
高速ビートのドラムンベースとロックの融合を推し進め、2000年代のダンス・ミュージック・シーンを牽引したオーストラリア出身のPENDULUM。2016年に再始動を果たし、2017年には"ULTRA JAPAN"にも出演した彼らが約8年ぶりにリリースした今作は、これまで発表したアルバム3作の収録曲を錚々たるアーティストが再構築したアルバムとなった。SKRILLEXによるレイドバックしたダブ/トロピカル・ハウスや、NOISIAの硬質なニューロファンク、Devin Townsendによるエッジの効いたメタル・アレンジなど、原曲へのリスペクトを感じさせつつ、いい意味で遊んでいるトラックを収録。リミックスによってPENDULUMが本来持つメロディ・センスが際立った本作は、オリジナル・アルバムと併せて聴けばより楽しめるだろう。(菅谷 透)
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PENGUIN RESEARCH
Fire and Fear
"怖いか また目をひらくことが"という印象的なフレーズから始まる新曲「Fire and Fear」。一歩踏み出すことには恐れが付きもので、勇気を出さないと現状を変えられない場面を、恐らくあえてストレートな疾走感のあるロック・チューンに乗せて描き、終盤にかけ熱を帯び、まさに力を振り絞るように歌う歌う生田鷹司の声と鍵盤の音色がドラマチックに彩る。カップリングには、堀江晶太(Ba)がヴォーカルをとり、曲のテイストや演奏も含めタイトル・トラックとのギャップがすごい、怪しくダークに振り切った新境地「蝉人間」、"太鼓の達人"に書き下ろしたナンバーのバンド版という、笑っちゃうくらい荒々しい「who are you? who are you?」も収録した。(稲垣 遥)
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PENGUIN RESEARCH
逆光備忘録
多数のアニメOPテーマに加え、透き通るコーラスと差し込む光のように煌めくピアノが美しい「FORCE LIGHT」や、タイトなドラミングとスラップ・ベースがファンキーなグルーヴを生む「フェアリーテイル」、まさに"熱狂"を音にしたような演奏と叫ぶヴォーカルの爆発力が凄まじい「FEVER」、初夏の爽やかさを閉じ込めたバンド初の神田ジョン(Gt)作曲楽曲「クジラに乗って」など、ポップからハード・ロックまで多彩な全12曲を収録。コロナ禍を経てリリースとなる約3年半ぶりのフル・アルバムは、"バラードなし全曲勝負"の聴き応え十分な1枚となった。また制作面では、これまでより堀江晶太(Ba)以外のメンバーのアイディアに委ねられた部分も大きかったといい、よりチャレンジングなサウンドに。そんなバンドの変化も感じられる意欲作だ。(中尾 佳奈)
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PENGUIN RESEARCH
Penguin Go a Road 2019 FINAL 「横浜決闘」
PENGUIN RESEARCHが"Penguin Go a Road 2019 FINAL"として、2019年8月10日に横浜文化体育館で行った"横浜決闘"の模様を完全収録(全18曲)した映像作品。テクニカルでダイナミックで華やかな――いわゆるロックの王道でありながら、今の時代においてはある種の異端と言えるような、他にはない独自の立ち位置を誇る彼ら。"なぜこのスタイルを貫いているのか?"、そして、"それがこんなにも支持されている!"ということが今作を観れば解明できる。初のアリーナ公演とは思えない堂々たる立ち振る舞いと楽曲のスケール感。それを大いなる歓喜を持って受け止めるオーディエンス。この幸福な空間を"決闘"と名付けずにはいられないところも彼ららしさなのだろう。(高橋 美穂)
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PENGUIN RESEARCH
