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INTERVIEW

Japanese

HOWL BE QUIET

2014年11月号掲載

HOWL BE QUIET

メンバー:竹縄 航太 (Vo/Gt/Pt)

インタビュアー:沖 さやこ

2013年に全国デビューを果たした、1991年度生まれのメンバー4人で構成されるHOWL BE QUIET。12月にリリースした1stアルバム『DECEMBER』以来の作品となる『BIRDCAGE.EP』は、この11ヶ月がバンドにとっても、メイン・ソングライターの竹縄航太にとっても、大きな進化を遂げた時期だったことを堂々と証明する快作だ。そのジャンルに囚われないバンド・サウンドの追求がもたらすスケール感や、喜怒哀楽が詰まったドラマティックな音像は、RADWIMPSやSEKAI NO OWARIなどに充分匹敵する威力があり、清く瑞々しい。HOWL BE QUIETの覚醒を克明に記す今作について、竹縄航太に訊いた。

−まず、竹縄さんが楽器や曲作りを始めるようになったのはどういう流れなのでしょう?

幼稚園のころから中学2年までピアノを習っていたので、なんとなく鼻歌で言葉をはめて歌ったりするような小っちゃな作曲は子供のころからすごく好きだったんです。なので音楽はずっと好きで。中でもバンドがすげえ好きだったんで、中学のころとかはMr.Childrenから、SIMON & GARFUNKELまで、邦楽洋楽問わずとにかく雑食に聴きあさってました。それで高校入って"部活何するかなー。あ、バンドやってみっか"って。そういうすごくシンプルな理由から軽音部に入って、バンド組んで。ちゃんと曲作りをするようになったのは高校2年ですね。やっぱり歌が歌としてちゃんと存在している音楽が好きだったんで、そういうものがやりたいなーとは漠然と思ってました。

−ギターの黒木健志さんとドラムスの岩野 亨さんは竹縄さんと同じ軽音楽部で、それぞれバンドをやってらっしゃって、それぞれがバンドを引っ張っていく立ち位置だったらしいですね。バンドの核となる人間が一堂に会してバンドをやるのは少し大変だったのでは?

あー、それもありましたね。やっぱりふたりとも自我が強いから、意見の衝突は日常茶飯事で。でもそういう意見の衝突や刺激を求めて組んだところもあったんです。でもそれ以上に俺は、単純にふたりと一緒にバンドがやりたくて。俺、性格的にすげえ面倒くさいタイプの人間なんで(笑)、よく言う"運命論"とか"偶然ではなく必然だ"みたいなものや、出会った意味とか、そういうものをすごく考えちゃうんで、それを見逃せないんですよね。その前に組んでたバンドが高3の文化祭で解散しちゃうときに、やっぱりそれぞれがそれぞれと一緒にやりてえなと思ってたことが、相思相愛って感じですごく嬉しかったし。だから3人で"一緒にやりてえよな""一緒にやろうぜ!"って。なるべくしてなった感がすごく強いんですよね。

−それが2009年の11月で、そのときにベースの橋本佳紀さんが加入してHOWL BE QUIETが本格始動するわけですね。橋本さん加入の経緯は?

はっしー(橋本)は高校は違うんですけど、はっしーが組んでたバンドが、俺らの軽音部がよくライヴやってたライヴハウスに出てたんですよね。対バンするようになってすげえ仲良くなって。で、3人(竹縄、黒木、岩野)で"はっしーに入ってもらおう"と話して、はっしーに声をかけたら即答でやりたい!と言ってくれて。はっしーはプレイもベースもかっけーなと思ってたんですけど、やっぱり人としてのフィーリングというか。友人としてもバンドマンとしても、感覚が合ったんですよね。

−HOWL BE QUIETは自ら"ピアノ・ロック・バンド"と標榜しているように、ピアノは切っても切れない存在ですが、どうやら最初はピアノを入れていなかったとのことで。

そうなんです、入れ始めたのは2、3年前で。......これもひょんなことからなんですけど、普通にスタジオで練習してて、曲を合わせたりしてて。その練習したスタジオにたまたまピアノがあったんです。それでちょっと休憩しよっかーって言ったタイミングで、俺もなんとなくピアノ弾きてーなと思って。前作の『DECEMBER』にも収録されてる「GOOD BYE」は、もともとギターをジャカジャカ鳴らす曲だったんですよね。丁度その日その曲を合わせてて、ノリで"ちょっとピアノでやってみるわー"ってサラッと弾いてみたら......今までの常識が覆るくらい自分たちにしっくりきちゃって。バンド始めたときはギターで歌うのが当然という先入観があったんで、新しい楽器を入れる頭がまったくなかったんです。でもそこで初めてピアノを遊び半分とはいえ合わせてみたらものすごく良くて、僕らもそれがすごく衝撃的で、感動してしまって。なので微塵の迷いもなく"曲が求めているのはピアノだし、そこに対する迷いはないよね"と、まず「GOOD BYE」をピアノの曲としてやって、それをきっかけにして、昔の曲を全部ピアノにしてみよう!と試して。"これはギターであるべきだ"とか"これはピアノを求めてる"と試行錯誤して作ったのが『DECEMBER』でした。

−それは大きなターニング・ポイントですね。ピアノを入れたことで曲が生まれ変わったのですから。

本当にそうですね。『DECEMBER』はギターで作った曲に対してピアノを入れたんですけど、面白いコントラストのあるアルバムにはなっていて。でも今作は全曲自分はピアノに徹して。曲も今までギターで作ってたんですけど、今回は無意識だったんですけど、全部ピアノで作ってたんです。全部作り終わったあとにメンバーから"この曲はどんなときにできたの?"って聞かれて、初めてそのことに気付いたんですよ。今までずっとギターで曲を作ってきたから、やっぱりギターで作るのとピアノで作ることの違いは自分の中ではかなり大きくて。それも無意識のうちにピアノで作ってたということに、ものすごく感動したんですよね。だから前作から今作の『BIRDCAGE.EP』の間で、自分が大きく変わってたんだなとあとから気付きました。

−『DECEMBER』がギターとピアノのバランスを保った作品ならば、今作『BIRDCAGE.EP』はピアノが音像すべてを包んでいます。このEPはどういう流れでこの5曲に?

曲を作るときはアルバムを作ろうとか、EPを作ろうとか、そういう頭ではなく"今こういう曲がやりたいな""今こういう歌を歌いたいな"と思うものをばーっと作っていって、たくさんの曲たちが積み重なっていくんですけど。最初はアルバムを作ることで話が進んでたんで、この他にもう2、3曲あったんです。でもどうしても、この5曲のパッケージ感ができあがってしまってたんですよね。だから"この5曲で出すべきだね"という話になって。