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モーモールルギャバン ゲイリー・ビッチェの「モーモールル茶番」【第3回】

2011年05月号掲載

モーモールルギャバン ゲイリー・ビッチェの「モーモールル茶番」【第3回】

早く梅雨になって薬から解放されたいなぁ。一日二回の薬とか油断するとすぐ忘れますね。そうやってすぐ悪化して困るんです。鼻詰まるんです。ずびずび。スギもヒノキもまじでどっかいけー。

はい。モーモールルギャバンのワンマンツアーが始まりましたよ。ぱちぱちぱち。北は札幌から南は熊本まで、6月までかけてゆっくり回らせてもらいます。全公演恐怖のワンマンっす。ひいい。本数自体は大した事ないんですけどね。しかし毎回ステージ上で2時間くらい暴れ回る事を考えると本当に「今日も無事乗り切れますように」って祈らずにいられないんです。ライブ直前は毎回ブルーになってるんです。こればかりは全然慣れないってか、むしろやればやるほど酷くなるライブ前ブルー。結婚や妊娠なども含め、どうして人間はどう見ても幸せなんじゃないの?え?みたいな時にブルーになるんでしょうね。沢山の人に音楽を聞いてもらえるなんて本当に嬉しい事なのに。あぁ人間って難しい。なんやかんやで音楽が楽しくて仕方ないので、そんなブルーも宿命と笑い飛ばせてますけどね。ツアー初日の東京終了後は、ホテルに帰って「ふうっ」とベッドにもたれかかった瞬間、3時間ほどZ字の姿勢で意識が飛んでました。あれはビックリしたなぁ。身体は全然言う事きかないし、常に重力は2Gだし、気付けばボーっとしてるし。いっぱい食べて翌日にはピンピンしてましたけどね。はは。軽いタッチでドラムを叩いて余力を残しながら歌うだけなら楽なのになぁと思いつつ、そんなライブしてもあまり誰も喜ばないし、不完全燃焼で気持ち悪いし、プロデューサーに怒られるし(笑)余談ですが、この前スタジオでエアコン切って本番さながらのリハーサルやったら18曲目の「パンティー泥棒の唄」で失神しました。メンバーやプロデューサーにかなり心配かけてしまったんですが、本人は呑気にもYOSHIKI氏や鬼束ちひろ氏の境地がちょっとわかったとニヤニヤしておりました。酸欠で苦しくて仕方ないのを通り越したランナーズハイみたいな状態には時々なるんですが、更に失神するまでやり切ると妙な達成感や??快感があるものです。良い子のみんなは真似しないように!!

話は変わって、最近は写真撮られたりビデオ撮られたりする機会の多いモーモールルギャバンです。リキッドルームのワンマンが終わってからもしばらく取材やらなんやらで東京に残り、毎日のようにレンズの前でポーズ取ったり踊ったりしてたんですけどね。もう、本音を言うとすげー苦手。だっておれイケメンじゃねーし。30歳だし。冴えないし。顔でかいし。被写体として面白い訳でもなく。おれの顔が世に出回るとか恥ずかしくて身体中が痒くなるんです。1~2年前くらいにそういう機会が増え始めた頃は純粋に嬉しかったんですけどね。おれたちちょっと注目されてるよー。頑張った甲斐があったよー。ありがとうジャパーン的な。しかしその掲載雑誌やら出演番組やらを見る訳ですよ。「誰このムカツクやつ。え?㍊??れ?ひぇえ穴があったら入りたい!!」を繰り返すうちに、気付けば写真やらビデオやらが苦手になっちゃいました。はい。今は被写体としてもプロフェッショナルである事を要求されているのだと、ようやく気付かされたのです。被写体になると全てを見透かされるんですよね。YouTubeに昔のインタビュー動画とか上がってるけど、こいつ舞い上がってるなーとか思ってもう恥ずかしくて見てられない。ライブや曲作りに関しては積み上げてきたものがあるけど、被写体として人前に出る事に関しては本当にまだまだ素人です。インタビューの練習とかした方がいいんですかねぇ。バンドマンも色々あります。とほほほほ。しかしとりあえず今集中すべきはワンマンツアー。全国でラブ&ピース&パンティー旋風を巻き起こせればなぁと。インタビューの練習はまた後日(笑)