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DISC REVIEW

トーキョー・ポップンポール・ スタンダードNo.1フロム・トーキョー!!!

驚いた。住所不定無職、大躍進である。これはバンドにとって過去最高作といってもいいだろう。その主たる要因は、人選の成功によるところが大きく、プロデュース陣との相性が抜群なのだ。ヒダカトオル参加の「MAGIC IN A POP!!!」の、キラキ

真面目な人

アコースティックなイメージを一新し、エレキ・ギターをかき鳴らしたロック・アルバム『Ni』でも驚かされたが、その勢いのまま発射されるニュー・シングルはピリッとスパイスの効いた応援歌。現実を見据えた自分自身への心の叫びでもありながら、他者にも向

愛なんて

今年メジャー・デビュー10周年を迎えたGOING UNDER GROUNDのニュー・シングル。ピアノの綺麗なメロディが印象的な表題曲「愛なんて」は、優しく力強いメロディと歌声に、少し悲しくも前向きな歌詞がとても心に響くバラード。11月5日公

明け方のメタファー

5月にミニ・アルバム『花束』をリリースし、7月には二度目となる人気アニメ「銀魂」のエンディング・テーマも務めたPragueの2ndアルバムが早くも完成。デビュー当初から高い演奏力と幅広い音楽性で評価を受けて来た彼らだが、今作ではさらにキーボ

よっちゃばれ

民謡、フォーク、ロック……いつだってジャンルの垣根をぶっ壊してきたのは彼らだった。今作は演歌の女王・石川さゆり、GO!GO!7188のユウをフィーチャリングした楽曲も収録し、盆踊りや島歌などの和テイストをふんだんに落とし込んだ印象。気になる

LOVE IS LIKE A ROCK'N'ROLL

現在のメンバー編成になり初のフル・アルバム。"愛とロックンロールで未来をつかむ!"というコンセプトのもと制作されたそうだが、その実態は単純に言葉通りの軽快なものではなく、生死をテーマにしたロックンロールが痛烈に咆哮する迫真の作品だ。生きるこ

世界が見たい

我が子を抱いた悪魔は、一切の淀みのない生命体の存在を、無償の愛情というものを知ってしまった。――実生活で父親となった下津光史(Vo&Gt)。それが結果として彼独自の死生観のバランスを崩壊させたのかもしれない。これこそある種の境地というべきか

Paranoia

"日本のロック・シーンいただきにきました。"byのび太。――のび太の野郎、でかいこと言いやがる。しかしながら、このビック・マウスのひ弱な青年は、風車に戦いを挑む、現実と空想の識別不能な愚か者のドン・キホーテでもなければ、勿論ドラえもんと仲良

うたかた

Charaが輝いている。彼女の放つその光は、10代の少女が無意識に放つような一瞬の光ではない。アーティストとしての多彩なクリエイティヴィティ、洗練された女性としての色香、強い意思を歌声に込めることの出来るヴォーカリストとしての表現力の高さ、

人間遊び

久しぶりに脱力してしまった。一言一言の痛々しさに胸が締め付けられ、気が付けば楽曲に同調し、立ちすくんでいた。漫然と日々を過ごしていたシノヤマコウセイ (Vo&Gt) の紡ぐ言葉は、世界とのつながり方がそのまま"生"を思わせる。 その派生とし

同時に消える一日

容赦無く耳を劈く、鋭く優しい音と言葉――。長い間沈黙を貫いていたblgtz/田村昭太がロック・シーンに還って来た。6年振りのフル・アルバムとなる今作は、彼が抱えている感情が洪水のように溢れ、尋常ではない気魄が襲い掛かる。緻密に入り組むソリッ

爆弾こわい

注意。もしもあなたが浜野謙太を知らないのならば、まずは彼という存在を知るところから始めましょう。そうでなければ、あなたは本作の真の理解者には成り得ないのだから。SAKEROCKのメンバー、ハマケンこと浜野謙太率いるファンク・バンド、在日ファ

Good Days

Veni Vidi Viciousが息を吹き返した。そして覚静した。思えば、活動休止発表時、入江良介自身は解散の気持ちでいた。つまり、本当なら、VVVは1年半前に死んだも同然だった。そんな、事実上の死、そこを抜け出た先にあったものこそが、本

Touch Touch Touch

“早起きは三文の徳”なんて昔の人はうまいこと言ったもんだ。そんな得をした日に、天気のいい日に出かけたくなるようなカラッと心地よいサウンドが爽快に響く。「Sing with me」がユニクロのCMソングに起用され注目を集めるデュオ・DadaD

W

しばしの沈黙ののち、唐突に挿入される“タスケテ”という囁き。呪文を合図に、危うい狂気のポップ・ワールドが幕を開ける。1年3カ月ぶりの新作『W』は、幼いころの落書きのような無邪気さが溢れ、カラフルで、実に大胆だ。音楽のジャンルといった一切の枷

GOLDEN TIME

関西を中心とした旺盛なライヴ活動で昨年より注目を集め始めた奇妙礼太郎トラベルスイング楽団。その中心人物となる奇妙礼太郎の一風変わった1stソロ・アルバムがお目見えだ。このアルバムには、自身の弾き語りとバンド・サウンドを交えたソロ・サイド、そ

Hola, Quota!

インディーズ・シーンで熱烈な支持を受けるスリーピース・バンドMUGWUMPSの、1stアルバムから3年ぶりとなる2ndアルバムがようやく到着した!その間にリリースされたEPでも予兆があった様に、かつてのメロコア・パンクの雄といった印象は影を

無神論

言葉の持つ力、それは時に国すらひっくり返すことがある。KUDANZのフロントマン、ササキゲンの繰り出す言葉も、人の急所を鋭く突き刺すようなパワーがある。出荷枚数1000枚限定の1stシングル『無神論』には、今にも暴れだしそうで泣き出しそうな

we dance × avec toi

2009年にリリースされた『world tour』から約2年、インスト・ポスト・ロック・バンド3ndがミニ・アルバムを発表する。ちなみに"avec toi(アヴェク・トア)"とはフランス語で"一緒に"という意味。一緒に踊る、という意味合いが

記憶喪失

昨年12月にリリースされたフル・アルバム『宿り木』の記憶も新しい、現役大学生スリー・ピース・バンドAnyが約9ヶ月振りの新作発表。今回もプロデューサーに片寄明人を迎えている。全5曲だがトータル・タイムは約30分という大ヴォリュームだ。ポップ