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DISC REVIEW

Curve Of The Earth

2000年代半ば、イギリスで起こった空前のインディー・ロック・ブーム のさなかに世に見出された MYSTERY JETS。今年で デビューから10年を迎える彼らが、バンドの成熟を印象づけた前作『Radlands』を最後に古巣"Rough T

人間ロック

ドラマ"よろず屋ジョニー"の書き下ろし主題歌を表題に据えたニュー・シングル。正統派のヴィンテージ・ロックンロールのテイストと"ロック"という言葉を様々な意味で用いたキャッチーな歌詞が絡み合うTrack.1は快活ながらに気だるい雰囲気もあり、

A Place, Dark & Dark -永遠の終わりまでYESを-

"A Place, Dark & Dark=夜しかない街"の4部作の最終章。自ずと自分や世界の本質を深く覗きこむことになるこの"街"を舞台にした連作は、同時に門田匡陽と仲間たちのバンド感、楽団感も有機的に育んでいったように思う。ニュー・ウェ

MAGMAそれは太陽のデジャヴュ

大阪を拠点に活動を続ける4人組バンドの1年ぶりとなる2ndミニ・アルバム。2015年は初の全国流通盤を発売すると共に全国ツアー、イベントにも多数出演することで音楽ファンの間で着々と知名度を上げて行った彼ら。前作収録の「まさかのイマジネイショ

Hymns

鋭角的なギター・ロック/ポスト・パンクをベースにした、フィジカルなサウンドを聴かせた前作『Four』でロック・シーンに帰還を果たしたBLOC PARTY。彼らの約3年半振り5作目となる今作は、シンセのサウンドが中心に据えられたバンドのイメー

存在証明

湧き上がる感情や興奮がそのまま音楽になったようだ。無防備なくらいに純粋で飾り気がない、底知れぬパワーに満ちている。「海より」という曲はその最たる例で、4人が鳴らす大きな音を通じて佐藤リョウスケ(Vo/Gt)の見た景色や感情が鮮明に自分にトレ

By Blue

2009年の活動休止前、最後のライヴをこの目で見届けた。当時は残念で仕方がなかった。それは同年に出たミニ・アルバム『EST』の出来があまりにも素晴らしかったから。そして一昨年活動再開のニュースを耳にして驚いたが、ここに約6年半ぶりとなるミニ

to surrender

大阪にて結成されたオルタナティヴ・ロック・バンドphyxmomentが、初の全国流通盤となる1stシングル『to surrender』をリリース。今作は、やわらかなアルペジオの中を漂う市川(Vo/Gt)の甘美な歌声が心地よいTrack.1「

Adore Life

色彩を排したモノトーンのポスト・パンク/オルタナティヴ・サウンドで鮮烈な世界デビューを果たしてから早3年。"獰猛"をその名に掲げるライオット・ガールによる2作目となる今作。基本的には前作にあったシンプルで硬派なサウンドに磨きがかかった作品と

LOVE&VICE

初のフル・アルバム『THE BAY』が話題を呼んだSuchmosが約半年ぶりにEPをリリース。タイトルの"LOVE&VICE"を曲名に冠したいわゆる表題曲がないことからも、EP1枚でひとつの流れとして聴いて欲しいというメッセージが読み取れる

STAGE FLIGHT

都内を中心に活動している栗田兄弟と、椿田兄弟による4人組のバンド GLIDER。彼らが、前作より1年半ぶりにリリースする2ndアルバム『STAGE FLIGHT』。驚くほどに渋い。渋すぎる。平均年齢22歳という若さで生み出していると思えない

#1

1992年生まれ、愛知県出身のシンガー・ソングライター 福永実咲が、初の全国流通となるシングルを2作同時リリース。存在感のあるハイトーン・ヴォイスを武器にしている彼女。今作『#1』は、思春期に芽生える誰にもわかってもらえない感情を吐露するT

しるぶぷれっ!!!

The Mirrazがメジャー・レーベルを離れ、自主レーベルからリリースする初のフル・アルバム。自主レーベルからの第1弾リリースとなった『マジか。と つーか、E.P.』でアプローチしたEDMとバンド・サウンドの融合をさらに追求した曲の数々は

Souvenir

セルフ・タイトル作以来、約4年ぶりの新作。もともとUSインディーのスノビッシュな側面は薄い彼らだが、特にTrack.1「Please, Don't Forget Me」はバンド感溢れる広大なナンバーで、THE MORNING BENDERS

#apieceofcake

2015年夏にリリースした『Etudes』に続く、2ndミニ・アルバム。そのオープニング曲となる「Festa」は、コーラスとハンドクラップで彩られ、多幸感たっぷりのスペーシーなポップ・チューンとなっている。歌詞はハッピー一辺倒ではなく、むし

Humanizer

前作『ALTERNATIVE WORLD』から2年を経た。この間にメンバー交代やレーベルを離れるといったことがあったが、音楽性を磨き上げていくことは継続しながら、新たに自身のレーベルを立ち上げて、今作のリリースに至っている。エレクトロなサウ

#2

初の流通作品にしてシングル『#1』と同時リリースとなる福永実咲の『#2』。不穏な音を紡ぎ出すギターから始まるTrack.1「ユビサキ」は、"僕は弱くなんかない"と自分の弱さを隠す主人公をミステリアスに表現。かと思えば、もうひとりの自分に向か

Convenanza

アンダーグラウンド界の永遠のルーディーとか、UKテクノの不良番長とか、Andrew Weatherallを語るときに使われるキャッチフレーズは物騒なものが多いから、思わず身構えてしまう人もいるかもしれない。しかし、ソロ名義としては7年ぶりと

極彩色

2014年に"RO69 JACK"優勝、2015年に初の全国流通盤『無知』をリリースした岐阜出身4ピースの1stフル・アルバム。『無知』が妖艶でクールな空気にダンスの要素やキャッチーさを加えた、バンドの個性をきれいに整えた名刺代わりの作品な

easing into emoting

エモ/インディー/オルタナを独自に消化した栃木発のロック・バンド、hue(読み:ヒュー)。2008年に高校の同級生4人組で結成したという彼らの1stアルバムがついに完成した。ポスト・ハードコアを匂わせるサウンドと絶叫するヴォーカル、と聞くと