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INTERVIEW

Japanese

This is LAST

2020年04月号掲載

This is LAST

メンバー:菊池 陽報(Vo/Gt) りうせい(Ba) 鹿又 輝直(Dr)

インタビュアー:秦 理絵

"あなたが1番よ"という"君"の殺文句を信じたばかりに、気づけば2番目の男になっていた。そんな自身の無様な失恋体験を綴った「殺文句」が、ノープロモーションにもかかわらず話題となり、現在YouTubeの再生回数35万回を超え、今大きな注目を集めているThis is LAST。各地のサーキット・イベントでは入場規制を起こすなど、ライヴハウス・シーンを盛り上げる彼らが、前作『aizou』から5ヶ月ぶりの新作となるミニ・アルバム『koroshimonku』をリリース。目指したのは、より強固な3ピースのバンド感。"歌が沁みるバンド"だけではない武器を求めて、新たな一歩を踏み出した3人に話を訊いた。

-前作『aizou』(2019年11月リリースのミニ・アルバム)からは5ヶ月ぶりのリリースになります。

りうせい:もう2ndかぁって感じですね(笑)。

-前作以降のバンドの活動から話を聞かせてもらえればと思うんですけど。昨年末から年明けにかけてのツアーの手応えはどうでしたか?

りうせい:新鮮だったよね。

陽報:そうだよね。行った先々の土地柄というか、お客さんの雰囲気の違いを肌で感じられたのは新鮮でした。仙台はおしとやかだなとか。

りうせい:シャイな人が多いみたいだったよね。

陽報:あと、神戸は元気だなとか。関西系のノリって、僕は絡みやすいんです(笑)。

-ツアー・ファイナルはTSUTAYA O-Crestでしたね。対バンは、北海道の同世代バンドUMEILO。

りうせい:幸せだったよね。

陽報:搬入から打ち上げだったよね。仲良しなので。

りうせい:そのいい状態の空気感をステージにもっていけて、本当にいい1日でした。

鹿又:お客さんも開演する前から、"やったろうぜ"みたいな感じだった。

-今のLAST(This is LAST)のライヴは、どういう空間になってきていると思いますか?

りうせい:ライヴは、感情の連続的な爆発だと思ってるんですよ。「殺文句」をやるにしても、「愛憎」(『aizou』収録曲)をやるにしても、一回一回違った感情でやりますし。それに対して、お客さんからのレスポンスがあって、さらに僕らの感情が爆発していく。そうやって、ファイナルに向かっていくんです。

陽報:うん、僕もおおよそ一緒。

りうせい:"おおよそ"って(笑)。

陽報:僕は、みんなでThis is LASTでありたいなっていう意識があって。言葉を武器にして戦ってる感じですよね。言葉をぶつけて、お客さんの感情を揺さぶっていきたい。目の前で、拳をガンガン上げてもらうのも好きなんですけど、心で上げる拳もあると思うんです。そうすることで、お客さんが笑顔になったり、涙を流したりしてくれる。そこにライヴのピークを持っていきたいんです。

-毎回毎回、全力で感情をぶつけるっていうライヴが難しく感じることはないですか?

りうせい:たしかに会場によって難しいなと思うこともありますけど。どんな場所だろうが、ちゃんとひとりひとりと向き合ってライヴをやるだけだから、そこに立つと、自然と感情が溢れ出てくるんです。って思えるようになったターニング・ポイントがあって。前回のツアーの名古屋公演に、KALMAっていう仲がいいバンドにも出てもらったんですけど。ライヴがすごく良くなってたんですよ。"なんで?"って聞いたら、"お客さんの反応を気にしたり、会場の雰囲気に合わせたりするライヴじゃなくて、僕らがしたいようにしてたら、めちゃくちゃ楽しくなった"みたいなことを言ってて。自分もそうやってみたら、わかった気がしたんです。余計なことを考えないで、僕らが楽しめば、お客さんも楽しめるんだって。溢れてくる感情に蓋をしてたんだなって気づきましたね。

鹿又:そこからライヴが良くなっていったよね。

-今話に出たKALMAもそうですけど、LASTの同世代バンドが面白くなってきてますよね。UMEILO、Mr.ふぉるて、Hakubi、Absolute areaあたりの。

りうせい:シズゴ(the shes gone)とかもそうですよね。

-そう。90年代後半から00年代生まれで、今20歳前後の世代。歌モノのギター・ロックが主流になってて、みんなで切磋琢磨してシーンを作っていけそうな雰囲気がある。

りうせい:そうなんですよ。バチバチしていきたいっていう(笑)。

陽報:みんな"似てる"って言われることも多いんですけど、ちゃんと違うライヴをするんです。

りうせい:そうだね。最初は、みんな似たり寄ったりのライヴでどうなの? と思ってたんですけど。

鹿又:最近はそれぞれの方向性に分岐してる感じがあるよね。

りうせい:Mr.ふぉるては、どストレートに攻めていくタイプだし。

陽報:ロックンロールいくぞっていう。

りうせい:KALMAは、青春ですよね。元気でやっていこうぜって感じ。UMEILOは音の精密さとか、曲そのものの完成度が高いから、音源もライヴもどっちもクオリティが高い。超怖い存在なんですよ(笑)。で、僕らはアットホームな感じで。

-うんうん。LASTは、お客さんといい信頼関係で結ばれてますよね。

りうせい:お客さんを我が子のように大事にしてますから。

陽報:相思相愛だよね。何よりもお客さんの存在が、僕らのモチベーションになってるし、お客さんのためにも歌いたいと思ってるから。それが崩れると、たぶん僕らは生きた屍です(笑)。

りうせい:うん。大丈夫かな、僕ら重くないかな(笑)。