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LIVE REPORT

Japanese

avengers in sci-fi / Yap!!! / SEQUOiA / サンサーラブコールズ

Skream! マガジン 2019年08月号掲載

サンサーラブコールズ

2019.06.25 @下北沢LIVEHOLIC

Reported by 石角 友香

生音とエレクトロニクスの融合はバンドの表現でも定着した感があるが、この日出演した4バンドはそのバリエーションの一端を実感させてくれた。

1番手のサンサーラブコールズ。ラップ調のヴォーカルにエフェクトをかけたあたりに匿名的なムードがあり、なおかつファンクとロックを掛け合わせたタフなグルーヴにはRED HOT CHILI PEPPERSやRAGE AGAINST THE MACHINEの面影もあるハイブリッドなサウンド。しかもツイン・ギター&ヴォーカルのひとりは女性。淡々と演奏する彼女の存在感もなかなかだった。

2番手は今年の4月に解散したManhole New Worldのメンバー3人(松田ナオト/北爪良明/関根米哉)と細川純平(Gt/Cho)によって結成されたSEQUOiA(セコイア)。できたてほやほやのバンドとは思えないクオリティである。新世代ジャズのプレイヤー的なヨレたビートを生音で表現する手法や、ポスト・ロック的にリズムが1曲の中でどんどん変化していくカタルシス。インストであることを忘れるメイン・リフのキャッチーさなど、バランスがいい。

石毛 輝(Vo/Gt/Syn/Prog)率いるYap!!!は自由度の高い4組の中でも、石毛がギターとサンプラー、汐碇真也(Ba)はシンセ・ベースも担当するなど、曲ごとにフレキシブルに楽器を兼任し、スイッチして、トリオながら重層的なダンス・ビートとサウンドを醸し出していく。1曲目に披露されたフューチャー・ベース的な新曲ではかなりローが出ていて足元から物理的に振動が上がってくる体感。個々に染み込みながら踊るという意味ではthe telephonesとは対照的だが、切なさを伴う石毛のメロディはシグネチャー的だった。

フロアに置かれた大量の機材はやはり彼らのものだったか......と、エフェクター・フェチであれば転換すら貴重な観察の時間になるavengers in sci-fi。結果的に短い時間の中でも万全を期したセッティングの末、近年のハウスやテクノにより接近した選曲で展開してくれた。より素直なヴォーカル表現に移行した木幡太郎(Gt/Vo/Syn)の言葉がよく聴こえる「True Color」は、来たる近未来の真実を歌い、その内容と複雑に絡み合う生音とエレクトロニクスが凄まじく親和性が高かった。続く 「I Was Born To Dance With You」では、ピアノ・リフのサンプルが醸す洗練とタイトル通りのアベンズのテーマとも言えそうな想いが、オーディエンスにステップを踏ませながらもリリカルなムードを同時に感じさせる。ハウスDJ的に盛り上げてドロップする展開も随所に取り入れ、よりバンド・サウンドに拘泥しないダンス・ミュージックを表現する今を思い知った。スクラッチ・ノイズで歓声が上がった「Dune」、往復するリフがハードなダンス・ロック「Citizen Song」までの6曲で、直近から少し前まで、コンパクトにアベンズの強みを提示してみせた。さらにアンコールでは歌モノとしての強度も刺さる近年の代表曲「Indigo」で余韻を残すエンディングを飾ったのだった。


[setlist]
■サンサーラブコールズ
1. A
2. クリーンコーポレーション
3. Who I am
4. 東京コンポーズ

■SEQUOiA
1. swans swim
2. ETSUKO
3. Kairo
4. Twenshi Tape
5. HAITAKUMOU
6. the die is cast
7. I could be your friend

■Yap!!!
1. タイトル未定(新曲)
2. My Name
3. タイトル未定(新曲)
4. Dance until the day I die(新曲)
5. Queen of the night
6. タイトル未定(新曲)
7. 246(新曲)
8. If I'm a Hero

■avengers in sci-fi
1. True Color
2. I Was Born To Dance With You
3. Nowhere
4. City Lights
5. Dune
6. Citizen Song
En1. Indigo

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