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モーモールルギャバン ゲイリー・ビッチェの「モーモールル茶番」【第1回】

2010年11月号掲載

モーモールルギャバン ゲイリー・ビッチェの「モーモールル茶番」【第1回】

今僕はちょいとお洒落なカフェに居ます。ワイングラスを片手にこの連載を執筆中。ワインはたまにしか飲みませんが、白よりは赤が好きです。そしてヨーロッパ産より南米産の方が好きです。多分いつもフルボトル700円台くらいを上限に安いワインばかり飲んでるからだろうなぁとは思いつつ、フランス産よりイタリア産の方が好きなのも多分同じ理由から。今夜は自分の財布からじゃないので少しだけいいワイン。にひひひひ。ポリフェノールの渋味が秋の夜空とノスタルジックにマッチします。モーモールルギャバンという各所で散々な言われ様をしてる(笑)バンドのキャラからは、きっと想像もつかないシチュエーションでしょう。ゲイリー革ジャンとか着てるんだ。ぐへへへへ。

連載かぁ。何を書こうかな。やっぱ音楽の事書いた方がいいっすよね。ラーメン、酒、料理、ゲーム、水泳、ランニングと趣味の幅はそこそこ広いのですが、えぇ、それこそまるで昼下がりの団地妻のように。しかしそれらに関しては軒並み素人の嗜みレベルだし、連載という場をせっかく与えてもらったのに敢えてここで書く必要も無いし、そもそも1600文字も書く事無いし。

音楽ね。はい。モテたい一心で始めたはいいけど全然モテなかったなぁ。でも飽きっぽい性分の割にはよく続いたものです。中学生の時から何故か将来はプロになるって決めてましたよ。何でだろう。中学生って世間知らずだし根拠も無く努力もせず夢は叶うと信じてるからね。あ、世間知ってる中学生諸君ごめんね。はは。しかしロクに金にならないのにこの歳まで音楽第一で生きてきたって、よっぽど他にやる事無いか不器用か音楽への偏愛か。そんな自分が嫌いでもないんですけどね、最近は。

どの段階からバンドマンはプロと呼ばれるんでしょう。僕は別に月給もらってる訳でもないし、今でも全然アマチュアみたいなテンションなので、ふと人からプロと言われたりするとちょっと戸惑ったりもします。好きな事やらせてもらってるからってのもあるかな。良くも悪くもアマチュア気分が抜けない。あれ?そういや昔はもっとバイトしてたな、なんか最近はバイト減らしても何となく生活できてるな、という感じ。そしてデビュー前に聞かされてたメジャーの実態とか、うちのバンドにはあまり当てはまらない。恵まれてるんでしょうね。こんな曲作れとか、こんなの出せないよとか、言われた事がない。これから言われる日が来たりもするのでしょうか。そんな日が来たらどうしよう。ブログで文句書いて失踪でもしてやろうかな。そんな度胸があればの話ですが。しかし初めて印税が振り込まれた時は唖然としましたけどね。高校生のバイト代かよって。でも計算したら確かに合ってる。メジャー厳しいっす。うひー。

ちなみにこの文章を書いてる今は全国ツアー真っ只中です。ツアーは楽しい事も多いけど、ライブの事で頭がいっぱいでちゃんと楽しめない事も多いです。すぐ近くに重要文化財とかあってもライブのコンデション作りを最優先させてしまう。いや、それはやっぱり一番に最優先すべき事なんですが。勿体ないなーと思いつつ、でもまぁ遊びで行ってる訳でもないので少しでも楽しめればラッキーくらいに。いや、おかしい、その考え方はおかしい。音楽なんて所詮お遊びじゃないか。日本全国に遊びに行ってるようなもんじゃないか。それを楽しめないなんて愚の骨頂だ!!・・・とかそういう事を考え始めるとハゲそうになるのです。ええ。僕らはいつでも矛盾した葛藤を抱え、何が正解か解らないこんな時代を、頼りにならない嗅覚と信用できない視覚に何度も阻まれつつ(一番の敵は自分!!)、それでもそんな状況を笑い飛ばせるようになれればと、日々モヤモヤに包まれながら前を向いて歩いてゆくのです。一番シンプルで純粋な「音楽が好き!!」っていう気持ちだけには忠実に。明日は広島でライブです。待っテロよ!!