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DISC REVIEW

A

Somewhere Between

英国はサウス・ヨークシャー出身の4人組 ALVAREZ KINGS。過去には"Vans Warped Tour 2015"への参加やPVRISらとツアーを行うなど、バンド結成からの5年間はみっちりとライヴ経験を重ねてきた。そんな彼らの待ちに

aufheben

名古屋を中心に活動中の4ピース・バンド、the adonisがインディーズ・デビュー作としてリリースするミニ・アルバム。静かに、且つダイナミックに「アウフヘーベン」で幕を開けてから、「ヘーゲルの手記」で幕を閉じるまで、とにかく彼らの楽曲が心

Catch me if you can?

2.5次元俳優としても知られる須賀京介(Vo/Gt/Key)を中心に俳優、ヴィジュアル系バンド、サポート・ミュージシャンと異なる分野で活躍してきた4人が集ったジャンルレス・バンド。打ち込みを多用したボカロ・テイストのリード曲「チャイラッテ」

七号線ロストボーイズ

コロナ禍におけるリアルを吐き出した前作『令和二年、雨天決行』に続く新作。今回は見えない未来に一歩踏み出すために、まずそもそも自分はどんな人間だったのか? を青森での少年時代と今を時空を超えるように描写。硬質なラップに近いニュアンスの「感情道

令和二年、雨天決行

混沌とした空気に包まれた令和2年。数多のミュージシャンの手によって今年という年を意識した音楽が生み出されたが、これほどまでに生々しい感情が詰め込まれた音楽には出会ったことがなかった。時に一見ポップなギター・ロックに紛れ、時に絞り出すように切

ボイコット

武道館公演"朗読演奏実験空間 新言語秩序"が象徴的だが、自らのメッセージをより具体的に、スケールの大きい形で見せるようになってきた近年のamazarashi。それを、フル・アルバムという形にパッケージしたものが今作だ。特に初回盤に関しては、

リビングデッド

11月16日、初の武道館公演[朗読演奏実験空間"新言語秩序"]を開催するamazarashiが、同公演に向けて書き下ろした3曲をリリースする。"「新言語秩序」プロジェクト"のテーマ="言葉"は、amazarashiが元来大切にしてきたもの。

amazarashi LIVE「理論武装解除」

2017年12月に千葉県舞浜アンフィシアターにて2デイズ開催された、秋田ひろむ(Vo/Gt)初の弾き語りワンマン・ライヴの2日目を完全映像化。amazarashiのライヴと同様に紗幕にタイポグラフィや映像を投影するのはもちろん、半円形のステ

地方都市のメメント・モリ

初期の楽曲が秋田ひろむ(Vo/Gt)個人の心情が反映されたものだとしたら、この4thフル・アルバムは、amazarashiの活動を精力的に続けている秋田の生活のすべてが反映されているのではなかろうか。どの曲も無理がなくナチュラルで、肩肘を張

空に歌えば

ソングライターの秋田ひろむ(Vo/Gt)はメール・インタビューで"タイアップ曲の書き下ろしでの制約を楽しめるほど器用じゃない"という旨の回答をしてくれたが、「空に歌えば」で彼が元来胸に持っていた純粋な情熱や力強さを恐れることなく突きつけるこ

amazarashi LIVE 360°「虚無病」

昨年10月15日に幕張メッセにて一夜限りのライヴとして開催された"amazarashi 360°LIVE「虚無病」"の映像化作品。ステージの360度を透過性LEDで囲み、タイポグラフィやアニメーションが映し出されたライヴは、秋田ひろむ(Vo

メッセージボトル

秋田ひろむを中心としたamazarashiによる初めてのベスト・アルバム。CD2枚組/全26曲には、アップデートしながらも、言葉の力とメロディの美しさは断固として崩さずに活動してきた彼らの軌跡が表れている。そして、完全生産限定盤と初回生産限

虚無病

ストリングスを編成に加え、すべての楽曲がアンプラグド・アレンジで秋田ひろむが書き下ろしたストーリーの朗読と共に行われた2014年のライヴ"千分の一夜物語 スターライト"以降、彼らの表現の幅は制作面でもライヴ面でも拡大し続けている。今作は同名

世界収束二一一六

秋田ひろむが世界へ抱く"失望"と"期待"を音楽に投じた1年4ヶ月ぶり、通算3枚目のフル・アルバム。メール・インタビューで彼は"僕は好き勝手に言いたいこと言ってるのがいいと思ってます"と回答しているが、今作は過去最高にメッセージ性が強い。リー

スピードと摩擦

まさしく"スピードと摩擦"。緊迫感と感傷が交錯する巧みなアレンジは、秋田ひろむの綴る言葉をそのまま音像化したようだ。歌詞も序盤は普段我々が目にする情景を淡々と描くも、彼は徐々にとある"街"へとリスナーを誘う。この街とは秋田ひろむの見る現実世

あまざらし 千分の一夜物語 スターライト

昨年12月の渋谷公会堂単独公演で"現在のamazarashiは過去の楽曲に新たな意味と輝きを持たせることができるようになった"と思ったのだが、そのきっかけになったのはこの作品の原案となった同年9月のアンプラグド・ライヴ"千分の一夜物語 スタ

夕日信仰ヒガシズム

amazarashiは秋田ひろむの心情吐露とも言える、非常に私的な世界だった。だがステージの前の紗幕と映像でできた壁の先にいる観客たちに歌を歌い続けることで、ひとりぼっちだった彼のもとに他者が齎した優しさという光が浮かぶようになることは必然

anthology 1386

amazarashi初のビデオ・クリップ集。YKBXによるアニメーションならではの壮大なスペクタクルや、Perfumeやサカナクションの映像作品を手掛ける関和 亮や映画監督である寒竹ゆりによる肉体的な実写映像など、どのMVもamazaras

あんたへ

前作『ねえママ あなたの言うとおり』から約7ヶ月というスパンでリリースされるミニ・アルバム。昨年リリースされたライヴDVD『0.7』にのみアコースティックで収録された「終わりと始まり」、初の長編ポエトリー・リーディング「冷凍睡眠」、彼の現在

ねえママ あなたの言うとおり

雪が解けて、冬から春になる瞬間をそのまま音にしたらきっとこうなんだろう――そんなことを思った。花びらが舞うように繊細に響くギターとキーボードが互いを支え、音が陽だまりのようにあたたかく、優しく広がる。時間の流れを鮮やかに取り込んだ音は、より