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下北沢のサーキット・フェス"KNOCKOUT FES 2020 autumn"、出演者第2弾でさめざめwithバナナとドーナッツ、chocol8 syndrome、NEE、YUTORI-SEDAI、サンサーラブコールズら20組発表
2020.08.21 22:00
11月8日に開催される下北沢のサーキット・フェス"KNOCKOUT FES 2020 autumn"の出演者第2弾が発表された。
今回発表されたのは以下の20組。
あのね
irune
WELL DONE SABOTAGE
輝きはゼイタク
かたこと
Girls in Mongoloid House
ココペリドット
さめざめwithバナナとドーナッツ
サンサーラブコールズ
シャンプーズ
chocol8 syndrome
the tote
遠山サンドウィッチ
NEE
HELLO HERO
peeto
Freebee
YUTORI-SEDAI
四丁目のアンナ
Liz is Mine.
次世代を担う若いバンド、アーティストが集う"KNOCKOUT FES"は、2015年に初開催し今回で9度目。音楽の街下北沢に、ネクスト・ブレイクが期待されるラインナップが一堂に集結する。4月開催予定だった"2020 spring"は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い中止。今回の"2020 autumn"は、都のガイドラインに沿った運営のもと、収容人数を制限しての開催を予定している。コロナに怯えすぎずに各会場が協力し合い、来場者と共にしっかりと対策をとりながら、音楽を楽しめる環境を作っていく。会場は主催箱のMOSAiCの他に、SHELTER、ReG、近松、LIVEHOLIC、WAVER、mona records 、Flowers Loft、ろくでもない夜、ERAの計10会場同時開催となる。
チケットは各種プレイガイドにて、枚数を制限しての販売中。
▼イベント情報
"KNOCKOUT FES 2020 autumn"
11月8日(日)下北沢のライヴハウス10会場による往来自由イベント
会場:MOSAiC / SHELTER / ReG / 近松 / LIVEHOLIC / WAVER / mona records / Flowers Loft / ろくでもない夜 / ERA
時間:12:30~ リストバンド引き換え開始予定
[チケット]
一般 ¥2,300+2Drink(¥1,200)
高校生以下(出演者予約のみ) ¥1,800+2Drink(¥1,200)
■一般発売中
主催/企画/制作:MOSAiC
KNOCKOUT FES 公式サイト:https://knockoutfes.com/
KNOCKOUT FES 公式Twitter:@knockoutfes
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今年4月、Grand chocol8として新たなスタートを切った新生ちょこはちの記念すべき1st EP。タイトルが秀逸だ。ちょっとアンニュイなトラックに、取り柄も才能もない存在をただただ肯定するかのような歌詞が印象的。とかく自己嫌悪や罪悪感に苛まれがちな人間にとっては、かなりの度合で救われるであろう1曲だ。カップリングの「宵の星」は懐かしさが漂うサウンドに過去の青春を絡め、「郷愁」では現在進行形の青春から少し先の未来を描いた。過去、現在、未来という流れの中に今現在のちょこはちがしっかり表れていることを感じる。まったく別モノのバンドになったという言葉通り3人の新たな挑戦と、そこから得られた自信が凝縮されたかのような1枚。ここからどう進んでいくのかが非常に楽しみでもある。(藤坂 綾)
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シンセがガンガン鳴る曲もあれば、エレキ・ギターが前面に出た曲もあるし、レトロなメロと電子音を掛け合わせた不思議な雰囲気の曲もある。また、金が欲しいと連呼する身も蓋もない曲の直後にはドラマチックな展開のワルツを配置。そしてラストはまさかのラップ。前作の時点で予兆はあったが、なんでもありのモードに入りつつあるchocol8 syndrome。それに伴い各プレイヤーに求められることも当然増えてくるわけで、特にしゃおん(Vo)は、全編ファルセットの「冥王代で会ってる」から低音域で力強く歌う「ダイスロール」まで幅広いアプローチも見せている。ライヴでは演奏以外にもこだわりながらみんなで笑える空間作りを目指す彼らならではの、エンタメ精神に満ちた作品。(蜂須賀 ちなみ)
