Japanese
FINLANDS
Skream! マガジン 2018年11月号掲載
2018.10.16 @渋谷CLUB QUATTRO
Writer 蜂須賀 ちなみ
2ndフル・アルバム『BI』のリリースに伴うFINLANDSの全国ツアー"BI TOUR"。ツアー・ファイナルにあたるこの日のライヴ、渋谷CLUB QUATTRO公演を含め、今回のツアー、ワンマン公演はすべてチケットがソールド・アウトしたという。そんな事実からもこのバンドの勢いを窺い知ることができる。実際、会場は開演を待つオーディエンスでいっぱいになっており、高揚感のようなものが充満していた。
1曲目はアルバムの1曲目でもある「PET」。そこから前作『LOVE』の1曲目である「カルト」へと繋げるオープニングだ。「yellowboost」、「バラード」では塩入冬湖(Vo/Gt)の金切り声のようなシャウトが上に伸び、一気に激しさを増す。テンポ・ダウンし、コシミズカヨ(Ba/Cho)が8分のベース・ラインを刻み始めると、それがやがて「sunny by」のイントロに変貌していく。「恋の前」に達したころにはサポート・メンバーの鈴木駿介(Dr)、澤井良太(Gt)を含めたバンドのグルーヴがさらに生々しくなっていた。
この日のセットリストは『BI』の曲順をおおよそ踏襲したもので、各曲の間に、これまでリリースされた音源の収録曲も散りばめられているような構成だった。そんななか、曲と曲の間の繋ぎにあたる部分や、曲中のふとした場面で、音源とは異なるライヴ・アレンジを堪能できたのが嬉しいポイントである。ライヴが始まってすぐ、オーディエンスの上げる歓声の大きさに驚いた覚えがあるが、実際、目の前では瞬間ごとに表情を変えるようなアンサンブルが繰り広げられているわけだから、それも無理ないだろう。音は鋭いが、会場の空気はどんどん解けていく。なんとも不思議な感触だ。
中盤にはアルバムでも鍵を担っていたバラードを多く披露。柔らかな闇に潜り込むバンドの演奏に聴き入るため、オーディエンスも集中し、フロアは静まり返った。
"皮も剝がれて、肉も剥き出しで、血も出ないような、痛々しいことを記録できる歌というものが素晴らしいものだと思いました"――とは「勝手に思って」演奏前の塩入のMCだが、そのような感じで、この日の彼女は、曲間にポツポツと話し始めることが多かった。イントロダクションを担うナレーションというよりかは、誰に宛てているわけでもないつぶやきのようでもあり、なんとなく友達に投げてみたひと言のようでもある、とてもパーソナルな温度感である。塩入は途中のMCで、"あぁ、これがツアーなんだと思いました"と伝えていた。また、"曲はどんどん成長していって、この曲はこういう顔して聴いてもらえるんだなぁって。クアトロ(渋谷CLUB QUATTRO)は広いから、(お客さんの)顔見えないかと思ってたんですけど、私は目がいいから後ろまで見えます。ライヴハウスっていいなと思いました"とも言っていた。全体として、バンドもオーディエンスも互いの感情を飾らず発露させていくような素直なライヴだったから、それゆえの温かさが会場全体に流れていたんだと思う。それはおそらく、人間の弱さ、脆さまでをも曝け出すような曲が揃った『BI』というアルバムの、人間臭い部分が連れてきてくれたものなのだろう。
FINLANDSの鳴らす記録としての歌が、他者の手に渡り、固有の感情を呼び起こさせ、それが新たな記憶として聴き手の内側に根づいていく――そういう過程における尊さを、メンバー含め、あの場にいるみんなが噛み締めていた。一体感も予定調和も、きっとここには必要ない。それぞれがそれぞれの大切なものを持ち帰ることのできるような、素敵な時間だった。
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