それでも闘う者達へ
シングル2枚、EP 1枚の既発5曲を含む全11曲入りの2ndフル・アルバム。繊細さと衝動を併せ持つ表題曲、遊び心がふんだんに表れたメタル・ナンバー、飲み会をモチーフにしたユニークなダンス・ナンバー、リフレインで構成されるミドル・ナンバーなど、生き方や生命にフォーカスした歌詞と躍動感が増したサウンドがカラフルに展開する、バンドの地力が発揮されたダイナミックな音像だ。"敗者"や"逆襲"、"バケモノ"や"ドブネズミ"など、弱者寄りのワードを使うことが多い彼らが、広大なスタジアム・ロック「ゴールド・フィラメント」で、["our name" is gold]と勝者を彷彿とさせる言葉を掲げるところも新鮮であり頼もしい。全曲を通して深みを増したエモーションが堂々と迸る。(沖 さやこ)
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PENGUIN RESEARCH
WILD BLUE / 少年の僕へ
バンド初の両A面シングルはTVアニメ"ゾイドワイルド"の挿入歌とエンディング・テーマを収録。Track.1は"WILDに行こうぜ"というサビの歌詞が象徴的な、パワフルなアメリカン・ロック・テイストの楽曲。個々のプレイヤーの個性とキャッチーなメロディ・ライン、少年性のあるヴォーカルと、バンドの強みを遺憾なく発揮している。Track.2は過去の自分へのメッセージが綴られたポップなミディアム・ナンバー。紆余曲折ある人生を振り返り"最近生きててよかったって たまに思うよ"と綴られた歌詞は、励ましの言葉以上に多くの人々の励みになるだろう。Track.3はバンドの遊び心が爆発。PENGUIN RESEARCH流のオリジナリティ溢れる、激テク満載のハード・ロックを堪能できる。(沖 さやこ)
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PENGUIN RESEARCH
近日公開第二章
2017年8月に先行配信リリースした「千載一遇きたりて好機」を含む4曲入りEPは、バンドの許容の広さを提示した作品に。ポップス的なメロディとコード感をラウドロック+αで昇華するという『敗者復活戦自由形』での方向性を極めた超ハイ・テンポの「千載一遇きたりて好機」、ストレート且つ無骨でアグレッシヴなサウンドの「近日公開第二章」というロック・ナンバー2曲でもそれは明らかだが、ループ感を生かした四つ打ちにアコースティック要素も取り入れた「方位磁針」、洒落たピアノとスウィングするビートが特徴的な「ハートビートスナップ」というポップ・ナンバーが入ることでさらに明確に印象づける。メンバー個々の活動の経験を生かしたうえで挑戦ができたというが、バンドにとっても意味深い作品になったのでは。(沖 さやこ)
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PENGUIN RESEARCH
敗者復活戦自由形
2015年結成、2016年1月のメジャー・デビュー以降、ミニ・アルバム1枚とシングル3枚をリリースしている5人組の1stフル・アルバム。ノー・コンセプトで衝動のままに制作した楽曲を詰め込んだとのことで、楽曲そのものが持つエネルギーと各々のプレイヤーの個性が荒れ狂うサウンドスケープの相性も高い。ソングライター 堀江晶太(Ba)のカラーでもあるラウドやジャズなど様々なジャンルや、ストリングスなどを取り込んだロック・サウンドとキャッチーなメロディはどの楽曲でも健在で、全曲リードと言ってもいいほどフックがある。発破をかけるような曲が多いなか、心の闇や涙を感じられるTrack.8は新境地でもありアルバムでもいいアクセントだ。エモーショナルなロック・バラードTrack.10も沁みる。(沖 さやこ)
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PENs+
RULES!
