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DISC REVIEW

Japanese

2019年07月号掲載

音楽はメジャーが全てじゃない!

シンセがガンガン鳴る曲もあれば、エレキ・ギターが前面に出た曲もあるし、レトロなメロと電子音を掛け合わせた不思議な雰囲気の曲もある。また、金が欲しいと連呼する身も蓋もない曲の直後にはドラマチックな展開のワルツを配置。そしてラストはまさかのラップ。前作の時点で予兆はあったが、なんでもありのモードに入りつつあるchocol8 syndrome。それに伴い各プレイヤーに求められることも当然増えてくるわけで、特にしゃおん(Vo)は、全編ファルセットの「冥王代で会ってる」から低音域で力強く歌う「ダイスロール」まで幅広いアプローチも見せている。ライヴでは演奏以外にもこだわりながらみんなで笑える空間作りを目指す彼らならではの、エンタメ精神に満ちた作品。(蜂須賀 ちなみ)