Overseas
2016年01月号掲載
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色彩を排したモノトーンのポスト・パンク/オルタナティヴ・サウンドで鮮烈な世界デビューを果たしてから早3年。"獰猛"をその名に掲げるライオット・ガールによる2作目となる今作。基本的には前作にあったシンプルで硬派なサウンドに磨きがかかった作品と言えるが、何かをひたすらに渇望するような狂おしさやストイックさは減退。ソリッドで鋭利というよりも、どこかグラマラスで妖しい響きがある。作品名に付せられた"Adore"という言葉や、作中で頻出する"Love"という単語、「When In Love」なんて曲まであることからも、何やらバンドにラディカルな変化があったことを窺わせてならない。そして2015年、傑作というべき2ndアルバムを生み落としたALABAMA SHAKESとの共振性を滲ませるのも気になるポイントだ。だがしかし、頑固一徹に前だけを鋭く見据えるその姿勢にはやはり痺れるほかない。(山元 翔一)
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SAVAGES (22)
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色彩を排したモノトーンのポスト・パンク/オルタナティヴ・サウンドで鮮烈な世界デビューを果たしてから早3年。"獰猛"をその名に掲げるライオット・ガールによる2作目となる今作。基本的には前作にあったシンプルで硬派なサウンドに磨きがかかった作品と言えるが、何かをひたすらに渇望するような狂おしさやストイックさは減退。ソリッドで鋭利というよりも、どこかグラマラスで妖しい響きがある。作品名に付せられた"Adore"という言葉や、作中で頻出する"Love"という単語、「When In Love」なんて曲まであることからも、何やらバンドにラディカルな変化があったことを窺わせてならない。そして2015年、傑作というべき2ndアルバムを生み落としたALABAMA SHAKESとの共振性を滲ませるのも気になるポイントだ。だがしかし、頑固一徹に前だけを鋭く見据えるその姿勢にはやはり痺れるほかない。(山元 翔一)
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ダークで、タイトな血の匂いのするサウンド。眼差しは鋭く、挑発的。ロンドンの4人組女性ポスト・パンク・バンド、SAVAGES。Pitchforkなど多くの音楽メディアからデビュー前にも関わらず既に手放しの賞賛を獲得した彼女たちが、遂に待望の1stアルバムをリリースする。彼女たちがこのアルバムでポスト・パンクという形式をとりながら対峙しているものは、"他者"そのものである。「Husband」において、それは"男(him)"という象徴的な形をとる。彼女たちはそれを手に入れることを強く望んでいる。そして、その欲望が楽曲のエネルギーとなりドライヴ感を生んでいる。しかし、彼女たちの乾きは恐らく癒えることはない。なぜならば、渇望こそがSAVAGESの音楽そのものであるからだ。(小田部 仁)
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