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INTERVIEW

Japanese

Lenny code fiction

2017年04月号掲載

Lenny code fiction

Member:片桐 航(Vo/Gt) ソラ(Gt) kazu(Ba) KANDAI(Dr)

Interviewer:山口 智男

昨年8月、シングル『Key -bring it on, my Destiny-』でメジャー・デビューした平均年齢23歳の4人組、Lenny code fiction。以来、2ndシングル『Flower』のリリース、ワンマン・ライヴの開催、そして全国ツアーと着実に前進し続けている彼らが早くも3rdシングル『Colors』をリリース。TVアニメ"パズドラクロス"のオープニング・テーマとして今年1月からオンエアされている表題曲を始め、ライヴ・チューン3曲を詰め込んだという今回のシングルは、ダイナミックなバンド・サウンドと共に彼らのロックな部分を改めてアピールするものになっている。

-2月17日から全国7ヶ所を回った初めての全国ツアーはいかがでしたか?

航:1本1本、いいライヴを積み重ねてこられたという手応えがありました。自分たちらしいライヴのやり方が、ライヴをするたびに見えてきたというか、自分たちがやりたいライヴを、どうしたらやりたいようにできるかわかってきた。それは歌い方ひとつとっても、言葉の伝え方とか立ち方とか、頭ではわかっていたけど、できなかったことが徐々にできるようになってきました。

-初めて行った土地もあったと思うんですけど、自分たちの音楽がちゃんと届いているとか、待ってくれている人たちがいるんだとか、そんなこともわかったんじゃないですか?

ソラ:『Colors』の予約サイン会を各地終演後にやらせてもらったんですよ。そこで初めて、"ライヴに来てくれてありがとう"とお礼を言う機会も作れたんですけど、初めての人が多いという印象があって、ちゃんと届いているんだと思いました。僕らのことを知るきっかけはいろいろあるようなんですけど、ツアーを通して、新たに僕らのことを知った人にもちゃんと響いているんだなって、そういう自信に繋がることがたくさんあったのでツアーしてよかったと思いました。


ライヴで盛り上がる曲にしたうえで、ファンに対する今の気持ちもしっかり伝わるものにしたかった


-ツアーでもすでに表題曲を披露したという今回の『Colors』は前の2枚とはまた違って、ロックな部分とか、Lenny code fictionが持っているハードな魅力を改めて印象づける3曲になったと思いました。アニメのオープニング・テーマという前提はまずあったと思うんですけど、今回、シングルとしてどんな作品にしたいと考えたんですか?

航:デビューしてから半年経って、変わってきた気持ちを伝えたかったんです。今回、何を伝えたいか考えたときに、聴いてくれる人を含め、デビューからの半年で僕らと関わる人が増えていくなかで、その人たちとの相互作用というか、自分が歌っていることで変わっていく人もいれば、聴いてくれる人がいるから変わってくる自分の心もあるということを、このタイミングで歌いたいと思ったんです。だから、それを考えながら作っていったんですけど、その気持ちを一番伝えられるのはライヴなんで、ライヴでもちゃんと伝わるようにライヴ・チューンにもしたいと思いました。ただ、ライヴでも盛り上がる曲にしたうえで、歌詞もしっかり伝わるようにするのは、難しかったといえば難しかったんですけど、試行錯誤しながら作り上げていきました。

-一番、試行錯誤したのはどんなところだったんですか?

航:完成までに、アレンジが変わりに変わったんですよ(笑)。ライヴだけに寄ったパンク・バージョンみたいなものもあったり、歌詞だけ聴かせる切ないバージョンもあったり、アレンジが二転三転した曲で、それをひとつに完成させるというか、伝えることと楽しむことの間の、どこに落とし込むかすごく考えましたね。

-結局、伝えることもできるし、ライヴで楽しむこともできるしという曲になりましたね。最初に聴いたとき、展開が読めないというか、意表を突くような構成になっているなとちょっとびっくりしたんですけど、そういう理由があったからなんですね。ところで、今回の3曲はどれもKANDAIさんが大忙しだと思うんですけど、中でも「Colors」(Track.1)は特に忙しいですよね?

KANDAI:最初は、劇的に変化するリズムに慣れなくて、どうアプローチすればいいんだろうってちょっと悩んだんですけど、2ビートの思いきりのよさとか、サビでハーフになったときのどしっとした感じとか、場面場面で自分の心持ちを変えて、いろいろな色を出せるようにイメージしながら叩いてみました。

-できあがってみたら、ドラマーとしては腕の見せどころと言える曲になりましたね。

KANDAI:そうですね。大変だったぶん、スキルアップにも繋がりました。