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COLUMN

フィルフリーク ツカダユウキの"サブカル部!"【第8回】

2024年05月号掲載

フィルフリーク ツカダユウキの"サブカル部!"【第8回】

フィルフリークのベース、ツカダユウキです。

私のコラム「フィルフリーク ツカダユウキの"サブカル部!"」では、【サブカルチャー】をテーマに、映画や音楽、地域文化やネットミーム、実体験や社会学、(たまにアングラ)などについて語っていきます。

第8回目のテーマはこちら。
『回して飛び出るサブカルチャー』

1965年に日本に上陸し、そこから60年近くいつの時代も世代を超えて沢山の人に愛されてきたもの。それがガチャである。
よくガチャガチャ、ガチャポンなどと呼ばれるが、正式名称はカプセルトイという。(そう呼んでいる人は周りに1人もいない。)

最近、専門店が増えてきている。
私の普段の散歩コースにも新たな専門店ができた。
設置台数は500台以上あるそうで、人気キャラクターのものから「誰が回すんだ......?」というニッチなものまで様々なシリーズが並んでいる。
私はマニアという程ではないが、街中にマシンが並んでいたら一応全てに目を通してしまう。

その中で気になったものをいくつか紹介する。

「UNO™​ ミニカード バラエティーコレクション」
約縦4.5×横3cmのカードが56枚入っている(※DOS™以外)。実物のUNOは112枚が標準なので、枚数は半分だが充分プレイは可能だ。
ガチャと言ったらフィギュアやキーホルダーのイメージだったが、ついにカードまで出たのか!と初めて見た時は驚いた。

「いきもの大図鑑アドバンス アルマジロトカゲ」
なんとお値段2000円。
UNOとは別の意味で驚いた。思わず2度見してしまった。桁が違う!と。
確かにクオリティは高く、ほぼ本物。
私はガチャに2000円出す勇気はまだない。

「ガチャのガチャ。 ~わくわくサプライズ~」
名前の通りミニチュアのガチャマシン。
ハンドルを回すとカプセルが出るという本格仕様。今まで色んなものがミニサイズの商品になってきたが、ついにガチャからガチャが出てくるとは......。何か哲学的なものを感じた。

最近では実機だけではなく、ウェブ上で回して後日商品が届くというオンラインガチャも存在する。
欲しいシリーズを探すのも簡単で、小銭を用意する必要もなく、自宅に発送されるので手荷物にもならない。
そんな"デジタル化"を横目に、わざわざ小銭を用意して、欲しいシリーズを探して、実機を回して、(たまに不具合で店員さんを探して......)、カプセルを開けて、どこに置こうかとレイアウトを想像しながら帰宅する。
私はその手間と時間が好きだ。

近年、ガチャだけでなく映画も音楽も漫画も様々なものがオンラインで体験出来る。
しかし、どうしてもそれは疑似体験に過ぎないと思ってしまう。
実際に現場へ足を運んで、手で触れて、媒体を挟まず、できる限り直接味わってこそ心の底から感動できる体験となる。
"コスパ・タイパの時代"に逆行する場所に、濃厚なサブカルチャーとロマンが存在すると私は思っている。

この文章を書き終え、数日後に校正したのだが、その期間にまた一軒専門店が近所にできていた。
"ロマン派"が蔓延る街、高円寺より。

フィルフリーク

2014年に結成。"あなたの日常を少しドラマチックに。"をコンセプトに活動する、広瀬とうき(Vo/Gt)、ゆっこ(Key/Vo)、ツカダユウキ(Ba)、小竹 巧(Gt)からなる男女混声ロック・バンド。広瀬とゆっこの男女ツイン・ヴォーカルが映えるポップな楽曲たちを、人の感性に触れるバンド・サウンドで支え、自分たちの等身大を表現する。2019年に"ROAD TO EX 2019"で優勝し、翌年に初の全国流通盤ミニ・アルバムを発売。2023年4月に設立された"Renegades' Music, Inc."よりデジタル・シングル「アナザーストーリー」を8月にリリース。2024年3月24日に下北沢シャングリラにて"フィルフリ感謝祭"を開催した。