DISC REVIEW
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Charlie Puth
Charlie
US音楽シーンを代表するヒット・メーカーが、自身の名"Charlie"を冠したアルバムをリリース。タイトル通り過去最高にパーソナルな1枚となった本作では、彼が抱えた失恋の痛みも、そこから立ち直ろうともがく姿も、すべて正直に曝け出している。しかしそのサウンドは皮肉なほどに明るく軽やかだ。"Charlie Be Quiet!"と女性に対し前のめりな様を自嘲したり、照明のスイッチ音を曲に組み込んでみたりと、ユーモアを散りばめポップな仕上がりに。またJung Kook(BTS)とのコラボ曲を収録し、さらに収録曲の制作段階をTikTokで公開するなど話題性も抜群。今までの虚勢を脱ぎ捨てた彼は、ナイーヴな内面を映す歌詞とユニークなキャラクターで、飾らない新たなポップ・スター像を築き上げている。(中尾 佳奈)
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PALAYE ROYALE
Fever Dream
3兄弟からなるロサンゼルスのトリオ・バンド PALAYE ROYALE。2022年夏にはKORN、EVANESCENCEとの北米ツアーも実施し勢いに乗る彼らが発表した4thアルバムは、これまで彼らの中核を成していた、グラム・ロックの枠外へとポジティヴに1歩を踏み出した革新的な作品になっている。個性的なRemington Leithの歌声を中心に、オルタナやブリット・ポップなどをより色濃く反映したアレンジ、重厚なコーラスや豪勢なオーケストレーション、そしてモダンな質感を加えた楽曲は、着実なスケールアップを感じさせる。オールド・ロックから近年のラウドロックのファンまで虜にする魅力を持った作品だと言えるし、まずは壮大なロック・オペラを奏でる表題曲からでもチェックしていただきたい。(菅谷 透)
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Björk
Fossora
10作目のアルバムでBjörkが示したのは、母なる自然に溶け込むような透明感、そしてパワフルな生命力を感じさせるサウンドだ。幸福感や不安な気持ちなど様々な感情を呼び起こす多彩なコーラスのハーモニー、そして大地への畏敬と共に人の営みにも優しい眼差しを向ける美しく調和した電子音、厳かな響きのアイスランド語、管楽器の楽し気な音が散りばめられた楽曲、舞台演出のように示唆的に鳴るストリングスの響き。ミュージカルみたいにシアトリカルでありながら、答えのないアブストラクティヴな今作は、まさに彼女の神秘性と独創性がひとつの空間に結実したような作品だ。複雑で厄介なこの時代に、プリミティヴな生命の賛歌を紡ぎ、ひとつの表現として世に生み出したBjörkの偉大さを感じる。(山本 真由)
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DEATH CAB FOR CUTIE
Asphalt Meadows
アルバムとしては約4年ぶり10作目となる、デスキャブの最新作。近作は美メロを生かしたソフトで落ち着いた印象の作品が多かったが、本作ではいきなり強烈なパンチを食らわせる「I Don't Know How I Survive」を筆頭に、ザラついたラウド・サウンドが際立っている。ストレートなロック・ナンバーの「Roman Candles」や、スポークン・ワードとともに雄大なサウンドスケープを描く「Foxglove Through The Clearcut」、アッパー・チューンの「I Miss Strangers」から叙情的なメロディを奏でる「Wheat Like Waves」と、楽曲単体のみならずアルバム全体に静と動のコントラストを纏った、美しくも力強い楽曲が並ぶ。実験的でありながら往年のファンをも唸らせるであろう、結成25周年を迎えた彼らの革新性が光る。(菅谷 透)
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THE BIG MOON
Here Is Everything
UKロンドンの4人組女性ロック・バンド、THE BIG MOONが3rdアルバムを発表。ヴォーカルのJuliette Jacksonの出産を経てリリースされる本作は、パンデミックやロックダウンによる重圧や、母親となり感じた興奮や不安といった様々な感情が反映されたものに。美しいハーモニーで奏でられるインディー・ロック・サウンドを軸に、叙情的な調べが胸を打つ「Wide Eyes」、ドリーミーな世界へと誘う「Daydreaming」、軽快なビートを鳴らす「Trouble」など、今だからこそのピュアな優しさを湛えた楽曲群で聴く者を包み込んでくれる。エモーショナルなコーラスが映える「High & Low」、素朴なラスト・トラック「Satellites」も秀逸で、物思いにふける秋にぴったりな作品だ。(菅谷 透)