閃光ライオット2012のファイナリスト、PENs+の全国デビュー盤。メンバーは全員東京出身の若干10代。2013年3月には下北沢CLUB 251での初企画イヴェントをソールド・アウトさせている。自らを"清涼変則リズムバンド"と謳うように、プログレ的展開とも言える突飛なアレンジと変拍子、鋭いギターが前面に押し出された音像は、若さならではのバランス感覚で構築されたものだろう。toe、told、the cabsなど、ポスト・ロックの影響も如実だ。だがPENs+の音には先人バンドにも負けまいと食らいつく気概が漲っている。曲によっては若干散漫とする部分もあるが、若人はこれくらいエモーショナルに突き進むくらいが丁度良いし、何より潔い。ポップな名前に油断するなかれ。(沖 さやこ)
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PENTATONIX
PENTATONIX
すべて"声"だけで成り立っているとは俄かには信じられないが、ヴォーカル・ベースとビートボクサー、そして女性、を含む3人のヴォーカルの5人で、DAFT PUNKやGotyeFUN.の壮大なカヴァーやオリジナル曲を聴かせる米の アカペラ・グループPENTATONIX。DAFT PUNKやSWEDISH HOUSE MAFIAなどの、エレクトリックな音を再現しつつ、ボリューム感のあるアンサンブルでエモーショナルに音の世界を作り上げているのも圧巻。ポップスからロック、ジャズなどジャンルも幅広く、誰もが知るヒット曲を演るキャッチーさがある一方で、20代ながら格式高いステージでの演奏経験を持ったメンバーもいる。王道であり、生歌だからこそごまかしがきかない難易度の高い音楽を、楽しく聴かせてくれる5人。SUMMER SONICでのステージに期待!(吉羽 さおり)
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PEOPLE 1
Something Sweet, Something Excellent
メディア、ライヴ露出はまだ少ないながらMV総再生回数700万回を超える3人組の新作。ゲーム音楽を交ぜつつピアノやコーラスで温もりたっぷりに彩る「ラヴ・ソング」を筆頭に、"悪玉みたいに生きようね"という捻くれ者を肯定する詞をフロント Deuと、MVのアニメーションも務めるcoalowlの女声のダブルVoでポップに歌う「悪玉みたいに」、ギターの歪みなどを効果的に用いた怪しい音に乗せ、厭世的で挑発的な歌唱をする「スラップスティック・ガール」、夜に呑まれた感情を炙り出すヒップホップ・ライクな「113号室」、宅録ピアノ弾き語り的な「Outro (Because I Love You)」の5曲を収めた。カッコつけない素直な言葉と、ストレートだったりひと癖あったり柔軟なサウンド・アプローチが面白い。(稲垣 遥)
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PEOPLE GET READY
People Get Ready
USインディーの聖地NYブルックリンからまたひとつ刺激的な才能が開花。PEOPLE GET READYとは、David Byrneとのコラボレートで有名なソングライター&振付師のSteven Rekerを中心に、元YEASAYERのLuke Fasano、A SUNNY DAY IN GLASGOWのJen Goma嬢、SLOW GHERKINなど多彩な活動を誇るJames Rickmanと、錚々たるツワモノが集まったバンドだ。振付師らしい全身から発する肉感性高いビートでVAMPIRE WEEKENDやDIRTY PROJECTORSの系譜に連なるアフロ・ポップ。昨今のインディー・トレンドいいとこ取りかもしれないが、そのセンスはやはりオンリー・ワン!(伊藤 洋輔)
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V.A.
残響record Compilation vol.4
全15バンドが新曲を録りおろした残響recordレーベル10周年記念コンピレーション。好きなバンドだけ聴ければいい、なんて思ってるかたはその考えを改めることをお勧めする。なぜなら、もしこの15バンドにあなたが好きなアーティストがいるならば、間違いなくそれ以外の楽曲もあなたのアンテナに触れるはずだから。それこそが残響recordが10年間でリスナー、そしてアーティストと積み上げた"信頼"だ。ポスト・ロックやエレクトロニカの音楽性を持ち、どこか人を寄せ付けない孤高の輝きを放つ危険性、神聖さを持つアーティストが集うという、事件とも言うべきロマンチシズム。残響recordの看板でもあるcinema staff、People In The Boxをはじめ、全アーティストが独自の色を研ぎ澄ました攻めの新曲を投下している。(沖 さやこ)
