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DISC REVIEW

J

Hyperdrama

JUSTICE

Hyperdrama

フレンチ・ハウスの革命児、JUSTICEが前作『Woman』(2016年)から約8年の歳月を経て本格的にシーンにカムバック。今作は、TAME IMPALAやTHUNDERCAT、MIGUELなど、幅広いアーティストをフィーチャーし、多彩な音楽表現に挑戦した意欲作。クラシカルなディスコ風のプリミティヴな楽曲が目立った前作とは一変して、今作はよりモダンで重厚感のあるサウンド、曲調はエモーショナル、それでいてファンキーという、より自由度の高い作品となった。3年前にGaspard Augéがソロ作をリリースしていることもあり、この数年の間、JUSTICEが停滞していたのではなく、本作に向けて様々な挑戦と成熟の期間が持たれていたということだろう。改めて彼らの創造性に驚かされるアルバムだ。(山本 真由)

Woman Worldwide

JUSTICE

Woman Worldwide

フレンチ・エレクトロ・シーンを代表するJUSTICEが、新作のライヴ・スタジオ・アルバム『Woman Worldwide』をリリース。会場の空気感をそのままパッケージした前2作のライヴ・アルバムとは異なり、今作では彼らの持ち味であるエネルギッシュなライヴ・パフォーマンスを、パリのスタジオでの緻密なレコーディングで再現。1stアルバム『†(Cross)』に収録のアンセム「D.A.N.C.E.」から前作アルバム『Woman』収録の「Safe And Sound」まで、ほぼベスト・アルバムと言うべき楽曲を大胆にアレンジ/リミックスし、無駄を削ぎ落として根底に存在するロック・スピリットの純度を高めたようなストイックな音像でまとめ上げている。長年のファンは新たな発見があるだろうし、初めて彼らの作品に触れる方にもおすすめしたい1枚だ。(菅谷 透)

Audio, Video, Disco

JUSTICE

Audio, Video, Disco

フランスのエレクトロ・デュオJUSTICEが4年振りに新作をリリース! 前作同様、今作も全ての制作をセルフで行っている。3人のヴォーカリストを招き、インスト曲とヴォーカル曲どちらも収録。曲によって、美しくセクシーなヴォーカルが入り、メタルのようなギター・リフが入り、80'sを彷彿させるポップ感もあり、シンプルでありつつも複雑なプログレ感もあり......二人の持つ音楽に対するいい意味でのやりたい放題感に終始翻弄されっぱなしだ。それと同時に、音楽は自由であるべきものなのだと痛感した。全体的にスロー・テンポな楽曲が多く、それがまた楽曲の持つ華と彼らの自信を際立たせている。音楽に強い愛情を持ち、小細工無しで真っ向勝負を挑んだ、非常にエネルギッシュな1枚。(沖 さやこ)

Justin Kline

Justin Kline

Justin Kline

米SSWポップ界期待のホープ、Justin Klineのデビュー・アルバム。まるでオープニング・セレモニーのようなキラキラのポップ・ナンバーで幕を開けると、ページをめくる度に驚かされる飛び出す絵本のごとく、始まりから終わりまでハラハラドキドキさせられっぱなし。まさに、夢と希望を詰め込んだアミューズメント・パークに来たような、弾け飛んだポップ・ワールドが詰まっている。でありながら、その甘い声とおとぎ話のようなメロディで、しっかりロマンチックな気分にもしてくれる。そして、輝きの中に時折垣間見える多幸感と愛は、キッチュなMIKAを連想させる。MIKAの愛は世界を染め上げるように壮大であるならば、彼は、この手に溢れんばかりの幸せで私たちの顔をほころばせてくれる。(島根 希実)

OUR GREAT ESCAPE

Juvenile Juvenile

OUR GREAT ESCAPE

男女混合4人組バンド、Juvenile juvenileのデビュー・マキシ・シングル『Don't tell your friends EP』以来2年ぶりの作品となる初めてのフル・アルバム。日本人バンドでありながら一切それらしき感じを受けないのはロック、ポップスに於いての洋楽コンプレックスがまったくない世代だからだろうか。「Just like you do」で聴けるような感情を表に出さずに淡々と囁くヴォーカルと、蝶が舞うがごとく永遠に鳴り続けているようなギターのアルペジオ、モコモコした羊毛のようなリズム隊、そして遠くで手招きするように流れるシンセの音から成る楽曲は中毒高し。逆輸入インディー・ポップといった印象だが、今後同世代の日本のロック・バンドとどのように絡んでいくのか気になる存在だ。(岡本 貴之)

Don’t tell your friends EP

Juvenile Juvenile

Don’t tell your friends EP

昨年4月に結成されたばかりホカホカの新人バンド。NOUKES!に続き大阪のFLAKE RECORDSが送り出す4人がJuvenile Juvenileだ。まるでFELTや最近でいうとCRAFT SPELLSやTHE PAINS OF BEING PURE AT HEARTにも似た淡くそしてエバー・グリーンなサウンドは日本の新人バンドとは思えないほどの完成度。実際海外のレーベルからのオファーも多いようだ。 きらきら揺らめくギターと囁くようなヴォーカル。美しくメランコリックなメロディ。Turntable FilmsをUSインディーと捉えるなら彼ら80’sのUKギター・ポップを吸い込んだバンドと言えるだろうし、お互い近年のインディー・ポップと共振する素 晴らしいサウンドを作り上げている。(遠藤 孝行)

Juveniles

JUVENILES

Juveniles

フランスはブルターニュ地域圏の首府レンヌ出身のデュオ、JUVENILES。彼らのデビュー・アルバムとなる今作は、同じくフランスよりエレクトロ・ミュージックの新鋭YUKSEKが一部プロデュースを手掛けており、お互いのポップ・センスが魅力的な化学反応を起こしている。そこにエレガントなヴォーカルが甘く溶け合うことで、程良い上質さを匂わせる仕上がりに。この作品から感じ取る高揚感や憂鬱感は、まさに思春期から成年の間をさまよう“Juveniles=青少年”のようである。子供のような無邪気さと、大人びた顔色を唐突にのぞかせ、聴き手はエキセントリックな世界観に惹きこまれていく。体の力が抜けるような浮遊感に満ちたこの作品は、眠れぬ夜に特におすすめしたい1枚だ。(眞崎 好実)

しあわせになるから、なろうよ

JYOCHO

しあわせになるから、なろうよ

JYOCHOの3年ぶりとなるアルバムが到着した。アニメのエンディング・テーマとなった「みんなおなじ」やCMに起用された「光あつめておいでよ」を含む全8曲を収録。テクニカルで綿密に構築された演奏は、音数が多く変拍子も巧みに取り入れられ複雑に入り組んでいるが、爽やかに吹き抜ける風のように軽やかで、難解さを感じさせないほどに心地よい。そんな広大な自然を彷彿させるスケールの大きいサウンドに乗せた哲学的な歌詞が、命や人生について考えさせる。直接的な表現が増え、"叶わない夢がある"などところどころで放たれるストレートな言葉にドキッとするが、きっと彼らは現実を見つめたうえで、それらを乗り越えた先にある"しあわせ"を目指し、リスナーを導いていくのだろう。"しあわせになるから、なろうよ"と。(中尾 佳奈)