Japanese
This is LAST
Skream! マガジン 2025年06月号掲載
2025.04.26 @昭和女子大学 人見記念講堂
Writer : 山口 哲生 Photographer:日吉"JP"純平
自身最大規模となる全国6都市を回るホール・ワンマン・ツアーを開催したThis is LAST。全公演チケット完売。振替公演を残している状況ではあったものの、ツアー・ファイナルとなった昭和女子大学人見記念講堂での東京公演は、YouTubeでのライヴ生配信も行われた。
鹿又輝直(Dr)とサポート・ベーシストの芳井雅人から少し遅れて菊池陽報(Vo/Gt)が姿を現し、ライヴは「バランス」からスタート。柔らかなナンバーを熱のこもった演奏で届ける。続けて「ポニーテールに揺らされて」、「ベイビー」と3人はスロウ〜ミディアム・ナンバーを序盤から連発。ライヴを盛り上げるために1曲目から勢い良く駆け抜けて行ったり、1曲目はゆったりとした曲を置いて2曲目から一気にギアを入れたりといった、いわゆるライヴのセオリーのようなものとは違った始まり方だった。
それは、This is LASTの軸でもある楽曲の良さであり菊池の歌を存分に堪能できるものであり、ホール・ワンマンらしい展開とも言えるだろう。しかし、言うは易く行うは難し。ロック・バンドのライヴからしてみたら、かなりリスキーな選択でもあると思う。しかし......この日のMCで菊池が"小さいことを積み重ねてきた"と話していたが、そんな挑戦的な選曲ができたのは、様々な試行錯誤を繰り返すことで確実に芽生えてきている自信の表れとも言えるだろう。
彼等が紡いでいく音にオーディエンスが身体を揺らしていたところ、"楽しむ準備できてるか!"という菊池の一声を合図に場内の温度が上がり、「勘弁してくれ」へ。鹿又が大きなアクションを交えて叩き上げる、弾むビートの上で、芳井は2階席を見上げながらベースを鳴らし、菊池はステージ前に出てきてギターを奏でると、"ここからもっと上げていくんですけど行けますか!"と「Scoop!」でさらにギアを上げて突き進んでいく。
そんなライヴ・バンド然とした場面はしっかりと盛り込みながらも、薄明かりの中でスポットライトを浴びながら、菊池がゆっくりとサビを歌い始め、曲の世界へ一気に引き込んでいくライヴ・アレンジも美麗だった「スーパーキセイマン」。そして、ステージ背面に大量の青い光が煌めき、美しい夜空を描くなかで柔らかなアンサンブルを響かせた「Strawberry」等、スロウ〜ミディアム・ナンバーでオーディエンスを深く刺しにいく光景がとても印象的だ。「Any」では、鹿又が電子パッドを叩いてアンサンブルにスパイスを与えるなか、菊池がハンドマイクに切り替え、ステージを歩き回りながらメロディを届ける。途中では"今日誕生日の人いる?"と客席に投げ掛け、温かな空気が広がっていた。
また、彼等のプレイはもちろんのことだが、オーディエンスがThis is LASTの音楽を求める熱も異常なまでに高かった。「恋愛凡人は踊らない」のようなライヴに欠かせないキラーチューンはさることながら、イントロが鳴った瞬間に喜びの声が上がった「#情とは」のようなバラードナンバーも強く求められているし、さらには公演直前に配信が始まった新曲「火の花」も、オーディエンスの大音量のクラップが彩っていて、早くも今後のセットリスト入りが確定しそうな眩しさと勢いに満ち満ちていた。
そんな熱狂をさらに高めていくようにラストは「病んでるくらいがちょうどいいね」、「カスミソウ」、「オムライス」と代表曲を畳み掛けてライヴを締めくくった......と思いきや、急遽アンコールで「カスミソウ」を再度披露。菊池は"みんなと歌えてないなと思って"と途中で客席にマイクを預けると、それに応えてオーディエンスの大合唱が巻き起こる美しいエンディングに。秋には全国8都市Zeppワンマン・ツアーが決定しているが、ここから本格的に始まるフェス・シーズンでさらなる支持を集めそうな雰囲気が、凄まじく立ち込めているステージだった。

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