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People In The Box
Wall, Window
全21曲計70分を1トラックで聴かせた4thフル・アルバム『Weather Report』から約10ヶ月。初のタイアップ曲を含む3曲入りシングル『聖者たち』と同時リリースされる5thフル・アルバムは、過去作と明らかに違うところがある。それは大々的に鍵盤を用いた楽曲があるということ。春のツアーで波多野裕文が鍵盤を演奏していたのは今作の伏線だったのだ。前作が深層心理に働きかけるようなディープな作品だったのに対し、今作では多くの人々の手を引き、包み込む――それは切なる願いでもあり救済でもある、清らかで勇敢な音色だ。そして彼らの持ち味でもある変拍子と不協和音、不安定なメロディは変わらず諧謔的かつ狂気的。総じて、絶望の淵で鳴らされた福音のように、強く気高く美しい。(沖 さやこ)
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People In The Box
Ave Materia
今年は特に精力的なリリースやライヴ活動で我々リスナーを楽しませてくれるPeople In The Box。“Ave Maria”をもじったであろうタイトルを掲げる今作は、歌詞にも“さよなら、物質”とある通り、物質を対照とした非常に精神性の強い楽曲が並ぶ。軽やかで鋭い言葉を一言一言まっすぐ歌う波多野裕文のヴォーカル、憂いが零れるギターと包容力のあるリズム・セクション。凛と輝く3人の奏でる音色は美しく混じり合い、心の奥底までじんわりと染み込んで喜怒哀楽全ての感情を刺激する。目を背けたくなるつらい出来事はこの世に溢れている。だが彼らはそれに向かい合い、したたかに音を鳴らす。怒り、悲しみ、喜び、優しさ。人の心はとても複雑に入り組んでいるけれど、核にあるものはとてもシンプルなのかもしれない。(沖 さやこ)
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PERFECTGIFT
High Cinderella
R&Bやファンク、ダンス・ミュージックの心地好いグルーヴを、生のバンド・サウンドで鳴らし、つややかな流線形のメロディをKenya(Vo)のハイトーン・ヴォイスがドライヴするサウンド。もともとはメロコアや、ロック畑のメンバーたちだけに、やりすぎないブラック・ミュージック感で、グルーヴィでありつつも、ちょっと前のめりなくらいのロックなビートが基調にもなっていてキャッチーだ。現在のサウンドへとシフトしたのが、このアルバムからということもあって、作り終えてさらに音楽的欲求が高まっているそうだが、今回はまず楽しみながら5人の呼吸感を掴み、いろんなことを無邪気にトライしている開放感もある。夜を遊び倒すはしゃぎっぷりがありつつも、クールで洒落たオトナの戯れも追求するバンドの登場。(吉羽 さおり)
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perfect piano lesson
Wanderlust
perfect piano lesson、1年ぶりのセカンド・アルバム。それぞれの楽曲ごとに、全く別の場所で暮らす人々の物語が歌われるこの作品。perfect piano lessonらしいバンド・アンサンブルと流麗なメロディが、これまで以上にアグレッシヴに絡み合う。しかも、各パートが一癖も二癖もあるフレーズを刻みつけながらも、全く重たくならず、むしろクリアに鳴っているところが面白い。白根佑一のヴォーカルも、エモーショナルで存在感がありながらも、優しくすっと耳に馴染んでくる。楽曲の完成度の高さはもちろんだが、メンバーがしっかりと同じ感覚を共有しているからこそのクリアな空気感が、perfect piano lessonのエモーショナルな表現を独自のものにしている。(佐々木 健治)
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PERFUME GENIUS
Put Your Back N 2 It
