Japanese
LACCO TOWER
Skream! マガジン 2020年10月号掲載
2020.09.06 @伊勢崎市文化会館
Writer 山口 智男 Photo by 三木康史
無観客の配信ライヴがコロナ禍におけるライヴの代替などではなく、新たな活路であることを、多くのバンドが果敢に証明しているが、この日、LACCO TOWERもまた、その活路の中にこれからの光になるに違いない幾つかの答えを見いだした――そんなことを確信させた"黒白歌合戦"の2日目"黒白歌合戦~電波極まる漆黒の変~(通称:黒の日)"が残したものについて、ここでは書き記しておきたい。
ご存じ、"黒白歌合戦"はLACCO TOWERのレパートリーを、楽曲が持つ世界観から黒と白のふたつに分け、黒白それぞれの魅力をとことん味わってもらおうという恒例のライヴ・イベントだ。今年は前述したとおり9月5日の"白の日(黒白歌合戦~電波極まる真白の変~)"、6日の"黒の日"ともにバンドの地元群馬の伊勢崎市文化会館からの無観客の配信ライヴとなった。
文化会館のロビーで白い衣装の5人が演奏した前日から一転、"暗黒! 真っ黒真っ黒に漆黒の真っ黒いやつ参ります!"と松川ケイスケ(Vo)が宣言したこの日はマスクも含め黒装束に身を包んだ5人がステージの上で円陣を組むように向かいあい、2時間たっぷりと全14曲を披露。"わかるよな。繋がってるよ!"と松川がいきなりカメラの向こうの観客に呼び掛けたのは、225日ぶりのライヴだったにもかかわらず、前日の演奏に大きな手応えを感じたからこそ。
"本日はあなたの心を蝕む曲をご用意しています!"と松川が改めて"黒の日"の趣旨を説明する。彼らの黒い曲が聴き手の心を蝕むのは、松川がそこで歌う人間の業が、我々の誰にとっても身に覚えのあるものだからだ。
"電波の上のみなさま、行けますか? 作品作りしてんじゃねぇぞ。ライヴやってんだぞ!"と煽る松川をはじめ、メンバーたちが無観客をこれっぽっちもハンデに感じていないことは一目瞭然だった。1曲目の「林檎」から序盤、アップテンポの曲を繋げ、松川が歌うメランコリックな歌謡メロディとラウド・ロック勢とも互角に渡り合える熱量を込めたバンド・サウンドという魅力を見せつけると、今度はテンポを落として「薄荷飴」、バラードの「桜桃」と繋げ、曲が持つ振り幅の広さをアピール――したかと思うと、松川がアカペラで歌い始めるアレンジが観客を驚かせた「杏子」、真一ジェット(Key)がショルダー・キーボードを持ち、大暴れするお馴染みの「傷年傷女」で再び一気に盛り上げる。そんなジェットコースターのごとき展開に、改めてライヴ・バンドとしてのLACCO TOWERの底力を見いだした観客も少なくなかったと思うが、曲間、メンバーそれぞれに言った言葉からは彼ら自身が今一度、ライヴの醍醐味を味わいながら、バンドに不可欠な重要な感覚を今この瞬間、思い出していることも窺えた。
"久々だな。この感じ"という真一ジェットの言葉にメンバーたちが言葉を重ねる。"ライヴの熱量が真ん中に集まることはなかったじゃない? その熱がこうなるのか。まるでLACCO TOWERにしか見えない"(塩崎啓示/Ba)、"他の4人が目に入るのがいいね。みんな、いい顔してる"(細川大介/Gt)、"みんな、自分の持ち場頑張ってんだ(笑)"(重田雅俊/Dr)。
そこから伝わってきたのは、メンバーたちが噛みしめる演奏できる歓びと、メンバー間の信頼だ。それさえあれば、どんな困難でも乗り越えられる。
"みんながライヴを観たいと言ってくれるから、こういうことができた。ありがとうございます!"という松川の言葉からラスト・スパートをかけるようにバンドの演奏はさらに白熱。そして、最後の最後に全員で声を上げながら歌ったのは、この状況に対するLACCO TOWERからの宣戦布告とも言える「火花」だった。それは2月に配信リリースした「閃光」同様、"黒の日"に彼らが放った眩い光だった。
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