Japanese
Lenny code fiction
2019年12月号掲載
Member:片桐 航(Vo/Gt) ソラ(Gt) kazu(Ba) KANDAI(Dr)
Interviewer:山口 智男
1stアルバム『Montage』のツアーが終わってからも歩みを止めることなく、ライヴ活動に邁進してきたLenny code fictionがそこから約1年ぶりにリリースするシングル『脳内』は"ダーク調"、"ラウドロック"をキーワードに新たな魅力をアピールしている。そして、持ち前の反骨精神は、さらに剥き出しに! 来年1月からは、"ロックの復権"というタイトルを掲げ、全国を回るツアーもスタートする。表題曲である「脳内」に込めた思いや、「脳内」を作ったことで見えたヴィジョンをメンバー4人が語ってくれた。
-1stアルバム『Montage』から約1年ぶりのリリースとなるシングル。首を長くして待っていたファンも多いと思いますが、『Montage』のツアー("Lenny code fiction LIVE TOUR 2018-2019 Montage")が2月に終わってから10ヶ月。ライヴ活動に邁進してきたなかで、さらなる発見と言えるようなものはありましたか?
片桐:『Montage』では王道を芯に持ちながらいろいろなことに挑戦してみたんですけど、ツアーをしながら、その中でダーク調の曲や攻めた曲の反応が意外に良かったことがわかったんです。だったら次に進むとき、リリースを含め、そういう面をもっと見せていってもいいんやっていうのがまず発見としてあったんで、今回の「脳内」はぴったりやなって。実は、「脳内」のリリースはツアーが終わる頃にはもう決まっていたんです。だから、そこからリリースまでにその世界観をどれだけ完成させられるか。自分たちの中ではすぐに完成させられると思うんですけど、世間のイメージや、アルバムをリリースしたあとのライヴのイメージを徐々に「脳内」に合致させるために、アー写1枚だったり、グッズだったり、フライヤーだったりは、どういうものを作ればいいのかなっていうのを考えながらこの10ヶ月やってきましたね。
-ダーク調の曲の反応が良かったというのは、バンドとしても嬉しかったんじゃないですか?
片桐:嬉しかったです。今までは勢いのあるロック・サウンドというのが多くて、そっちが主流になっていたんですけど、1個挑戦したダーク調の曲が思った以上にハマったことは大きかったですね。自分らの中にある、"ライヴはライヴで熱くやっているけど、やっぱり曲はしっかりとしたものを届けたい"というところが過度に出て、ライヴとリリースした曲の世界観が、ちょっとずれてしまったところもあると思うんですけど、ライヴにリンクした曲を出せば曲自体もいいものになるし、ライヴ自体もいいものになる。あとはもうひとつ、イメージの3つがガッとリンクすればバンドとして1個ステップを上がれるのかな。そのキーとしてダーク調の曲が欲しいと思ったんですけど、今回の「脳内」はアレンジやサウンド面ではハッとする部分を意識的に入れつつ、芯になるメロディはしっかり作るってところはブレずに、自分らに必要なちょうどいい曲ができたというか。その「脳内」を軸にライヴとイメージを繋げられるようにもなったんです。だから、「脳内」がなかったらまた違う活動になっていたと思うし、初めて曲が次のヴィジョンを見せてくれたという意味で、相当大きな役割を果たした感じはあります。曲が完成してから活動全体がいろいろ変わっていったという新しいパターンですね。
-「脳内」はレニー(Lenny code fiction)らしさに新たなアプローチが加わったロック・ナンバーですが、TVアニメ"炎炎ノ消防隊"のエンディング・テーマとして作ったんですか?
片桐:いえ、もともとデモとしてありました。普通に日々曲を作っているなかで"いいな"という枠に入っていた1曲だったんです。アニメの話をいただいていから、歌詞の一部分を変えましたけど、メンバーで時間をかけて作ったアレンジは根本的には変わってないです。そもそも勝負曲の1曲として作っていたんですよ。
-そのアレンジもさることながら、個人的にはまず、歌詞を多くの人に聴いてほしいと思いました。最初聴いたとき、戦っているなぁ......歌詞の言葉を借りるなら、"抗っている"なぁって。
片桐:そうですね(笑)。ライヴを観てもらっている人やインタビューを読んでもらっている人には、僕らの熱量は伝わると思うんですけど、僕らのファンじゃない人たちにはライヴをしているイメージすらないらしくて(苦笑)、見た目重視で集められたっていうイメージが一部できあがっているみたいなんですよ。それは僕らのSNSの使い方をはじめ、いろいろ原因があるんですけど、それを払拭したいんです。"ほんとはライヴをちゃんとやってんねん"ってことを、どうしても知らせたかったという気持ちが、抗っているという意味では一番大きいですね。対バンの人に、"こんなライヴ・バンドだと思ってなかった"って言われることもあるんですよ。
ソラ:よく言われるね。
片桐:そこは1回覆さないと。ライヴを観てもらったらそういうイメージも変わると思うので、とにかくライヴをやっているイメージとか、しっかり自分らで曲を作ってメッセージを届けているイメージとかを、「脳内」1曲でつけたかったんです。
-じゃあ歌詞の"正解の強制"や"I am not in this/world to live up to/your expectention/and you are not in this/(私はあなたの期待に応えるためにこの世にいるわけではない、そしてあなたもまた)"はそういう状況に対する――
片桐:反骨精神の表れですね。
-今回の歌詞、3人はどんなふうに受け止めましたか?