現代のSyd BarrettかNick Drakeか……。その薫りは、あまりにも芳醇で上品で甘美なものだ。しかしその本質は、直視するにはあまりにも重すぎる不安や恐怖や孤独の痛みである――その過激でリアルな内容を赤裸々に曝け出した前作『Learning』で注目を集めたPERFUME GENIUSことMike Hadreasというリリストが、第2章を刻む。美しい歌声とピアノから、触れれば崩れてしまいそうな均衡で成り立つ世界観は前作の延長線にあるが、幸福な心境の変化があったのだろうか、比較的に開放感ある曲調も垣間見せる。本作は初スタジオ・レコーディング作品でもあり、クリアとなったサウンドからはより彼の無垢で繊細な“呼吸”を感じ取ることができるだろう。純粋に歌わなければならない歌の数々が心を揺さ振る。願わくば、この音楽があなたの救いとなりますように。(伊藤 洋輔)
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pertorika
You're Not Alone EP
70~80年代のニュー・ミュージック/シティ・ポップス、あるいは90年代の渋谷系を彷彿させるものの、王道のバラードのTrack.2「午前6時のメリークリスマス」、スウィングするTrack.3「季節がまた終わる」など、それぞれに印象の違う4曲を聴けば、単なるリヴァイヴァリストでないことはわかるはず。2008年結成で、これまで2枚のミニ・アルバムをリリースしているpertorikaが前作から8ヶ月でリリースする4曲入りのEPは何よりもそこから感じられるトラッド・フォークの影響や、どこかヒヤッとしたアンビエンスが数々のオーディションやコンテストに入賞してきた実力派であるこの4人組のユニークさを際立たせている。そういうサウンドと、日本人情緒が巧みに入り混じるTrack.4「さよならと桜」はかなり不思議な味わいだ。(山口 智男)
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PETER BJORN AND JOHN
Gimme Some
最近では日本のガールズ・バンドTHE SUZANのプロデュースをBjorn Yttlingが務めた事で話題にもなったPETER BJORN AND JOHNの新作が登場。彼らと言えばやはり「口笛ソング」としてヒットした「Young Folks」のイメージが強いが、前作は60年代のポップ・ミュージックの要素を大々的に取り入れるなど実験性のあるとてもカラフルなアルバムだった。変わって今作はスウェディッシュ・ポップ的な明るさが全面に出た耳馴染みのいい心地の良いアルバムだ。ネオアコ風ギター・サウンドが改めてフィーチャーされているのも嬉しい所。最もキャッチーなのが2曲目「Dig A Little Deeper」。跳ねるリズムと爽快感あるギター・フレーズが印象的なキラー・チューン。(遠藤 孝行)
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Peter Broderick
http://www.itstartshear. com
米オレゴン州カールトン出身のPeter Broderickの最新作。数々の楽器を使いこなし、もともとセッション・ミュージシャンとして、M. Ward、Zooey Deschanel等のアーティストに携わってきた。最近ではデンマークのインディ・ロック・バンドEFTERKLANGのサポート・メンバーとしても活躍しているマルチな才能の持ち主だ。過去にインストの作品をリリースしてきたこともあり、全体的にヴォーカルは控えめで楽器の音色を聴かせる作品になっている。ポスト・クラシカルとも表現される彼のサウンドだが、今作もまさにその表現がぴったりの穏やかな美しいサウンドに仕上がっており、何より大げさになり過ぎないストリングスの使い方がとても巧みで心地良い。こんなに深みのある作品を作った彼がまだ20代半ばだということに驚かされつつ、今後がますます楽しみだ。(石塚 麻美)
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Petter Carlsen
Clocks Don't Count
ノルウェーのシンガー・ソングライターPetter Carlsenの2ndアルバム。日本デビュー作でもある本作は、Petter自身が立ち上げたインディー・レーベルからのリリースであり、彼の感性が色濃く表現された内容になっている。北欧ポップならではといったメランコリックなメロディを主にしつつ、オルタナティヴな感性が織り交ぜされたサウンドは、壮大な物語のようにドラマティックに展開されていく。中でもリード・トラックの「Spirits In Need」は、聴きごたえのある力強いロック・チューンで、彼の音楽性の幅広さが感じられる。楽曲を美しく彩る、女性のようにしなやかで繊細さを感じられる透き通った彼の歌声を、ぜひ聴いていただきたい。(大島 あゆみ)