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KASABIAN
The Alchemist's Euphoria
Tom Meighan(Vo)脱退後、初のフル・アルバムとなる本作。新たに外部からヴォーカルを招くことなく、メンバーのSerge Pizzorno(Gt/Vo)がリード・ヴォーカルも務めたことにより、KASABIANのKASABIANたる要素が欠けることなく、うまく前に進めた印象だ。サウンドにはまとまりがあるし、それでいて常に現状打破というかチャレンジングな姿勢を崩さないところはさすが。モダンなエレクトロ・サウンドを意識したアレンジもあって、パンチの効いた激し目の楽曲もトゲトゲしくなく、とても洗練されている。初期には初期の、これまでの彼らには作品ごとの魅力があるのはもちろんだが、いい方向に変化と前進を受け入れていく彼らのポジティヴな魅力が感じられる。(山本 真由)
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PANIC! AT THE DISCO
Viva Las Vengeance
P!ATD=Brendon Urieのルーツとも言える、ラスベガスをテーマとしたパーソナルな内容のアルバム。今作は、前作『Pray For The Wicked』(2018年)の派手に作り込んだファンキーでダイナミックな雰囲気とは少し変わって、親しみやすいポップ・サウンドが特徴的。ロック色が強く、生音感、バンド感の前面に出たサウンド面でもルーツに挑戦する内容となっている。QUEENを彷彿とさせるドラマチックなロック・オペラには、ピュアに全力で音楽を楽しむBrendon Urieの姿勢が見て取れる。エネルギッシュで繊細な感情表現もあるヴォーカル・ワークも相まって、彼のポップ・センスが存分に発揮された、シンプルに楽しめる楽曲が並んだ痛快なアルバムだ。(山本 真由)
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WEEZER
SZNZ: Summer
四季の節目に合わせた4枚のEPシリーズ"SZNZ"の第2弾が到着。今回は夏がテーマだが、夏と聞いてパッと頭に浮かぶ陽気さや開放感からは対極とも言える、ヘヴィ且つハードな作品だ。ヴィヴァルディを引用しながら大仰なイントロダクションを奏でるTrack.1に始まり、RIHANNAやNIRVANAの名を挙げながら脳内で鳴り止まない音楽への愛を叫ぶTrack.2、ポップとダークを併せ持ったTrack.5、WEEZER版ロック・オペラと言うべき多彩な展開を見せるTrack.7など、パワー・ポップにいくつもひねりを加えたサウンドは今のWEEZERならでは。まるで青春時代の衝動を大人になってふと思い出したかのような、エモーショナルで情熱的な楽曲は、やっぱり夏に相応しい。(菅谷 透)
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MUSE
Will Of The People
2000年代以降のロック史に燦然と輝く3ピース・バンド、MUSE。そんな彼らの9作目のアルバムとなる今作は、パンデミックや環境問題、不安定な世界情勢といった暗いニュースにフォーカスした重いテーマを扱いながらも、非常にエンターテイメント性の高い作品となった。メタリックなギター・プレイと、'80sのキラキラ感があるキーボード、ミュージカルのように語り掛けるメロディ。スケール感のあるサウンドで、ダンサブルにもヘヴィにも感情揺さぶるバラードにも振り切った楽曲の数々には、それぞれドラマ性があり、その世界観へとグイグイ引き込まれていく。そんなテクニックだけでは描けない、生命力溢れるストーリーは、MUSEというバンドの持つ音楽への情熱を象徴しているようだ。(山本 真由)
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WEEZER
SZNZ: Spring
コロナ禍でも精力的な作品リリースを続けるWEEZERが、四季の節目に合わせた4枚のEPシリーズ"SZNZ"を始動。その第1弾である"Spring"は、柔らかで優しいロック・サウンドで、春のそよ風やうららかな日差しをイメージさせるにはもってこいの作品に仕上がっている。ファンタジー映画の音楽のようにフォーキーでオーガニックな楽器と、ほど良く歪んだギターが織りなすメロディは懐かしくも心地よく、実にキャッチー。ヴィヴァルディを引用したTrack.1や、ソフトな出だしから広がりを持って展開していくTrack.3、童謡とハード・ロックのヴァイブをブレンドしたTrack.6など、粒ぞろいの楽曲を収録。夏、秋、冬と続く"SZNZ"の続編にも必然と期待を持ってしまう作品だ。(菅谷 透)
