Japanese
LACCO TOWER
2016年06月号掲載
Member:松川 ケイスケ(Vo) 塩﨑 啓示(Ba)
Interviewer:山口 智男
-今おっしゃったとおり、"掘っていけば掘っていくほど面白い"というところは、前作よりも出ていると思うんですよ。今作を聴いたからこそ言えるんですけど、前作は若干、ストレートすぎたのかな。今回、LACCO TOWERの持ち味のひとつである攻撃的なアレンジも巧妙になってきましたね?
塩﨑:直球を投げれば伝わると思ってたんですよ。感情が入れば、ライヴだって何だってリアリティが増すだろうって。それがかっこいいって今も思いますけど、100%ってなかなか伝わらないんだってわかってきました。わかってきたからこそ、そこまで肩に力が入っていない。前作はライヴも意識しながら、ぐうぅぅぅって力を入れて作った感じがするんですよ。今回は思いっきり投げているんですけど、少し肩の力を抜いてるというか、わりと客観的に見ているというか。それはあったかもしれないですね。
-「罪之罰」(Track.1)なんて――
塩﨑:特にそうですよね。
-テンポ・チェンジが尋常じゃない(笑)。
塩﨑:最初、プログレか!?っていうくらいのアレンジが真一ジェットから打ち込みで上がってきて、"これ叩けるのかな? 歌えるのかな?"って心配はあったんですけど、1曲目に相応しいというか。前作で言うと「非幸福論」の(ストリングスを入れた)イントロと、その前の『狂想演奏家』(2014年リリースの4thフル・アルバム)に収録したインスト曲の「狂想序曲」があって、その流れを考えると、この曲でしっくりくるなと。(「罪之罰」で)1曲目から振り落としてやりたいと思いました。
-「蜂蜜」もあれだけの物語性やメンラコリックな曲を考えると、普通に聴かせればいいのに......って言い方はおかしいですけど(笑)、展開が複雑で。
松川:複雑だし、歌ってると後ろがドコドコガシャガシャとうるさいし(笑)。僕、映画が好きなんですけど、Brad Pittが出ている"セブン"(1995年公開)って映画に好きなセリフがひとつあって。"人に話を聞いてもらうには肩を叩くんじゃなくて、ハンマーで頭を殴らなきゃダメだ"っていう。前作はちゃんと人に向けて"ここだよ"ってまっすぐ声を出していた気がするんですけど、今回は人によってはハンマーで殴られている感じもするだろうし、何も言わずにじっと見つめられているだけのような感じもするだろうし。前作は"挨拶はこうやってみよう"って決めてたけど、今回はあまり決めてないんです。啓示(塩﨑)が"肩の力を抜いた"って言ったのはそういうことだと思うんですけど、自分たちの枠を見せてもいいんだなって感覚で作れたので。さっき話したように時間的にはギリギリだったんですけど、今の自分たちが出せれば、それはそれでいいものになるだろうという自信はあったかもしれないです。
-ファンがLACCO TOWERに求める要素はちゃんと入っている作品になったと思うんですけど、さっき言った資料の中で、松川さんがおっしゃっている"ある種丸みを帯びた雰囲気"って、例えばどんなところなんですか?
松川:僕はメンバーの中で一番リスナーに耳が近い状態でいれるように、アレンジにはあまり参加しないようにしているんです。やり始めるとこだわりすぎて、他のことができなくなっちゃうので、みんなに任せて化学反応を楽しみに待っています。"丸み"っていうのは、さっきも言ったとおり、上澄みだけ聴けば、ある種"丸いアルバム"だと思うんです。日本語だし、そんなに変なことをやっているわけでもない。ただ、2回、3回と繰り返し聴いてもらうと、"意外にやってんな、こいつら"ってなるアルバムだと思うんですよね。聴く人の音楽観ってそれぞれあるじゃないですか。それはそれでいいと思うし、聴く人をあまり選ばないところがLACCO TOWERのいいところだとも思うから、そういう意味ではいい作品になったんじゃないかな。エッジを効かせすぎても、その先のバンドの運命が決まってしまうような気もするので、2枚目でこういうところに辿り着けたのは良かったんじゃないかなと思います。この次、どちらにも行けるという意味では。
塩﨑:(TVアニメ)"ドラゴンボール超"のエンディング・テーマだった「薄紅」で僕らのことを知った人ってかなりいると思うんですよ。その人たちが、「薄紅」が入ってるアルバムだからって今作を試聴したとしたら、Track.1の「罪之罰」は衝撃的じゃないですか。それを含め、Track.3の「薄紅」以前のTrack.1とTrack.2はかなり重要で、「薄紅」が"はい、いらっしゃいませ"みたいなことを狙った聴きやすい曲だからこそ、Track.1の「罪之罰」で僕ららしいメッセージも入れたうえで、ちゃんとロックしているTrack.2の「未来前夜」で、"LACCO TOWERって実はこういうバンドなんだぜ"って言いたかったんです。で、「薄紅」に繋げて、次の「蜂蜜」、「楽団奇譚」(Track.5)でさらに裏切るんですけどね(笑)。でも、そういう曲順もハマッていると思うし、僕らとしてはすごくしっくりきてるんですよ。
松川:好きな曲を選んだら、聴く人によって個性が出るような気がします。それがLACCO TOWERなんです。「薄紅」、「蜂蜜」、「相思相逢」みたいな曲が同居しているアルバムって、僕は素敵だと思います(笑)。
-その「相思相逢」を始め、「未来前夜」、「世界分之一人」(Track.7)は、ファンとの絆を改めて感じた中から生まれてきた曲なのかなと思ったんですけど、この1年、そんな瞬間もあったんですか? もちろん、その3曲はファンのことだけを歌っているわけではないんですけど。
松川:ライヴを含め、人の気を引こうと思ってやっていることをいろいろキャッチしてもらって、その結果、人が集まってくれるのって、すごいことなんだって思います。それをさらに大きなものにしていくことが僕らの命題なわけですけど、楽曲制作ってそういうことを改めて考えるきっかけになりますね。ライヴではわからないことが、そこでわかったりもするんです。ライヴに来て吠えている奴らが、かわいくなったのかな。"わかるわかる。わかるよ、おまえらの気持ちは"って。だったら「相思相逢」みたいに、"ありがとう"って言わなきゃいけないんじゃないかなって、どこかで思ったんでしょうね。年齢を重ねたことも関係あるのかな。昔に比べて、多少は優しくなれたような気がします(笑)。
LIVE INFO
- 2025.07.15
-
有村竜太朗
板歯目
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
[Alexandros]
Mirror,Mirror
TENDOUJI × 浪漫革命
SCOOBIE DO
キミノオルフェ
羊文学
Saucy Dog
Ivy to Fraudulent Game
- 2025.07.16
-
有村竜太朗
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