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PE’Z
1・2・MAX
今年10年目を迎えるPE'Zの3年ぶりとなるオリジナル・アルバム。pe'zmoku等、さらに精力的にその活動を拡大する彼らだが、今作は『1・2・MAX』という、直球勝負のタイトルが示す通り、いつも以上にハイ・ボルテージで遊び心満載の爆音JAZZを繰り広げている。誰もが運動会でこの曲に合わせて走ったことがあるであろう「Csikos Post」のカヴァーで幕を開け、ヒイズミのシャウトとともに疾走するタイトル・トラック「1・2・MAX」で畳み掛けてくる。その後も、疾走感溢れるPE'Zスタイルを基本に、突き抜けた楽天性で陽気に踊らせる「万歳」から、ファンク・グルーヴが迫るナンバーやアグレッシヴでヘヴィなナンバーまで、相変らずの確信犯ぶりを見せつける多彩な楽曲が詰まっている。(佐々木 健治)
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PHEW
Five Finger Discount
あの町田康が“町田町蔵”の名で活動していた“INU”らととともに、日本のパンク、ニューウェイブ黎明期を彩ったAUNT SALLY。そのヴォーカルPHEWの、約15年ぶりのオリジナルアルバムが登場だ。その内容は、「世界の涯まで連れていって」などの寺山修司作品や、坂本龍一の「Thatness and Thereness」を始めとするカバーソング集。厳かなピアノ、空を切り裂くようなギター、etc……。Jim O'Rourke、石橋英子、山本精一、Aunt Sally時代の盟友bikke など現代先鋭音楽のオールスターキャストと言ってもいいプレイヤーとともに、自身のルーツに回帰するかのような楽曲とサウンドを描く。個人的には、Elvis Preslyの超名曲「LOVE ME TENDER」の生々しすぎる歌声に、心底ゾクっときた。この緊張感、本当に凄い。(道明 利友)
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Philip Selway
Familial
"1、2、3、4" ――再生ボタンを押してまず聴こえた彼の囁き声のカウント。魔法が掛かったように、その瞬間から彼の音に落ちていった。RADIOHEADのドラマーであるPhilip Selwayのソロ・デビュー・アルバム。あの巨大バンドを離れて彼が作り上げた世界は、生身の彼をそのまま感じられるまさしく"等身大"。アコースティックでシンプルなアレンジは、柔らかく純粋で、ちょっぴりセンチメンタルな空気を作り出す。その音は心の深い所へゆっくりとあたたかく沁み渡ってゆく。そして感動すべき点は何と言っても彼の歌声である。優しく囁くようにやわらかく丁寧に紡がれる彼の言葉ひとつひとつが、誇り高い輝きを放つ。その光に、悲しみも怒りも浄化されていくようだ。東京大阪で開催される単独来日公演も要注目!(沖 さやこ)
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PHOENIX
Alpha Zulu
グラミー受賞のインディー・バンド、PHOENIXの約5年ぶりの新作となる7thアルバム。長年のコラボレーターで2019年に亡くなったPhilippe Zdarにインスパイアされ、ロックダウン期間にルーヴル宮内の美術館でレコーディングが行われたという異色のバックグラウンドを持つ作品は、PHOENIXらしい多幸感の中にどこか寂寞とした雰囲気が漂っている。きらびやかなシンセ・ポップを聴かせる「Alpha Zulu」、VAMPIRE WEEKENDのEzra Koenig(Vo/Gt)をフィーチャーし切ないメロディが心地よい「Tonight」、重心を落としたエレクトロ・サウンドを展開する「All Eyes On Me」など、甘酸っぱさとほろ苦さが同居する、グッと洗練されたポップスが奏でられている。(菅谷 透)
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phonon
拝啓 この唄を書いたあなたへ
このバンドで作詞作曲を行うフロントマンのイマイズミヒカルは"自分に向けて歌っている、人には歌えない"と言う。確かにそうかもしれない。だが心情吐露に重なる美しい風景描写や、ぬくもりのある音や歌は、自分だけでなく聴き手に対する愛情が感じられる細やかさだ。TOWER RECORDS限定で4月にリリースされたシングルから約2ヶ月で届けられる全国流通盤の今作は、現在のメンバーになってからの3年間に作られた楽曲の選りすぐりである7曲を収録。バンドとしてだけではなく3人の気持ちを強く後押しした疾走感のあるギター・ロック「メランコリア」を筆頭に、センチメンタルなミディアム・ナンバーや、ストリングスを用いた「夏の送電塔」など、色は違えど美しく切ない物語がひとつひとつ沁み入る。(沖 さやこ)