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Jack White
Entering Heaven Alive
"FUJI ROCK FESTIVAL '22"にヘッドライナーとして出演したJack White。今年は、すでにアルバム『Fear Of The Dawn』を発表しており、今作は2022年2作目のアルバムになる。前作とは本来同時リリース予定だったらしいが、生産事情により発売時期がずれたようだ。それにしても、2作のギャップがすごい。ラップを入れたり、ポスト・パンク的なちょっと尖った90年代インディー、オルタナ臭を放っていたりした前作とは打って変わって、今作はブルース、ジャズの香りを残した古き良きロックを展開。それでいてどちらもJack Whiteらしさ全開なのだから脱帽だ。器用なソングライターの面と、自己プロデュース力のハンパなさが為せる業。本当に楽しませてくれるアーティストだ。(山本 真由)
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THE KOOKS
10 Tracks To Echo In The Dark
独特のグルーヴ感とポップ・センスで、根強い人気を誇るTHE KOOKS。6枚目のアルバムとなる今作は、80年代インディー・バンドのテイストを取り込んだちょっぴりレトロな雰囲気も漂う、遊び心のあるアルバムとなった。全体的に、シンセ・サウンドを大胆に取り入れたポップ・サウンドを展開。前作『Let's Go Sunshine』で表現した王道感のあるギター・ロックを、ポップなメロディで中和しながら、4thアルバム『Listen』とはまた違ったアプローチで、THE KOOKS流のダンス・ナンバーを追求した意欲作だ。結成15年を超えてなお、まだまだこんなにも爽やかでフレッシュなサウンドを生み出せる、THE KOOKSというバンドのピュアな魅力に触れることができた気がする。(山本 真由)
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THE BLACK KEYS
Dropout Boogie
現行アメリカン・ロックの代表格として名を馳せるTHE BLACK KEYSが、通算11作目となるスタジオ・アルバムを発表した。バンドの音楽的ルーツである楽曲をカバーした前作『Delta Kream』を経た本アルバムでは、グッと渋さを増したブルージーなロックンロールを披露。ザラついた泥臭いギター・リフに、どっしりと響くドラムが生み出すうねるようなグルーヴは極めてシンプルながら痛快で、ファンキーなリフで初っ端から派手にかますTrack.1(遊び心に満ちたMVもクール)、ZZ TOPのフロントマン Billy F Gibbonsも参加したTrack.5、メロウなパートから疾走感溢れるサウンドになだれ込むTrack.9と、普遍的なロックの魅力を詰め込んだ快作に仕上がっている。(菅谷 透)
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Post Malone
Twelve Carat Toothache
"SUMMER SONIC 2022"でヘッドライナーを務めるPost Maloneの、3年ぶりとなる最新作。過去作よりもさらに彼の歌メロを引き立たせた作風に仕上がっていて、ピアノの伴奏とともに名声の代償を歌うTrack.1、アコギにスモーキーな歌声が合ったTrack.3などエモーショナルな楽曲に、DOJA CATを迎えたTrack.5のようなポップ・サウンドが交ざり合い、揺れ動く感情のように悲喜のグラデーションが生まれている。酒での失敗談をドラマチックに仕立てたTrack.8はFLEET FOXESがコーラスを奏で、クライマックスに配されたTrack.13はTHE WEEKNDとのデュエットと、ゲストも豪華。スーパー・スターでありながらどこか親しみの持てる、パーソナルな部分が発揮されたアルバムだ。(菅谷 透)
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THE SMILE
A Light For Attracting Attention
RADIOHEADのThom YorkeとJonny Greenwood、ドラマーのTom Skinner(SONS OF KEMET)による新バンド、THE SMILEのデビュー・アルバム。RADIOHEADの作品同様変拍子が多用されているなど実験的なアプローチの楽曲が並ぶが、ひと味違ったグルーヴ感があるのがTHE SMILEの特徴だろう。そのへんはジャズ・シーンで活躍してきたTom Skinnerの手腕が生きているところだ。そして、トリッキーだがすんなりと耳に入り、ポジティヴな表現ではないが聴く者の心にしっかりと寄り添うThom Yorkeの音楽性が、コロナ禍を経て疲れ切った人々の心に沁み渡る。テッド・ヒューズの詩からとったバンド名もあり、音で詩を描くというのはこういうことなのかと納得させられる作品だ。(山本 真由)
