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モーモールルギャバン ゲイリー・ビッチェの「モーモールル茶番」【第2回】

2011年03月号掲載

モーモールルギャバン ゲイリー・ビッチェの「モーモールル茶番」【第2回】

僕、ライブが続くと太るんです。打ち上げはあまり出られないし、あれだけステージで汗かいてるから痩せても良さそうなものです が、その分ラーメンとかガンガン食べるから逆に太るんです。
ライブが続く時は外食中心になるし、ラーメンの汁は飲み干す主義だし。
食事を減らしてみた事もあったんですが、ライブ中に力が入らなくなって痛い目見ました。
踏ん張れないし集中できないしアホなミスは連発するし自分のバスドラの音も聴こえない(踏み込みが甘くて)。
音楽に集中するにはちゃんと身体中に栄養が行き届いてる必要があるみたい。
かと言ってスポーツ選手みたいに身体を酷使する訳ではないし、引っ越し屋さんとかで働いてる人の方がよっぽど肉体を酷使してる と思う。
身体の動きによる体力の消耗よりは、音楽への集中と宇宙との融合にエネルギーを使うのです。
物理的要素より精神的要素の方が遥かに大きい。だから太るんだろうなぁ。あ、宇宙との融合とか言っても引かないでね。
これバンドマンの永遠のテーマだと信じてます。うちの鍵盤とこの話を始めたらいつまでも議論が終わらない。
そのくらい人前で音楽をする人間にとっては壮大なテーマだと思ってるんですが、いまいち伝わりにくい気もするけどまぁいいや。
大学生のサークルバンドでも宇宙と融合してる人をいっぱい見てきたし、逆にプロでも小手先でやってる人は、それ以上にいっぱい 見てきましたよ。
RPG用語で言えば僕らはHPよりMPで勝負なんですよ。魔法使いみたいでカッコいいな。
でも僕はドラムボーカルというポジション柄、HPも結構消費する。マーク・ポートノイくらい叩ければ話は別かもしれないけど。
ちゃんとしたテクニックがあれば少しは楽だろうなぁとは思うんです。目下修業中。たまーに涼しそうに演奏してるメンバーが目に 入ると殺意を覚える事もありますよ(笑)
余談ですがマーク・ポートノイが脱退したドリームシアターはこの先どうなるんだろうか。無謀にも高校時代にコピーして惨敗しま したよ。あぁ微笑ましい青春時代。

しかし何なんですかね。HPもMPもロクに消耗してない一流(とされている)プロを時々見るけど、かと言ってジョン・マクラフリンやクリス・ウッドetcには到底及ばないみたいだし、だったらせめて自分擦り減らして表現しろよって思うんですけどね。そういうのはあんまクールじゃないのかな。
日本人にも元ルナシーの真矢さんとか佐渡裕さんとか尊敬する人はいっぱい居ますけどね。
本当にクールな音楽って、突き抜けてホットじゃないとダメだと思うんです。烈火のごとく。
それを教えてくれたのがレッド・ツェッペリンだったりポリスのスチュワート・コープランドだったりした気がします。
一番尊敬するのはキース・ムーンなんですけどね。あのドラムは見てるだけで笑えるし泣ける。すごい人です。キースは私生活も酷かったみたいです。何件も家を廃墟にしたり、彼の参加するパーティーはことごとく無茶苦茶にされたり。
あのミック・ジャガーも、パーティー会場でキースを見かけた瞬間逃げ帰ったらしいです。
バスドラに爆薬仕込んでギタリストの耳に障害負わせたのも有名な話で。もう、こういう数々の奇行、というか伝説を聞くと、絶対 勝てないなぁと思うんですよ。
だって例えばキースがこういう連載を頼まれたとしても絶対まともに書かないし。うんこ、ちんこ、げろげろ、とか、そんなこと延 々と書き続けるに決まってる。
くそぅ。なんだか真面目に書くのがアホらしくなってきたぞ。うんこちんこげろげろぽこちんいんぐりもんぐりぱふぱふれっつぬぷ ぬぷいんもうちょめちょめきゃんたまぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺぺ