Japanese
MiMiNOKOROCK FES JAPAN in 吉祥寺
2018年04月号掲載
藍坊主:hozzy(Vo)
KAKASHI:堀越 颯太(Vo/Gt)
インタビュアー:秦 理絵 Photo by 上溝恭香
-お互いに認め合ってるように、KAKASHIも藍坊主も歌詞を大事にしたバンドですけど。その歌詞の方向性にしても、ふたりが書くものって、自分の中にある不甲斐なさみたいなのをエネルギーに変えるような部分が似てる気がします。
堀越:たぶん僕は曲の原点にあるのが劣等感なんですよ。
hozzy:一緒ですね。
堀越:周りのバンドが自分たちを置いて、どんどんいい状況になっていっていく。それを見送る期間も長かったり。で、やっと追いついたらと思ったら、また先に行かれちゃったりとか。そういうのを繰り返していくなかで曲を作っているので。
hozzy:俺らも25歳ぐらいのときは、"なんなんだ畜生!"みたいなのはありましたよね。そんなのは他人と比べても意味がないってわかってるんですけど。
堀越:そうですよね。
hozzy:でも、いまは35歳になって劣等感丸出しの曲を書くのは違うなと思ってて。それは、ただのひがみじゃないですか。もちろん劣等感は変わらずにあるけど、そこから一歩引いて、おちゃらけるぐらいがリアルなんですよ。それよりも日常とか毎日の風景の中にあるちっちゃいことを集中的に攻撃する、みたいな作り方に変わってきましたね。
-ソングライターとして根本は似てるけど、やはり年と共に変化するものもあると。
hozzy:堀越君には違う方向に行ってほしいですよね。劣等感のない世界に(笑)。
-さっきhozzyさんは"ライヴのときにお客さんの表情を見る"って言ってましたけど、KAKASHIはライヴだと、どのあたりを大事にしてますか?
堀越:僕らも人の顔を見るっていうことですね。
hozzy:一緒だ。
堀越:歌って、普通に喋るより伝わりにくいものだと思うんですよ。だから顔を見て喋ったって伝わらないことを、顔も見ないで伝えられるわけがないなっていうのは思ってますね。僕らはどれだけ頑張ってもまだ演奏は下手なので......もちろん本気ではやるんですけど、そこを上手くやろうとは思ってないです。顔を見る方が大事というか。
hozzy:KAKASHIのライヴってどんな感じですか? クールなのか、すごく熱いのか。
-MCは熱い感じですよね。
堀越:そうですね。MCで大事にしてるのは、その日しかない言葉を伝えることですね。
-逆に藍坊主のMCはゆるいですよね(笑)。
堀越:この間、"あち~"って言ってましたよね(笑)。
hozzy:ライヴハウスだから当たり前なのにっていうことを(笑)。ちょっと緊張をほぐしたくなっちゃうんですよね。藍坊主の曲って暗くはないけど、ストイックめの曲調が続くときがあるから、お客さんも身構えちゃうかなと思うんですよ。
-いまの話を聞いてて思ったんですけど、MCがストレートで熱い感じっていうのは、いまのライヴハウスによく出てる若いバンドは得意な感じがします。
堀越:あぁ、でも周りのバンドを見てても思いますね、それは。
hozzy:リーダーみたいな感じですよね。
-そうそう。
hozzy:それはね、藍坊主もやらなきゃいけないなと思うんですよ。あれをやられるとね、ファンの人は堪らないだろうなって思いますよ。
堀越:でも加減が難しいんですよね。さっきhozzyさんが言ってたように初見の人って身構えてるじゃないですか。そこで熱く語り掛けちゃうと、余計引かれちゃうこともあって。がむしゃらにやってるだけだと、伝わるものも伝わらないですね。
hozzy:難しいな、MCは。あの熱いMCってどうやったらできますか?
堀越:えぇ(笑)!? 自分に入り込むっていうことですかね。一時期、僕も笑わせるような小話を挟んだときがあったんです。でもそれだと、途中で集中力が途切れるんですよね。だから、ずっと突き刺した方がいいんじゃないかってメンバーに言われて。
hozzy:メンバーが言うんだ?
堀越:それで"はい、わかりました"みたいな感じでやり始めたんです。
-次のライヴでいきなりhozzyさんのMCが熱くなってたら......。
hozzy:"お前らー! 全力で生きてるのかー!?"
一同:あはははは!
hozzy:もう完全にこの取材の影響だろ? ってバレる。
堀越:僕らは嬉しいですけどね。あの藍坊主が、僕らの影響を受けてるって(笑)。
-藍坊主の世代ってMCで多くを語らなかったり、テレビの露出を控えるバンドも多かったり、捻くれてましたよね。でも、いまの世代のバンドはそのへんに変なこだわりがないし、まっすぐなバンドが多い気がする。もちろん全部ではないけど。
堀越:わかりやすい夢を持ってる奴が多いですよね。"武道館やりたい"、"「Mステ(ミュージックステーション)」出たい"って言うような。
hozzy:いまの言い方、トゲがあるなぁ(笑)。
-ね、"俺は違いますけど"感(笑)。
堀越:だって、そう聞くとそこがゴールみたいに聞こえるじゃないですか。
hozzy:そのステージに行くのがね。そうじゃなくて、大事なのは音楽で何を表現するのかっていうことでしょ? っていう。
堀越:そうですね。"ここまで"って言うよりは、"どこまで行けるか"が面白いんじゃないのかな? と思ったりしてます。
死んだときがバンドのゴールだったら美しいと思います(堀越)
-じゃあ、KAKASHIの目標はなんですか? って訊かれたら、どう答えてるんですか?
堀越:僕はいつも"一生バンドを続けること"って言ってます。
hozzy:なるほど。もし続けるだけでいいなら、相当気合を入れればできちゃうとは思いますね。どこかで心が折れるときも必ず来るけど、そこを乗り越えて、いつも自分の中で最高だって思えるものを作り続けられれば。
堀越:そうやっていい曲を作り続けられたら、どの場所も通過点になると思うんですよ。死んだときがゴールになったら美しいなと思いますね。
LIVE INFO
- 2024.12.22
-
ExWHYZ
ストレイテナー
back number
Helsinki Lambda Club
tacica
シノダ(ヒトリエ)
上白石萌音
フィロソフィーのダンス
Lucky Kilimanjaro
大森靖子
あいみょん
WONK
Aooo
People In The Box
ザ50回転ズ
Homecomings
DOES
怒髪天
"MERRY ROCK PARADE 2024"
ずっと真夜中でいいのに。
majiko
ゴホウビ
miida × stico
さめざめ
小林柊矢
TK from 凛として時雨
adieu(上白石萌歌)
MyGO!!!!!
PEOPLE 1
新しい学校のリーダーズ
LEEVELLES × 名無し之太郎
- 2024.12.23
-
DOES
Cody・Lee(李)
LiVS
ドレスコーズ
Cody・Lee(李)
RAY×BELLRING少女ハート
坂本慎太郎
原因は自分にある。
東京初期衝動
- 2024.12.24
-
羊文学
川上洋平([Alexandros])
藤巻亮太
ポップしなないで
CIVILIAN
Plastic Tree
yama
- 2024.12.25
-
UNISON SQUARE GARDEN
原因は自分にある。
ExWHYZ
サンドリオン
川上洋平([Alexandros])
豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOL
シノダ(ヒトリエ)
ずっと真夜中でいいのに。
- 2024.12.26
-
BiS
いゔどっと
優里
Cwondo
LACCO TOWER
ネクライトーキー / kobore
UVERworld
Dannie May
- 2024.12.27
-
いゔどっと
"FM802 RADIO CRAZY 2024"
優里
TK(凛として時雨)
シノダ(ヒトリエ)
賽
Devil ANTHEM.
"TOKYO COUNT DOWN 2024"
ネクライトーキー / 3markets[ ]
ビッケブランカ
ExWHYZ
煮ル果実
神聖かまってちゃん
SANDAL TELEPHONE
ウソツキ
"LIVEHOLIC presents COUNT DOWN SPECIAL 2024→2025"
- 2024.12.28
-
CENT
ザ・クロマニヨンズ × go!go!vanillas
the paddles
"FM802 RADIO CRAZY 2024"
TK(凛として時雨)
シノダ(ヒトリエ)
ADAM at
TENDOUJI
DJ後藤まりこ × クリトリック・リス
鯨木
Homecomings
"COUNTDOWN JAPAN 24/25"
モノブライト
BiS
THE YELLOW MONKEY
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI / PIGGS / Wang Dang Doodle / ゆっきゅん
"LIVEHOLIC presents COUNT DOWN SPECIAL 2024→2025"
- 2024.12.29
-
"FM802 RADIO CRAZY 2024"
ADAM at
DIALOGUE+
Aooo
"COUNTDOWN JAPAN 24/25"
"LIVEHOLIC presents COUNT DOWN SPECIAL 2024→2025"
- 2024.12.30
-
Dragon Ash × The BONEZ
"COUNTDOWN JAPAN 24/25"
"LIVEHOLIC presents COUNT DOWN SPECIAL 2024→2025"
- 2024.12.31
-
Nornis / ROF-MAO / 葛葉 ほか
"第8回 ももいろ歌合戦 ~愛の大晦日~"
フラワーカンパニーズ
FINLANDS
"COUNTDOWN JAPAN 24/25"
大森靖子
9mm Parabellum Bullet×アルカラ
"LIVEHOLIC presents COUNT DOWN SPECIAL 2024→2025"
- 2025.01.03
-
JIMMY EAT WORLD
- 2025.01.04
-
私立恵比寿中学
RAY×BELLRING少女ハート
いゔどっと
sajou no hana
PRIMAL SCREAM / ST. VINCENT / JIMMY EAT WORLD ほか
- 2025.01.05
-
RAY×BELLRING少女ハート
PRIMAL SCREAM
Base Ball Bear
WEEZER / MANIC STREET PREACHERS / DIGITALISM ほか
PIGGS
- 2025.01.06
-
THE JESUS AND MARY CHAIN
- 2025.01.07
-
WEEZER
PRIMAL SCREAM
GANG PARADE × 寺中友将(KEYTALK)
レイラ
- 2025.01.08
-
あいみょん
MONOEYES ※振替公演
WEEZER
THE YELLOW MONKEY
RELEASE INFO
- 2024.12.25
- 2024.12.26
- 2024.12.27
- 2024.12.28
- 2025.01.01
- 2025.01.06
- 2025.01.08
- 2025.01.10
- 2025.01.12
- 2025.01.14
- 2025.01.15
- 2025.01.17
- 2025.01.20
- 2025.01.22
- 2025.01.24
- 2025.01.29
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ST. VINCENT
Skream! 2024年12月号