Japanese
FINLANDS
Member:塩入 冬湖(Vo/Gt) コシミズカヨ(Ba/Cho)
Interviewer:沖 さやこ
自分たちがいい曲だと思う歌を歌っていけることが何よりの誇り
-ご自身の本質を深く探っていったという感覚でしょうか?
塩入:そうですね。新しいものを取り入れると、自ずと根本を探るようになるんだなと思いました。私がなんにでも意味や理由を欲するクセがあるのは、それを知っていると安心するから。でもいろんな変化があって"意味がなくてもいいし、意味がないことは悪いことではないんだぞ"と思えたんですよね。女性として感じたことを音楽にするというのは、私にとってふたつの自分がいないとできないことで。ずっと自分の固定概念で"どちらかひとつを受け入れないといけない"と思っていたんですけど、もうこのふたつは混ざらないから、両方受け入れようという気持ちでした。
-好きではない自分を受け入れて、音楽にするというのは、勇気の要ることではないですか?
塩入:どうなんだろう。このふたつは持ちつ持たれつ、不安定ではあるけれども自分としてはそれに居心地のよさも感じているのかなー......と思っているんです。だから女性としての自分を救っているような感覚でもあるんですよね。いい意味でプライドが減ってきたなと思います。私は曲を作る人間としてのプライドと、ヴォーカルとしてのプライド、カヨはベーシストとしてのプライドを持っていれば、それだけでいい。それ以外のプライドなんて本当に役に立たないし、動けなくなるだけだし、ほんっとに要らないと思ってます(笑)。
-ははは(笑)。これまでのFINLANDSは自分の想いを吐露するものが多い印象があったのですが、『BI』の曲は自分の気持ちだけではなく、相手が発した気持ちや、相手の気持ちを受け取ったことで生まれた気持ちも描かれていると思いました。
塩入:言われてみるとそうかもしれない。それはこの1年間で新しく出会った人と深く関わることが多かったからだと思います。同時に離れていくものもあって――相手の気持ちも考える必要が生まれました。今までは全部"この人はこう思っているんだろうな"と自己完結していた。でも結論は人それぞれにあって、私がどんな結論を出そうとも、その人が導いた結論が、その人にとってすべてだと思うんです。それもあってこの1年は、人と対峙して完結させることがすごく多かった。だから『BI』には、自分の気持ち以外の場所から生まれている気持ちも含まれているんだと思います。
コシミズ:冬湖から歌詞を受け取って、身の回りには二面性がたくさんあるんだなというのが見えてきて。私は二面性を対照的なものだと思っているんです。生活の中にも対照的なふたりの自分がいて、悲しい気持ちの中にも対照的な気持ちがあって――FINLANDSが提示する"BI"がたくさんある。今回は聴く人のその時々の気分で聴こえ方も変わる言葉選びをしているので、それも"BI"だなと思いますね。
-先ほどおっしゃっていた"柔軟性"の影響が歌詞にも出てきているんですね。歌詞がコシミズさんのベース・プレイに影響を及ぼすことはありますか?
コシミズ:どういう意味や気持ちを込めているのかは冬湖に聞かないようにしているので、プレイに関しては、自分なりに歌詞を解釈したうえで生まれた自分の感情が出る......という感じですね。だから1回自分のフィルターをかけているというか。
塩入:そのフィルターめちゃくちゃ怖いんだけど(笑)!
-それもFINLANDSの"BI"ということで(笑)。ところで、音楽家としての塩入さんは、ご自分で発信する音楽はギター・ロックですが、影響を受けたバンドはパンクやハードコアなんですよね。好きな音楽と作る音楽が違うミュージシャンは多いですが、塩入さんの場合はなぜここに"BI"があるのでしょうか?
塩入:私はパンク・バンドにもハードコア・バンドにもなろうと思ったことがなくて、作りたい音楽はギター・ロックなんです。私はすごくかっこいいギター・ロックを作っていると思ってて。だからかっこいいと思えれば、影響を受けたパンクやハードコアでなくても全然いいなと考えてるんですよね。好きな音楽の音を自分が如実に表現する必要はない。でも好きな音楽の影響は自分の精神力や姿勢に出ていると思います。影響を受けた音楽と、自分たちの音楽が通ずるタイミングは絶対どこかにあるんですよね。だからそういう自分たちの音楽とは違う界隈の方々と対バンをする機会も増えてきているんだと思います。でも私たちは、そこに歩み寄る気持ちは一切なくて、自分たちがやって、かっこいいと思う音楽をしっかりやっていたい。自分たちがいい曲だと思う歌を歌っていけることが、何よりの誇りだなと強く感じていますね。
-ギター・ロックは、アニソン的な派手な展開のものもあれば、J-POP的な歌モノ、日本のバンド・シーンというガラパゴスで生まれたものなど多岐にわたりますが、FINLANDSのギター・ロックはリフものですから、グランジやオルタナの系譜にあるものだと思います。派手な飛び道具ではないけれど渋すぎないし、しっかりギミックがある。先ほどおっしゃっていたとおり、パンクやハードコアの姿勢が見えます。
塩入:昔、バンドの先輩が"口ずさめるのがいいリフだ"と言っていたんですけど、たしかにそうだなと思ったんです。だから今も曲を作るとき、その意識がありますね。『BI』は、今まで捻くれていた表現を、ちょっとストレートにしてみようという意識が少しあって。そのままの言葉の意味で通じる歌詞を乗せると、サウンド・アプローチも自ずとそうなるというか、歌詞が一番伝わりやすい音になっていく――これまで5年間活動してきたから、それを面白いと思えるようになったタイミングだったんじゃないかな。"私が今一番FINLANDSでやりたいことだから、誰にどう思われようがどうでもいいや!"とも思ったし(笑)。メンバーにどんな作品にしたいか口で伝えるより、まず先に曲を作って送ろうと思ったので、できたものから順々にどんどん送っていって。
コシミズ:『BI』はこれまでになかった曲調のものが多くて、デモが届くたびに面白いなと思っていましたね。ただぽんぽん送られてきたので追い込まれるんですけど(笑)。
塩入:私、結構追い込むよね(笑)。
コシミズ:そうだね(笑)。でもバンドにとっては、曲を作れる環境が一番幸せだなと思うんです。追い込まれながらも幸せだなと思いながら......(笑)。
塩入:(笑)カヨは、私では想像できないようなベース・ラインをつけてくれるので、"カヨがベースをつけたら面白くなるな"と思う曲はFINLANDSに持ってきてますね。私が明るい曲のつもりで作った曲に、カヨがものすごく暗いベース・ラインをつけてくることもあって(笑)。でもそれがすごくかっこいいんですよね。だからカヨのベースは本当に信頼しているんです。FINLANDSでやるかやらないかの判断基準になっているし、基盤になっていると思います。どんな反応が起きるのか見てみたいし、大事にしたいんですよね。
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