ソラ:航自身の反逆って意味もあると思うんですけど、誰しもが"俺はそんな人間じゃないのに、なぜ勘違いされるんだろう"って思う機会ってたくさんあると思うんですよ。それを代弁しているという意味でカリスマへの一歩を踏み出したというか、やっぱり昔からロック・バンドのヴォーカルって、若者の代弁者であることが多いと思うんですけど、航なりに代弁するものが見えてきたんじゃないかな。それは一番に思いました。
片桐:でも、そこは意識したわけではなく、自分の気持ちを書いているうちに共感してもらえることが増えてきたっていう感じですね。やっぱり自分が経験したことじゃないと書けないし、見たものや聴いたものじゃないと気持ちが入らない。想像では書けないと思って自分が体験したことを書いたら、みんながそうだよねって思って感じてくれたっていうことだと思うんです。
-ところで、サウンド面の聴きどころというと後半のラウドロック調になるパートだと思うのですが、TVアニメのエンディング・テーマにそういうパートを入れるバンドって、今までいなかったんじゃないかな(笑)。
片桐:いないですよね(笑)。でも、90年代のミクスチャー・ロックってこんな感じだったじゃないですか。僕らはそれを聴きながら育ってきたけど、今の人には衝撃的らしい。それが寂しいと思いました(笑)。ああいう展開って普通にあったから、この曲を作りながらあの時代の曲、かっこいいって改めて感じましたね。
ソラ:だから、逆においしいですよね。
片桐:そうそう。今の10代や20代前半の子たちは普通にあれが新しいことだと思っちゃっているから、それがすごい発見でしたね。
-そういうパートを入れたことで、ライヴのお客さんの盛り上がり方も変わってくるんじゃないですか?
片桐:そうですね。ちょっとずつ男子が増えてきたので、そいつらに引っ張っていってもらえればっていう感じの曲かな。
-楽器隊の3人はどんなことを意識しました?
ソラ:そのラウドなパートをいかにもラウドなギターでやってしまったら、ラウド系と括られてしまうと思うんですよ。だから、そこをいかに僕のルーツであるガレージ感とか、いなたいサウンドでできるのかってところで音作りにはかなり時間をかけました。
-そうなんですよ。リフの感じはもろにラウドロックって感じではないところが面白い。
ソラ:曲調に合うアレンジという意味ではハムバッカーのギターで、すごく歪ませてというのが正解だと思うんですけど、正解のアレンジが必ずしもいいわけではなくて、逆に不正解がバンドのらしさを出すのかなと思って、そこはかなり意識しました。
kazu:だから、ソラが言ったようにギターはそこまでゴリゴリの音ではないし、ましてやダウン・チューニングしているわけではないので、僕は逆に5弦ベースを使って、音の厚みが損なわれないように意図的にちょっと重めの音で弾いたんです。
-そうなんだ。5弦ベースを使っているんだね。
kazu:ただ、僕らは重めの音で弾きながらも、あえてミスマッチな音作りっていうのをよくやるんですよね。例えば、『Montage』に入っていた「Enter the Void」はゴリゴリのロック・ナンバーなんですけど、そこにわざとファンクっぽいフレーズを入れてみたり。だから、「脳内」もラウドロック調ではあるんですけど、ヴィンテージ寄りの乾いた音にするというミスマッチ感を個人的には楽しんでました。そのままやってしまうとオマージュというか、ただ真似しただけになってしまうので、そこは意識的にずらしていくっていうことをやりましたね。
-ドラムはいかがでしたか?
KANDAI:ドラムもラウドロック調になるパートだったらツーバスを入れるとか、他にも案はあったんですけど、あえてスネアでやったり、変則的なフィルを入れたり、全体的に静と動を意識しながら、普通じゃない且つレニーっぽいを目指しました。
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