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DISC REVIEW

A

I know, right?

ayutthaya

I know, right?

2年ぶりとなるEPは、藤谷真吾(Gt/1inamillion/SLEEPLESS)、菱谷"ビッツ"昌弘(Dr/HINTO)と作りあげた。名うてのと紹介したい参加メンバーのバックグラウンドというか、活動している界隈は主にオルタナ、エモであるにもかかわらず、収録されている全5曲がロックンロールに聴こえるのは、タイトながらも、閃きに満ちたバンド・サウンドが持つ生々しさと、そこに感じられる歌心によるところが大きい。なげやりにもリラックスしているようにも聴こえる太田美音の歌声の心地よさは、ナルシシスティックな歌が溢れている昨今だからこそ、余計に稀有に感じられる。そんな歌に時に寄り添い、時に掛け合いながら、もうひとつのメロディ・ラインを担うリード・ギターがあまりにも印象的だ。(山口 智男)

dejavu

ayutthaya

dejavu

ほな・いこか(ゲスの極み乙女。/Dr)との2ピース・バンド"マイクロコズム"のメンバー、太田美音(Vo/Gt)率いるayutthayaの2nd EPは、静と動が緊張感や感情の変化を感じさせるリード曲「mottainai」をはじめ、オルタナティヴ・ロックとして聴き応え十分な作品に仕上がっている。そこへ、全曲の作詞作曲を手掛ける太田のエモーショナルで伸びのある歌声や、流れるようなメロディがポップス的要素として加えられて仕上がったのが、今作で彼らが掲げた"ネオ・オルタナティヴ・ポップス"なのだろう。磨きが掛かった彼女のポップ・センスが生み出した本作は、疾走感のある「my bad」、胸を締めつけるような歌詞の「chu-ni」など、バラエティに富んだ飽きの来ない1枚だ。(宮﨑 大樹)

without U

AZKi

without U

VTuber/Vsingerとして、2018年11月に活動開始したAZKi。AZKi WHiTEとしてポップ・チューンを、AZKi BLaCKとしてロック・チューンを発表し、バーチャル音楽ユニットや新世代クリエイターが曲提供&プロデュースをし、AZKi BLaCKではBiSH等の曲を手掛けてきたSCRAMBLES内のユニット、T.S.Iが担うなど、幅広い楽曲を歌ってきた。今作では、さらにバラエティに富んだ曲が並ぶ。シンガーとしての挑戦があり、クリエイター側も音楽的な可能性を広げるようにして、ポップスとしてもゴリゴリのロック且つオルタナティヴな曲でも、いいものを作ろうという相乗効果がある作品。歌唱力の高さプラス、初の作詞作曲に挑戦もした意欲的なアルバムだ。(吉羽 さおり)

Steal your heart

a子

Steal your heart

生きることがしんどそうなのは誰より常識に違和感を抱いているからで、そのことを自分なりの言葉とメロディと声で表現すると必然的に歪なポップになる。しかもa子はリスナーとして70年代プログレから椎名林檎から、Billie Eilish、MEN I TRUSTなど、いい意味で雑食。それらのエレメントがこの3rd EPではひとまとまりのニュアンスを生んでいる。初のドラマ・タイアップ曲「あたしの全部を愛せない」に始まり、コラボも実現した佐藤千亜妃が"関ジャム 完全燃SHOW"で取り上げた「太陽」まで全5曲を収録した本作は全編で、よりコケティッシュでセンシュアルな側面を加味した独特のウィスパーとエキゾチックなメロディが、淡いイメージであるにもかかわらず挑発的。生音が混じりながら密室的な音像もユニークだ。(石角 友香)