GLIM SPANKY
BIGMAMA × Dannie May
坂本慎太郎
Base Ball Bear × PEDRO
SHE'S × ヨイズ
TenTwenty
Saucy Dog
- 2025.07.18
-
斉藤和義
YOASOBI
フレンズ
[Alexandros]
SVEN(fox capture plan)
板歯目
東京スカパラダイスオーケストラ
ExWHYZ
GLIM SPANKY
the paddles
キュウソネコカミ
NEK! × komsume
KiSS KiSS
Organic Call
SIRUP
ぜんぶ君のせいだ。
SAKANAMON
ヤングスキニー
ACIDMAN
Laughing Hick
TENDOUJI
cinema staff × eastern youth
- 2025.07.19
-
豆柴の大群
浅井健一
フレンズ
"NUMBER SHOT2025"
コレサワ
YOASOBI
PIGGS
鶴
東京スカパラダイスオーケストラ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Novelbright
"JOIN ALIVE 2025"
shallm
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
キノコホテル
UNCHAIN
竹内アンナ
め組
"焼來肉ロックフェス2025"
SPECIAL OTHERS
ExWHYZ
LOCAL CONNECT
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
ぜんぶ君のせいだ。
いきものがかり
新しい学校のリーダーズ
"DAIENKAI 2025"
チリヌルヲワカ
片平里菜
PENGUIN RESEARCH
荒谷翔大
Nothing's Carved In Stone
マオ(シド)
- 2025.07.20
-
神はサイコロを振らない
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
[Alexandros]
ビッケブランカ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
"JOIN ALIVE 2025"
さめざめ
キノコホテル
HY
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
崎山蒼志 / NakamuraEmi / ズーカラデル / TENDRE ほか
GRAPEVINE
"焼來肉ロックフェス2025"
清 竜人25
PK shampoo
"DAIENKAI 2025"
LOCAL CONNECT
ROF-MAO
いきものがかり
GARNiDELiA
ブランデー戦記
- 2025.07.21
-
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
PK shampoo
LOCAL CONNECT
東京スカパラダイスオーケストラ
ASP
鶴
TENDOUJI
jizue
め組
HY
PIGGS
小山田壮平 / 奇妙礼太郎 / 安部勇磨(Band set) ほか
ぜんぶ君のせいだ。
アーバンギャルド
LACCO TOWER
GOOD ON THE REEL
いゔどっと
ビレッジマンズストア
GRAPEVINE
Homecomings
SpecialThanks / レイラ / GOOD4NOTHING / THE FOREVER YOUNG ほか
アカシック
PENGUIN RESEARCH
- 2025.07.22
-
Hump Back
the telephones
- 2025.07.23
-
東京スカパラダイスオーケストラ
板歯目
フラワーカンパニーズ×アイボリーズ
9mm Parabellum Bullet
女王蜂
- 2025.07.24
-
水平線
板歯目
bokula.
ビレッジマンズストア
竹内アンナ
the paddles
- 2025.07.25
-
四星球
マカロニえんぴつ
セックスマシーン!!
東京スカパラダイスオーケストラ
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
キュウソネコカミ
FIVE NEW OLD
有村竜太朗
Ivy to Fraudulent Game
のうじょうりえ
輪廻
RAY
らそんぶる
UNCHAIN
ゴキゲン帝国
miida
bokula.
感覚ピエロ
- 2025.07.26
-
あれくん
[Alexandros]
Eve
"OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.14"
GANG PARADE
須田景凪
コレサワ
LOCAL CONNECT
アーバンギャルド
reGretGirl
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Creepy Nuts
FIVE NEW OLD
PENGUIN RESEARCH
マオ(シド)
さめざめ
Academic BANANA
"MURO FESTIVAL 2025"
WtB
有村竜太朗
Czecho No Republic
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.07.27
-
Eve
東京スカパラダイスオーケストラ
MAPA
神はサイコロを振らない
"OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.14"
LOCAL CONNECT
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
ASP
コレサワ
DURDN
"MURO FESTIVAL 2025"
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.07.28
-
THE YELLOW MONKEY
パピプペポは難しい
のうじょうりえ
Hump Back
- 2025.07.29
-
大森靖子×銀杏BOYZ
斉藤和義
RELEASE INFO
- 2025.07.15
- 2025.07.16
- 2025.07.18
- 2025.07.19
- 2025.07.20
- 2025.07.23
- 2025.07.25
- 2025.07.29
- 2025.07.30
- 2025.07.31
- 2025.08.01
- 2025.08.06
- 2025.08.08
- 2025.08.13
- 2025.08.15
- 2025.08.20
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
Organic Call
Skream! 2025年07月号