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KULA SHAKER
1st Congregational Church Of Eternal Love And Free Hugs
独特の美学を持ったサウンドで、熱狂的なファンの多いKULA SHAKER。その活動はマイ・ペースではあるが、それだけに、ひとつひとつの作品が彼らのターニング・ポイントとも言えるような重要性があるのではないかと思う。前作『K 2.0』はデビュー作から20年という節目でもあって、初期の冒険心溢れるサウンドを進化させたような、文字通りデビュー作の"2.0"なつくりだったが、今作は世の中の変化やメンバーそれぞれの変化/進化を反映した、彼らの"今"を表現するアルバムとなった。神話に基づく壮大なテーマがパーソナルな感情と結びつき、サイケデリック・ロックの浮遊感と肉体的なアナログ・サウンドの高揚感に溢れている。KULA SHAKERという不思議な魅力を持ったバンドの再評価にも繋がるだろう。(山本 真由)
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FOALS
Life Is Yours
前作『Everything Not Saved Will Be Lost』2部作は、Part 1が踊れるロック、Part 2が骨太なロックと、持てる技を全部見せつけるような、バンドとしての集大成的アルバムだった。そして、そんなすべてを出し切った前作を経て、さらに閉塞感のある世の中の空気とも重なり、今作では新機軸となるような、突き抜けて明るいポップ路線を打ち出している。直感的に踊りだしたくなるような、軽快なギター・カッティング、ファンキーなドラム、浮遊感のあるシンセ・サウンド。どこを切っても輝きに満ちた幸福感のあるサウンドで、音楽を聴いてこんなに"眩しい!"と感じることがあるなんて。日常の鬱屈した感情や面倒事がぶっ飛ぶ、FOALS流非日常ポップでひと足早い夏を楽しんで。(山本 真由)
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ARCADE FIRE
We
RADIOHEADとの長年のコラボレーションで知られるNigel Godrichを共同プロデューサーに迎えた、約5年ぶりのニュー・アルバム。"I"と"We"の2部構成からなり、前半ではソーシャル・メディアや政治的対立、パンデミックなどによって生じた孤立への恐れや寂しさを、内省的でどこか冷ややかなサウンドで表現する。後半では他者との繋がりによって広がる、希望に満ちた世界をドラマチックに奏でていて、強烈なカタルシスを生む「The Lightning I, II」は圧巻。「Unconditional II (Race And Religion)」での、バンドの影響元のひとつと言えるPeter Gabrielの客演も絶妙だ。彼らなりのロック・オペラで現代を描き出す傑作。(菅谷 透)
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Liam Gallagher
C'mon You Know
OASISで歴史的ライヴを行ったネブワースにて、ソロとして過去最大規模となる2デイズ公演を2022年6月3日、4日に控えている、Liam Gallagherの3作目となるアルバム。クラシック・ロックへのオマージュを下地にしながらもサウンドの幅をこれまで以上に広げた印象で、Dave Grohl(FOO FIGHTERS)とコライトし、彼もドラムで参加したオルタナ・チューンのTrack.7をはじめ、そっと背中を押すようなバラードのTrack.5、レゲエを取り込んだTrack.10、ブレイクビーツが軽快なTrack.11など、モダンな音像も絡めたバリエーション豊かな内容に。自然体でありながらロックンロール・スターの超然とした風格を感じさせる、ソロ・キャリアの存在感をさらに高める1枚だ。(菅谷 透)
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RED HOT CHILI PEPPERS
Unlimited Love
6年ぶりの新作にして、2019年に復帰したJohn Frusciante(Gt)が約16年ぶりに制作へ参加したアルバム。17曲(+ボーナス・トラック)に及ぶ収録曲は、4人が再会の喜びを分かち合い、ああだこうだ言いながら放浪の旅を楽しんでいるような、互いへのリスペクトと愛に溢れたサウンドだ。10thアルバム『I'm With You』以来のコラボとなった長年のプロデューサー、Rick Rubinによる生々しい音像もメンバー同士の一体感を増強している。一聴してのキャッチーさは少ないかもしれないが、スムースに流れるトラックの中で随所にほとばしるケミストリーが、聴くたびに新たな発見をもたらしてくれる。紆余曲折を経てたどり着いた、今のレッチリをありのままに詰め込んだようなアルバムだ。(菅谷 透)
