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INTERVIEW

Japanese

フラワーカンパニーズ

2013年11月号掲載

フラワーカンパニーズ

フラワーカンパニーズ

Official Site

メンバー:鈴木 圭介 (Vo) グレートマエカワ (Ba) 竹安 堅一 (Gt) ミスター小西 (Dr)

インタビュアー:天野 史彬

-僕も、初めてフラカンの音楽に触れたのは「深夜高速」だったんです。この曲がリリースされた2004年当時、僕は高校生だったんですけど、「深夜高速」を初めて聴いた時のことは凄く覚えていて、今でも自分にとって凄く特別な曲なんです。今のフラカンにとって、この曲にはやはり特別な思い入れがあるんでしょうか?

グレート:やっぱりあるよね。「深夜高速」と同等ぐらいのいい曲はたくさんあるって思ってるけど、こんだけ飛びぬけて評価された曲は「深夜高速」が初めてだったから、そこは意識せざるを得ないよね。

竹安:やっぱ、「深夜高速」を入り口に入ってくる人はまだいっぱいいるから、それで他の曲に触れてもらうのも俺らにとっては全然いいことだし。これで3回目のリメイクですけど、これがまた入り口になればいいなって。

グレート:3回目どころか、今回入ってるのは『生きててよかったの集い』のヴァージョンのリミックスなんだけど、それ以外にもシングルのカップリングで曽我部恵一くんにプロデュースしてもらったアコースティック・ヴァージョンもあるし、ライヴ・ヴァージョンも出してるし、とにかくたくさん出してるんですよね(笑)。だから、"また出るの?"って思う人もファンの中にはいるかもしれないけど、これはそういう曲なんですよ。今回はストリングスも入ってるけど、これは3月にやった渋谷WWWでのライヴのストリングスをはめ込んでて。そうやって進化してるんですよね。

-鈴木さんは、この曲を歌い続けていくことで、曲や言葉の持つ意味合いが変わっていったりしましたか?

鈴木:いや、言葉の意味合いは変わらない、違和感はないですね。相変わらず同じ気持ちで歌えてるんですけど、いかんせん凄いたくさん歌ってるので、単純に飽きちゃったりした時もありました。これを作った時の自分と今は違うからっていうことじゃなくて、歌い過ぎで飽きちゃったなって。でも、飽きちゃってる感じってばれちゃうので。それを初めて歌う歌かのような新鮮な気持ちに持っていくコントロールが最近はできるようになってきましたね。どの曲に対しても新鮮に持っていけるような気持ちのコントロールを、最近はできるようになってきました。

-そんな「深夜高速」を入り口とした広がりとかもあったと思うんですけど、この5年間の中で、日本の社会的にフラカンを受け入れていく間口が大きくなったり、フラカンを求めていく声が現在進行形で高まっていると思うんですよ。今のこの状況についてはどう思いますか?

鈴木:うーん、凄い広がってるなって思いますけどね。

グレート:"今の社会がこういう世の中だから、フラカンみたいなバンドが頑張ってるのは音楽界だけじゃなくて意味があるんだよ"って言ってくれる人も割と多くいるんだけど......でも、それに対しては、ありがたさ半分と、そんなに大げさなもんじゃないよなって思いながらやってる部分が半分って感じで(笑)。俺らが世間に広がってるのは、スタッフが頑張ってくれてるからっていうのが1番デカいかな。俺らは地道に全国をツアーで回って、音源を作ってるだけだからさ。そこは俺たちの力じゃない部分が大きいと思う。

竹安:まぁ経験上、波はその時に乗れないとその後しんどいっていうのはわかってるし、せっかく今、周りの人たちが頑張ってくれて波が来てるなっていうのは実感してるので、ここで頑張れたらなとは思いますけどね。でも、押し戻される場合もあるからね。上手く波に乗れたらいいんですけど、その波に潰される場合もあるだろうし。そういうことがないようにしたいけど、これは4人だけの頑張りではどうにもならない、いろんなことのトータルだとは思うんですけど。

小西:うん、やっぱり今は恵まれてると思うんですよ。ライヴをやって音源を作れて、こうやって取材してもらえて、で、いろんなところに出て行くことによってまったく知らない人にどんどん広がっていく。それって一気にできることではないと思うんですけど、今はこの何年間かでその1番スピードが速いと思う。続けてきたことによって、どういうタイミングをチャンスというかはわかんないけど、それを捕まえられるタイミングにあると思うし、何よりやりたいことをやれてるっていうのは凄いことだから。いろいろ協力してくれる方とかに改めて感謝しつつも、もっともっと僕らは続けたいし、もっともっと聴いてもらえるものを作れたらいいなぁって思いますね。まぁ、毎日必死にやってるのは変わらないですけどね(笑)。

鈴木:でも、僕らが高校生くらいの頃って、大ヒットしてて、ホールとか回ってるようなバンドじゃないと食べていけない印象があって。それに比べて俺たちって、ヒット曲もないし、車でメンバーと少人数だけで全国を回るっていう形で、それでも10年以上食ってきた、食えるよっていう、それができる年代の最先端にいると思うんですよ。後続のバンドもいっぱいいるし。それをやり続けることによって、若い人にちょっとした夢を広げられるかなっていうのはあります。バンドやっててヒット曲がなかったりすると、30歳くらいでどうしようかなって悩むと思うんですよ。他の仕事ついたほうがいいのか、とか。そういう時に、"でもフラカンは50になってもやってんじゃん"って思ってくれると、やめないで続けていこうって思う人たちも出てくるかもしれないから。そういう、続けるってことに対するちょっとした使命感はあるかもしれない。どんな状況においても、続けてればなんとか食えるよっていう。

-今回のベスト盤は、「ロスタイム」と「ローリングストーン」という新曲も2曲収録されていて、さらに「ビューティフルドリーマー」や「夜空の太陽」といったシングル曲も入っている、まさに2013年、現在進行形のフラカンもパッケージングされた内容になってますけど、『ハッピーエンド』以降のフラカンとして、あのアルバムを出した時からの意識的な変化はありしたか?

鈴木:やっぱり変わってますよね。あのアルバムの段階でまず変わってるから。震災もあったし、1回考え直すつもりであのアルバムを作ったんだけど、かと言って、あのアルバムを作ったことによって気持ちがスッキリしたわけでもなんでもないので。そこは今でも続いてますよね。考え続けてる。で、今年に入ってからの「ビューティフルドリーマー」であったり「夜空の太陽」は、タイアップから生まれてる分、また『ハッピーエンド』とは作り方が違うので......だから、あれかな、ちょっとずつマイナー・チェンジしてるというか。大幅に急に変わったわけではないんですけど、ちっちゃいところでちょっとずつ変化してるかなって思いますね。「ロスタイム」とかは特にそんな感じがしますね。