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2年ぶりのフル・アルバム。既発曲である「エウロパ」、「ティーンガールの憂鬱」の流れを踏襲し、全曲の作詞をしゃおん(Vo)が、作曲をケンコモブチ(Key/Cho)が担当。内省的な内容が多かったしゃおんの歌詞は物語調の世界観を取り入れることによって表現の幅を広げることに成功。彼女の趣味が全開になった「君と私とメタモルフォーゼ」をはじめ、随所に遊び心が散りばめられている。また、メロディ&アレンジ面に関しても今までにないタイプの楽曲がかなり増えている。突然の演歌「つらまろのきわみ2」はもちろんのこと、「ミスティックミステリア」、「キスで目覚めさせて」あたりに新鮮さを覚える人も多いのでは。バンドの間口がさらに広がっていくことを予感させるような意欲作。(蜂須賀 ちなみ)
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"楽しい"以外の感情を求め始めた前作『エウロパ』での変化がファンに受け入れられたことが自信に繋がったのか、その方向性での表現をよりいっそう深めている印象。Track.1「ティーンガールの憂鬱」、Track.2「ピーターパンシンドローム」などしゃおん(Vo)の心情を歌う曲はよりストレートになり、Track.3「DOKKOI SHOT!!」のようなパーティー・チューンは自由極まりない仕上がりとなった。その結果、喜び/苛立ち、野心/不安、理想/現実、コミュニティ/孤独などいくつもの"二面性"を浮かび上がらせる構造に。"おしゃかわロック"を掲げる彼らにとって、それはもともとあったテーマとも言えるが、進化を求める先で原点に返ってきている感じがとても面白い。(蜂須賀 ちなみ)
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chocol8 syndromeにとって初のシングル盤となる『エウロパ』は、初の全国流通盤となった1stフル・アルバム『8』から約半年の期間を経てリリース。短いスパンでのリリースにもかかわらず、"ライヴで楽しむ/楽しませる"ということに重きを置いた前作とは明らかに異なるベクトルの作品に仕上がっていることから、バンドの調子の良さと前のめりな姿勢が窺える。特に、自身が抱える光と闇の部分にギリギリまで迫ろうとするしゃおん(Vo)の詞と、その世界観を増幅するメロディ&サウンドメイキング(※作曲はキーボードのケンコモブチが担当)が光る表題曲の仕上がりは絶妙。"楽しい"以外の七色の感情を交わらせることにより、バンドと聴き手の関係性はますますかけがえのないものに変わっていくことだろう。(蜂須賀 ちなみ)
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おしゃれ×かわいい×かっこいい="おしゃかわロック"をコンセプトに活動するバンド、chocol8 syndromeの初の全国流通盤。"好きなものを全部取り込んでみました!"みたいな疾走感溢れるサウンドと、躍動感のある男女ツイン・ヴォーカルが特徴的。とはいえ、未来へ突き進む意志を瑞々しく輝かせるアッパー・チューンばかりではなく、和テイストのメロディ・ラインが艶やかな「閃光 ON AIR」、音の隙間も聴かせるミディアム・バラード「勿忘草」なども収録。笑顔の裏に隠されたその虚しさには、バーチャルではなくリアルであなたと繋がりたいんだという願い、傷つくのが怖くて踏み出せない臆病な心などが見え隠れ。こちら側の表情の方が気になるのは私だけだろうか。(蜂須賀 ちなみ)