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MGK(MACHINE GUN KELLY)
Mainstream Sellout
自身初のロック・アルバムとなった前作『Tickets To My Downfall』で全米No.1を獲得し、ポップ・パンク・リヴァイヴァルを牽引する存在として注目を集めるMACHINE GUN KELLY。前作から2年足らずでリリースされた新作は、自らのテリトリーをいい意味でさらに節操なく広げた作品だ。ポップ・パンクを軸とした楽曲はもちろん、BRING ME THE HORIZONやWILLOWとコラボしたエモ・ソング、LIL WAYNEを迎えたトラップ・チューンなどバラエティ豊かで、MGKも渋みのある歌声から高速フロウまで自在な表現を聴かせる。批判に縮こまることなく、いいと思ったものを貫き通す潔さと、新たなメインストリームを築いていこうという気概が感じられる。(菅谷 透)
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Daniel Johns
FutureNever
オーストラリアの人気オルタナティヴ・ロック・バンド、SILVERCHAIRのフロントマンとして知られるDaniel Johnsが2作目となるソロ・アルバムをリリース。全体的に、ソフト且つポップでありながら、どこか陰もあるサウンドがJohnsらしい。ロックにとらわれず、R&Bやシンセ・ポップなどのダンス・ミュージックにも手を伸ばした、境界線があいまいなファジーな世界観には、タイムレスな魅力がある。ピアノやストリングスに合わせ、自身の声帯さえ楽器のように自在に響かせるその表現力も、ソロになってさらに大きな武器となったのではないだろうか。早熟で評価され続けてきたDaniel Johnsが、キャリアを積んで名実共に熟してきたスキルを遺憾なく発揮した自由なアルバムだ。(山本 真由)
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FRANZ FERDINAND
Hits To The Head
ここ日本でも絶大な支持を得ているロック・バンド FRANZ FERDINANDが、キャリア初のベスト・アルバムをリリースした。ベスト盤というと、コアなファンからは軽視されがちだが、これは結成20年を越え、多くの世界的ヒット曲を持つ彼らの軌跡を次世代へと繋ぐ重要な作品だ。シンプルでノスタルジック、それでいて誰にもマネできない不思議な味のあるサウンド。誰でも一度は聴いたことのあるようなお馴染みのシングル曲や、ライヴを盛り上げた楽曲、ダンス・フロアやラジオでヘヴィ・ローテーションされてきた名曲の数々、そして"女の子が踊れるような音楽"を目指してきた彼らの、こだわりと普遍的なポップ・センスがアップデートされた新曲と、まさにすべてが詰まったアルバムになっている。(山本 真由)
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FEEDER
Torpedo
UKのみならず日本でも高い人気を誇るFEEDERの、約2年半ぶり11作目となるオリジナル・アルバム。前作『Tallulah』では瑞々しいロック/ポップ路線を鳴らしていたが、コロナ禍以降に制作された楽曲を収めた本作では、重々しいディストーション・ギターが前面に打ち出されている。長尺曲のTrack.1を皮切りに、低重心なリフから美しくアンセミックに響き渡るコーラスへと展開し、ヘヴィネスと開放感の間を揺れ動く強力ナンバーを揃えた一方で、Grant Nicholasの歌声が映えるアコースティックな楽曲も収録。FEEDERらしいキャッチーさをしっかりと残しながら、初期から近年のスタイルをハイゲインでまとめ上げた本作は、最近ご無沙汰だというリスナーにこそおすすめしたい。(菅谷 透)
RELEASE INFO
- 2026.03.10
- 2026.03.11
- 2026.03.13
- 2026.03.14
- 2026.03.17
- 2026.03.18
- 2026.03.20
- 2026.03.21
- 2026.03.23
- 2026.03.24
- 2026.03.25
- 2026.03.27
- 2026.04.01
- 2026.04.03
- 2026.04.06
- 2026.04.08
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