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PHONO TONES
Along the 134
ジャム・セッションと垂れ流しのインプロは違うのだ、と演者でない人間でもわかる。インストでもプレイヤーのエゴじゃなく伝えたい感情なり情景があるからこのメイン・リフやメロディ、ビートなんだとわかる。だからPHONO TONESはいい意味でキャッチーなのだ。そのうえで今回の3rdアルバムは抜き差しや展開が"読めない"楽しさが横溢。曲調も多彩だ。飯塚の生ピアノのジャンルレスな"広さ"や、海をイメージさせる王道の音色からカオティックな歪み感まで多彩な宮下のペダル・スティール、それらの上モノを支え、時に共に"歌う"伊地知と猪股のリズム隊。爽快な海も灼熱の海もあるけれど、例えばラスト前の「High & Lonesome」が醸す寂寞感、そんな普通の日々がポロッとこぼれ出るあたりに純粋にバンドとして信頼を寄せてしまう。(石角 友香)
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PHONO TONES
LOOSE CRUISE
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの伊地知潔とDr.DOWNERの猪股ヨウスケの名前が前に立ちがちだが、このバンドの肝はまるでヴォーカルのように変幻自在で時にカオティックな宮下広輔のペダル・スティールだろう。そこに絡む飯塚純のエレピもエモい。いわゆるインスト・ジャム・バンドともサーフ・ロックとも違う、横浜という都市に近い海の文化を背景に持つオルタナティヴなクルーズ・ロック。どの曲もユニークだが、「Autumn Sword Fish Dance」のジャズと祭りばやしとレゲエがコングロマリット状態なアレンジ、テンション高めでハードボイルドだけどそこがむしろ笑える「石川町ファイヤー」、元cutman-boocheのウリョン(Vo)参加の歌ものナンバーなど、音楽の楽しさ満載。ユルすぎない夏のお供に。(石角 友香)
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phyxmoment
Honey's Dead
"ねえルナ?"とひたすら語り掛ける「Honey's Dead」、"Annie/まばたきが終わるまで/此処にいて"と想いを募らせる「Annie」。それぞれ中心にひとつの愛しい存在を描いた空想的な2曲は、エフェクティヴなギターを主軸に作り上げるドリーミーなサウンドも相まって、聴き手をロマンチックな世界へと招待する、眩しい光に満ちている。前作『yours』ではバンドの影の部分を大胆に見せた彼らだっただけに、今作での揺るぎない輝きが一層際立っていた。さらに「Annie」ではオルタナティヴ・ロック・バンド Kill My 27のHITOMIをゲスト・ヴォーカルに迎え、透明度の高いコーラス・ワークで彩ることで、楽曲のピュアな響きを助長。そんななか、"Honey's Dead"というタイトルが物語るとおり、一抹の哀切が胸を締めつける愛しい1枚。(松井 恵梨菜)
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phyxmoment
yours
昨年末にリリースした初の全国流通盤『to surrender』で、自身のルーツであるグランジ、シューゲイザー、ポスト・ロックなどをポップで味つけした独自の音楽性を明示してみせたphyxmoment。半年ぶりの新作となる今回の2ndシングルには、"夜"をテーマにした3つの物語が収められている。空間系のイノセントなギターが疾走感のある楽曲を解放的なものへと導く「yours」に始まり、訥々と歌われる"落ちた"、"溺れたいな"といった暗い詞と全体を支配する不協和音に呑み込まれそうになる「night/fiction」、そして得意のシューゲイズ・サウンドが感情の昂ぶりとともにボリュームを上げていく「atmosphere」でフィナーレ。ここで描かれる夜は"不安"の象徴であるかのように、全編、閉鎖的で傷心的。でも、儚いほどに美しい。(松井 恵梨菜)
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phyxmoment
to surrender