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"人が言う幸せに共感が湧きづらい"という笛田サオリの、圧倒的にドキュメンタリーな生き様が刻まれていて、かっこいいニュー・アルバム。10年間の筋の通った活動が結実した「一生あたし女の子宣言」で文字どおり"宣言"し幕を開ける。Track.2には後藤まりこが参加しており、ストリングスに電子音を重ねた懐かしい香りもするポップ・チューンに、悶々とした感情と戦ってきた笛田と同世代の後藤の声が重なるコラボには、ときめき、勇気づけられずにいられない。歪んだベース×ギラついたシンセ×澄んだピアノがヒリヒリするTrack.7、カウベル音がコミカルに彩るTrack.9など、サウンドの彩りの鮮やかさでも楽しませてくれるが、つまりはただ、正々堂々と好きなものを好きと言いたいだけなのだ。(稲垣 遥)
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東京で生きる様々な女性のドキュメンタリーをコンセプトにした6曲入りミニ・アルバム。笛田さおりもインタビューで語ったとおり、彼女や彼女の周りの女性たちのリアリティが綴られており、歌詞、楽曲、ヴォーカル、それぞれの面でこれまでにやってこなかったことにも多々挑戦している。"女の子が普段言えない気持ち"や"性"というテーマは変えずに、様々な表現方法を追求する姿勢には感服するばかりだ。シティ・ポップの要素を取り入れたTrack.2は女子の恋愛のみならず、東京で暮らす人々の暮らしを通して"幸せってなんだろう?"と問い掛けるような優しい哀愁が漂う。言葉遊びがユーモラスなTrack.4、攻撃性の高いTrack.5など、巧妙にリンクした濃密な短編小説集を読んでいるようだ。(沖 さやこ)
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昨年11月にミニ・アルバム『HのつぎはI』でインディーズに回帰したさめざめがライヴ音源を含む4曲入りEPをリリース。表題曲のTrack.1は迫真のタイトルとは裏腹に、自身初となる夏が似合うキュートなポップ・チューン。甘い歌声の辿るちょっぴり切ないメロディ、様々な展開を見せる演奏が、色鮮やかにすぐ過ぎ去ってしまう夏の空気と合致する。恋する女性が抱えがちな感情や、ついついやってしまう痛いことをキャッチーに聴かせるところはさすが。お笑い芸人"カナリア"の出囃子のために作ったという軽快なバンド・サウンドが印象的なお祭りソングTrack.2、ピアノでしっとりと歌い上げられる永遠に報われない不倫ソングTrack.3と、それぞれで異なる趣の熱量を感じることができる。(沖 さやこ)
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独特の恋愛描写が注目を集める、笛田さおりのソロ・プロジェクト"さめざめ"のインディーズ回帰作。YouTubeで公開されたMVには放送規制音が挿入されたりと、ストッパーがはずれたような歌詞の突き抜け具合ももちろんのこと、インディーズ時代の布陣のバンド・メンバーでスタジオに入ってアレンジを組んだことも影響して、バンド・サウンドならではの迫力が気持ちいい。笛田の色気とキュートさを持ち合わせたヴォーカルも生き生きと輝き、自身の音楽を心の底から楽しむ気持ちが全曲に通う。攻撃的でひりついたテクニカルな「進撃」は間違いなく新機軸。叩きつけるような叫びや心情吐露など、さめざめの恋愛観以外の気魄が非常に刺激的で新鮮だ。ラストを飾る壮大なロック・バラードも切なく美しい。(沖 さやこ)
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女が胸の中に隠している本音を赤裸々に書き綴った歌詞が話題を集める、笛田さおりのプロジェクト、さめざめが満を持してメジャー初フル・アルバムをリリース。その歌詞の過激さからそこに注目が集まりがちだが、それと同じくしてサウンド・メイクやヴォーカルから滲む彼女のポップ・センスも衝撃的だ。彼女の音楽はすべてロックの範疇に収まりきらない、異端で異形で過剰なJ-POPである。時にはギターがノイジーに響き、時には歌謡曲的なメロディで歌い上げ、またある時はジャジーなピアノ・バラードで聴かせる。その音像が歌詞と見事に合致するのだ。盲目的かつ不可抗力で恋に焦がれつづける欲望を、ここまでキュートに夢いっぱいに描くとは。恋は魔法、なんていうが、彼女の音楽こそ魔法なのかもしれない。(沖 さやこ)
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2020.02.10 @下北沢LIVEHOLIC
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