Japanese
PELICAN FANCLUB
2015年08月号掲載
Member:エンドウ アンリ(Gt/Vo) クルマダ ヤスフミ(Gt) カミヤマ リョウタツ(Ba) シミズ ヒロフミ(Dr)
Interviewer:山元 翔一
-......なるほど。前作の「クラヴィコードを弾く婦人」も画家ヘラウト・ダウの作品名でしたが、絵画からインスピレーションを受けることが多いのかなって思ったのですが。
エンドウ:でもその曲は本当にその作品からインスピレーションを受けたんですけど、「Dali」に関してはまったく違いますね。
-この曲には"表現の自由って何"というすごく印象的な歌詞もでてきますが、それこそ今作のテーマが"謎"ということもあって。
エンドウ:表現の自由って何なんでしょうね?っていう全然答えは出ていなくて。具体的な答えや考えを提示するよりは、"それって何?"っていうふうに聴き手に提示した方がいいなって思ってるんですよね。
-聴き手に対する問題提起というか、考えるきっかけを提示するというか。
エンドウ:そうです。それは逃げでも保険でもなんでもないんですが、表現の自由っていうものは何であるっていうのはひと言では示せないと思うので。その事件に関しても、ある宗教を信仰している国では表現の自由に限度があって、それが理由で傷ついているわけで。一方でテロを受けた国では表現の自由だからこういうことをしたっていいじゃないかって主張するんですけど、表現の自由だから何をしたっていいというのはその国だから許されることなんですよ。でもそうでない国では許されないことなので、だから戦争が起こるんでしょうけど。だからこそ"表現の自由って何"っていうところを提示したかったんです。
-ここまでお話を聞いて思ったんですけど――前作は内省的なことであったりエンドウさんの視点から見た風景みたいなものが描かれていた作品だったと思うんですけど、今回は社会的な視点を取り入れたりと歌詞で描写しているものがまったく違いますよね。
エンドウ:そうですね。『ANALOG』っていう作品を作るうえでは、聴き手を意識したというか――"聴かせるんだ"っていう主観的な部分を考えたんですけど。今作を作るってなったときに第三者の視点で物事を見るということを意識して。自分が日々出会う事件や物語、音楽だったりを――映画でいえば、前作はその主人公の立場で考えるというところから描いていたんですけど、今回はいろんな主観があるということを意識して。例えばひとつの部屋があるとすれば、前作だったらそこには僕自身しかいなかったんですけど、今作ではAという人からGという人までいるという7つの視点があるというか。なので前回よりははるかに多くの視点から物事を見ていますね。『ANALOG』は去年の9月からとりかかっていたんですけど、10月にシングルを出して。そして10月くらいから実際に今作の歌詞が出てきてっていう感じですごくテンポが速かったんですね。CDを出したことによって環境やメンバーに対する考え方がすごく変わりました。
-エンドウさんのこういった作詞の変化に対して他のみなさんはどういうふうに受け止めていましたか?
カミヤマ:そのことを先にエンドウから聞いていたんで、そういう感じなんだなって思っていたんです。でも最初歌詞だけあがってきたときに「Dali」はそれこそ画家のダリのことだなって思って歌詞を解釈したんですけど。実際にエンドウの解説を聞くと全然違う意味だということですごく新鮮でしたね。
クルマダ:『ANALOG』のときの歌詞はエンドウの目線だなっていうのは、やっていて思っていたんですけど、今回は確実にスケール感が大きくなっていて。だからこそより複雑になっているんですけど、歌詞を読んでいても面白いし。前回は素直な歌詞だったと思うんですけど、今回はどこにフェイクが隠されているのか探っていくことができるという意味でも、ずっと聴いていられるし楽しむことができる歌詞だなと思いますね。
シミズ:自分がこういう風景とか事件とかについて書いた歌詞なんだろうなと思っていても、エンドウから解説を聞くと本当に全然違っていて。なので毎回びっくりしますね、すごく面白いこと書くなって思いますね。たしかにスケールアップはしたけど、その驚きみたいなものは前作のころからありましたね。
-先ほど聴き手のことを意識したっておっしゃっていましたが、実際にはどのように受け止められるのかなって思いますか? エンドウさんの意図した通りのものとして伝わらない可能性もあるのかなと感じるのですがいかがですか?
エンドウ:そうですね、それを逆に意図しているというか。それこそ1曲目もそうなんですけど、実際に歌詞を見なきゃわかんないっていう。そういうところ込みで、今回のテーマの"白と思えば黒だった" みたいな、フェイクというかトリックを意図していますね。あとは、100を100として受け取って欲しいとも思っていないので。Track.4「Variety Mania Talent System」のサビもそうなんですけど、単語を繰り返すんですね。そこだけでも耳に残って欲しいっていう気持ちがあって、この曲はこの単語しか覚えていないっていうくらいでも全然良くて。それこそ「Dali」でも"表現の自由って何"っていう"何"っていう単語だけでも良くて。いろいろ聴き方はあると思うんでそこを縛らない感じで。でも解釈はいろいろあった方がいいですし、曲は自由だと思うし。自分が日々捉えているものっていろんな立場からの意見があって、それをひとつにまとめるのは無理なんですよね。そういうところから影響を受けているので、それを僕がひとつにまとめるっていうのはナンセンスだと思うので。なので概念的な意味であったり、そこは"それって何?"みたいなふうに書いているので、別に聴き手にこう受け取って欲しいっていうのはないですね。じゃなきゃ"Dali"ってタイトルにしないですし。聴いて歌詞を見てもらえば、聴いた人の考えに寄り添うことはできるんじゃないかなと思いますね。
-今作は、歌詞が客観性や社会的な視点で綴られるようになったり、みなさんの出す音の説得力が増したり、サウンドも立体的になったという具合にアップデートされた作品になりました。そしてリリース後はUKFCへの出演やWWWでのワンマンもありますが、自分たちの音楽を実際どのように届けていきたいですか?
シミズ:作品に対してとても自信があるので楽しみではありますね。僕自身、この作品が本当に好きで未だに毎日聴いているんですよ。たくさん広がってくれたら嬉しいですね。
クルマダ:音に関しては完全にかっこいいので(笑)、あとはみんなが一度でいいから耳にしてくれれば絶対反応があるっていう自信がありますね。
カミヤマ:早く発売日が来て欲しいですね。完成したのが6月頭だったので、早く出したいなっていう気持ちで。一刻も早くみんなに聴いて欲しいなって思っています。
エンドウ:自分でも、恐ろしいものができたと現段階でも思っていて。どうなるかは正直わからないですけど、聴く人には疑問や違和感というものを提示できるんじゃないかなと思います。そういった意味ではひとりでも多くの人に?マークがついて欲しいし何かを考えるきっかけになればって思いますね。
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