大阪にて結成されたオルタナティヴ・ロック・バンドphyxmomentが、初の全国流通盤となる1stシングル『to surrender』をリリース。今作は、やわらかなアルペジオの中を漂う市川(Vo/Gt)の甘美な歌声が心地よいTrack.1「darkless」から始まり、メンバーのルーツでもあるオルタナ/グランジ色が濃く出た表題曲「to surrender」では、間奏部分でエフェクトの効いた轟音が洪水のように襲いくる。そしてTrack.3「rubysparks」では、淡い光にふわりと包まれるようなあたたかさとポップさを兼ね備えたサウンドでいなくなっ た"あなた"への思いを歌う。3曲それぞれが特徴的で、phyxmomentの持つ激しさと繊細さが見事に表現された名刺代わりの1枚だ。(増田 思織)
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→Pia-no-jaC←
暁
2005年4月結成のHAYATO(Piano)、HIRO(Cajon)による超絶技巧インストゥルメンタル・ジャズ・ユニット →Pia-no-jaC←。彼らの待望の新作『暁』は、つい聴く者も叫びたくなるエモーショナルな「Paradiso」から勢いよく始まり、まるで童話の世界に迷い込んだような「Fairy Dolce」(TVCMタイアップ曲)の優しい調べを聴くうちに、自然と陶酔していってしまう心地よさに満ちている。なかでも「雪月花」の切なくも凛とした力強さを表現する佇まいはピアノという楽器の無限の可能性を感じるには十分だろう。昨年秋に発表されたベスト盤『First Best』を経て、ユニットとして更なる高みへ辿り着いた充実ぶりが伺える、遊び心満載の会心の一作。(平野 スミオ)
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PICKLES
どんナモンJAY!!
結成7周年を迎えた生粋のライヴ・バンド PICKLESが、タイトル"どんナモンJAY!!"の通り、自信を持って世に届ける1stフル・アルバム。これまでも見せてきたパワフルさは、そのさらに上をいくものになっており、遊び心満載でMVも楽しい「イキサラSAY!」はもちろん彼女たちらしさ全開だし、誰かの背中を押すような芯のあるメッセージを歌う「ALLY DAYS」などもまた、今のバンドの核になっているものだと感じる。そして、地に足のついたバンド・サウンドにドラマチックなピアノが加わった「始まりの合図」、新たな表情を見せるクールな「SOS」と、全12曲のサウンドのバラエティも豊か。これでもかというほどにバンドの魅力を詰め込んだ作品であり、自然と元気を貰える1枚だ。(三木 あゆみ)
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PICKLES
RUNWAYS
"100本ツアー"を"楽しかった!"と終えたパワフル系切な胸キュン・ロック・ガールズ・バンド、PICKLESが放つ初EP。今作は、そんな経験もあってか、前作以上にリスナー="君"にメッセージを届けたい気持ちが前面に出て、よりエネルギッシュに。作品の幕を開ける「stay young」では、"君が段差に つまづいた時に/その手を 掴めるように"とバンドマンとしての姿勢とも取れる歌を聴かせ、終盤の"おおお"というコーラスもスケール感があり、頼もしい。続く「ALIVE」は、3拍目から歌い出すアウフタクトのヴォーカル・メロディが耳に残る技アリな1曲。そしてラストはショート・チューン「フラッグシップ」で、あっという間に駆け抜けていく彼女たちのランウェイは、見通しが良さそうだ。(稲垣 遥)
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PICKLES
ADVANCE STEP
大阪高槻発の4人組パワフル系ポップ・ガールズ・バンド PICKLESが、昨年12月に発足した新レーベル"HIGH BEAM RECORDS"から初の全国流通盤をリリース。彼女たちの魅力は、思わず口ずさんでしまうようなポップでキャッチーなメロディ。そしてそこにメロディック・パンクを感じさせるギター・リフ、巧妙なベース・ライン、パワフルなビートが加わり、バンドの芯の強さを演出する。今作にはそれらが存分に表れたアップ・チューン5曲を収録。出だしから爽快なサビがインパクト大な「オレンジドライブ」や、"なりたい自分"を探し、迷う人々の背中を押す前向きな歌詞の中に力強いメッセージが込められた「どうなりたいの」など、全力で駆け抜ける彼女たちから元気を貰えること間違いなし。(三木 あゆみ)
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