モーモールルギャバン ゲイリー・ビッチェの「モーモールル茶番」【第7回】
2012年01月号掲載
ハロージャパン!!すっかり寒い日々が続いてますがお元気ですが。ゲイリーはお便秘です。言葉がお便秘です。言いたい言葉が出てきません。はい。絶賛日本語と大格闘。作詞中です。格闘は違うな。言葉を愛するが故に吟味が厳しくなり、更にそこにユコ・カティのこれまた容赦ない吟味が加わり、何度も訂正。二人が納得行くまで訂正を繰り返すのです。そう、これは正に己自身との格闘なのだと実感に次ぐ実感。ここで俺が折れたら終わる。絶対負けん。
自分の言いたい事にユコ・カティの吟味及び訂正がかなり本気で加わる事でより日本語は精度を増し、もっと自分の言いたい事が伝わるというのは喜ばしい事ではありますが、しかしもう凄い労力ですよ。プライドを守ってる余裕皆無。頑張って書いた歌詞をボロクソに言われる事で(確かに初期段階では目も当てられない歌詞も沢山ありましたが)いかに自分という人間が普段下らないプライドにがんじがらめにされてるか気付くんですね。もうこいつと音楽続ける自信ないわって思うんですね。
しかしそんなもの本当にクソみたいなプライドですよ。俺はプロだ。プライドより音楽を守らないでどうする。そんなものゴミ箱に捨ててしまえ。忘却の彼方へ投げ出してしまえ。いいか誰も俺なんかに全く興味はないんだ。勘違いするな。みんなが求めてるのはお前じゃない。お前がいい音楽を作る事だ。それだけは忘れるな。自分に言い聞かせる訳ですよ。しかし言いたい事は全部言ってるので不思議とダメなストレスは溜まらないんですよね。他人のせいで溜まるストレスは悪いストレスなのですが、今自分が対峙しているのは自分と向き合うストレス。
今の自分を越えれば解消される ストレスっていうのは俺みたいな根本的には自分大好きの脳天気野郎には必要なストレスなんです。根本的自分大好き脳天気野郎に務まるほど音楽は簡単な仕事じゃないんです。それで上手くいく事もきっとあるんですけど「あれがうまくいったからまぁ何とかなるだろう」と心のどこかで思ってしまうんです。俺みたいなタイプが成り行き任せで何かを成し遂げる事なんて絶対に有り得ないんです。そんな時、頼る人が居る。あぁバンドっていいな。まじでありがとう。心から思える訳ですよ。至らないゲイリーでごめんなって。酒よりも孤独よりも信頼が歌詞をくれる。いい話じゃないですか。絆ですよ。2011年は絆よりも人間の弱さの方が浮き彫りになった年だったと思うんです正直率直に言うと。だからこういう時代を、本当に地に足付けて、今、自分が守るべきものの為に何をするか。もう下らないプライドごときで「こいつと音楽続ける自信無い」とか一瞬たりとも思ってしまった俺が本当に恥ずかしい。
フレディー・マーキュリーを見ろよ。いつだって自信と慈愛に満ち溢れてる。クイーンのメンバー全員絶対フレディーの事大好きだ。間違いない。ピアノも唄も最高だ。全ての動きが自由でロックで的確だ。「ママついさっきあいつを殺してきたよ、これから人生が最高になるはずだったのに」なんて歌詞書けるかアホンダラ。「自転車に乗りたい乗りたいイエーイ」なんて説得力もって唄えるかいなめんなチクショイ。最近思うんです。俺が今悩んでるたくさんの小さな事なんて多分フレディーは5歳くらいで乗り越えたはずだと。
ゲイリーなんか色んな人が大器晩成ってフォローしてくれますけどね、己を知るという事の意味をようやく31歳で知る訳です。遅いよ!遅い!そんなんじゃスーパードラマーにもちゃんとした歌手にもなれねーよ。でも人間、何かに気付いたら何度でも生まれ変われる。俺は越えたいのです。殻を破って宇宙に飛び出して目に見える全てをピンク色に変えてしまうような音楽が只作りたいだけなのです。負けぬ。
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