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CONNECT 歌舞伎町 MUSIC FESTIVAL 2019

 

CONNECT 歌舞伎町 MUSIC FESTIVAL 2019

CONNECT 歌舞伎町 MUSIC FESTIVAL

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新宿歌舞伎町で2014年から開催されている街中音楽フェス"CONNECT 歌舞伎町 MUSIC FESTIVAL"が、今年も4月20日に開催されることとなった。日本一の歓楽街に相応しく、豪華な幅広さとディープな雑多さを兼ね備えたラインナップが勢揃い。その中から今回は、Yap!!!、Have a Nice Day!、錯乱前戦という、三者三様なアクトに出向いてもらい、総勢9名で座談会を敢行した。それぞれが思う"CONNECT 歌舞伎町 MUSIC FESTIVAL 2019"の魅力や、当日にどんなパフォーマンスをしようと考えているか、またお互いに対する印象など、存分に語り合ってもらった。注目すべき鋭利さを持つ彼らの言葉からは、今のカルチャーそのものが浮かび上がってくるはずだ。

Yap!!!:石毛 輝(Vo/Gt/Syn/Prog) 汐碇 真也(Ba) 柿内 宏介(Dr)
Have a Nice Day!:浅見 北斗(Vo)
錯乱前戦:山本(Vo) 成田 幸駿(Gt) 森田 祐樹(Gt) 佐野 雄治(Ba) サディスティック天野(Dr)
インタビュアー:高橋 美穂 Photo by マサ(@masalivephoto)

-まず、みなさんそれぞれ面識はあるんですか?

浅見:僕ら(Yap!!!とHave a Nice Day!)はありますね。

石毛:(Yap!!!の)ツアーにも出てもらって。

浅見:札幌で対バンしました。

石毛:あと(石毛と浅見は)年が一緒なんで。

-錯乱前戦は?

天野:(2バンドとも)初めましてです。

-世代も、お若いですよね。

佐野:今20歳です。

石毛:うおぉぉぉ!

浅見:クソ若ぇじゃないですか!

-Yap!!!は3人の年齢がバラバラとはいえ、錯乱前戦は格別に若いですね。では、Yap!!!とハバナイ(Have a Nice Day!)は、対バンもしているということで、お互いの活動や音楽にも惹かれ合うところがあると。

石毛:そうですね。もともと、僕がハバナイをすごく好きで。TwitterでDMを送ったんです。"好きだ!"みたいな感じで。

浅見:ははははは!

石毛:で、年も一緒なことがわかって、飲みに行こうよと。

浅見:そうそう、一緒に遊んで、話して。

石毛:そこでシンパシーを感じて、今度一緒にやろうということになりました。

-最初はSNSだったんですね。

石毛:そうそう。知ってるけど、シーンが違って会わない人ってたくさんいると思うんです、音楽をやっていると。ハバナイはかっこいいけど、東京インディーっていうところで、どうせ俺たちみたいな音楽には見向きもしないんだろうなって。

浅見:(笑)

石毛:好きな音楽や志は一緒でも、平行線っていうか。でも、あるタイミングでコネクトしたんですよ!

-うまくタイトルに繋いでいただいて(笑)。

浅見:おいおい(笑)!

-浅見さんも、Yap!!!や石毛さんの存在っていうのは知っていましたか?

浅見:Yap!!!は、石毛君と遊ぶようになって音源を聴いて、こういうのやってるんだ、って知って。the telephonesは前から知っていましたけど、ちゃんとは聴けていなかったんですよね。でも、俺が好きだった2000年代のイギリスのインディーズの、ニュー・レイヴとかニュー・エキセントリックとか......もう、死語だと思うんですけど。

石毛:そうだね。

浅見:そういうのを好きで、それを音楽として再現できてる人がいるんだなぁっていう。

石毛:年が一緒だから、憧れたシーンも似ているんだよね。でも、そのブームが終わっちゃって困ったな、でもやり続けなきゃいけないっていうのがあって(笑)。

-実際に対バンしてみて、どうでした?

柿内:めっちゃ好きになっちゃって。ライヴが終わったあと、普通に音源を聴いています。

浅見:嬉しい!

柿内:エモいんですよね。

浅見:ライヴを観ないとわからないかもね。音源でわかるエモさもあるけど、それは実はちょっと手前のエモさで。

石毛:音源だと、ひねくれてんなっていう。

浅見:そうそう。ひねくれやかっこつけがデカいんで。近づかないと見えない、ちょっと変な構造なんですよ。あと、東京の産物なので、俺の考えてることって地方の人から見るとアンチ地方というか、俺たちが東京を代表してるって捉えられがちなんですけど、全然そういうわけではなくって。俺も神奈川県の出身だし、外側から見た"東京"っていう概念をライヴと音楽で表現しているので。その感覚がわかりづらいというか、いわゆるヒップホップ的なセルフボースト(自己肯定)や地元自慢じゃないんですよ。

-なるほどね。歌舞伎町ってある種、東京を象徴していると思うし、だからこそハバナイも似合うと思うのだけれど。

浅見:ライヴは新宿が圧倒的に多いですね。最近ではLOFTとか。歌舞伎町自体に遊びにも来ます。他のところでは物足りないというか。鬱陶しいキャッチとかを潜り抜けてLOFTに辿り着かなければいけないというイニシエーションがあって(笑)。

石毛:わかる(笑)。

浅見:あの感じが嫌いじゃないです。あと、昼間の殺伐とした感じもね(笑)。下北とかだと平和すぎるというか。渋谷はシュッとしすぎているし。新宿は雑なところもあって、いろいろと許されるから楽ですよね。ルールがないから楽。

-錯乱前戦はどこ出身ですか?

天野:みんな東京です。全員高校が一緒で。

佐野:軽音部で組んだバンドなんです。だから今も、東京でのライヴが多いです。

-東京出身の錯乱前戦のみなさんから見て、歌舞伎町ってどういう街ですか?

佐野:自分たちはよく下北でライヴをするので、やっぱり新宿には新宿の色があると思います。