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DISC REVIEW

Overseas

2022年06月号掲載

C'mon You Know

Liam Gallagher

『C'mon You Know』

Release Date : 2022-05-27
Label : PARLOPHONE

OASISで歴史的ライヴを行ったネブワースにて、ソロとして過去最大規模となる2デイズ公演を2022年6月3日、4日に控えている、Liam Gallagherの3作目となるアルバム。クラシック・ロックへのオマージュを下地にしながらもサウンドの幅をこれまで以上に広げた印象で、Dave Grohl(FOO FIGHTERS)とコライトし、彼もドラムで参加したオルタナ・チューンのTrack.7をはじめ、そっと背中を押すようなバラードのTrack.5、レゲエを取り込んだTrack.10、ブレイクビーツが軽快なTrack.11など、モダンな音像も絡めたバリエーション豊かな内容に。自然体でありながらロックンロール・スターの超然とした風格を感じさせる、ソロ・キャリアの存在感をさらに高める1枚だ。(菅谷 透)


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Liam Gallagher & John Squire

元OASISのヴォーカリストと元THE STONE ROSESのギタリストというUKロック好きならずともロック・レジェンドふたりのコラボにときめきを禁じ得ない音楽ファンは多いだろう。が、それ以上にやはりティーンエイジャーの頃、THE STONE ROSESの音楽に刺激を受けたLiamがJohnのソングライトを自分なりに解釈して歌っている原点回帰のムードがいい。仕上がりもラフなセッション・レコーディングっぽいし、且つ音数を絞ったモダンな聴感で、どこか時代を超越している。サイケデリックで中期のTHE BEATLESを彷彿させる「Just Another Rainbow」、コードやリフはどブルースでありつつ、削ぎ落とした音像の「I'm A Wheel」、ブギーなギター・リフや音色にJohnの色気が自ずと漏れる「Mars To Liverpool」など、聴くほどに味わいを増す1枚。(石角 友香)


Knebworth 22

ロック史に名を遺したOASISの伝説的野外ライヴ"Knebworth 1996"。その会場であるネブワース・パークを舞台に2022年に開催されたLiam Gallagherのライヴが"Knebworth 22"だ。今作は、その2日間にわたるライヴの音源をまとめた作品。昨年リリースした新作の楽曲やソロでの人気曲を中心に、OASISの名曲も織り交ぜた豪華なセットリストには、往年のファンでなくとも感動を覚えたはず。そんなオーディエンスの熱狂の歓声や大合唱が収録されているのもライヴ・アルバムである今作の楽しみのひとつ。Liamの独特な立ち姿が伝わってくるタイトル・コールや、ちょっとした煽りのセリフなど、ライヴの追体験ができるので、"サマソニ"関連の来日公演を逃した方にもおすすめ。(山本 真由)


C'mon You Know

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