アルカラの「ぐるぐるムニムニ化計画」【第31話】

COLUMN

アルカラの「ぐるぐるムニムニ化計画」【第31話】

2018年09月号掲載

アルカラ

おす！シモガミです！！
久々のコラム！これを書いている今は、ちょうどシネマ（cinema staff）とのツアーが始まったばかり！！東京そして大阪が終わって、これはもうアルカラそしてcinema staff共に、バンド史に残る偉大なツアーになる予感しかしないのである。

まず楽屋の冷蔵庫には大量のビール、そしてコラボアンコール後には全員でテキーラの一気飲み。毎回これがもれなく付いてくるのである。

もはや、遊びと仕事の境界線がわからなくなってきているのだ。本編のライブが楽しいのはもちろんのことなのだが、アンコールでみんな出てきて、みんなで缶ビールを開けちゃうあの感じ。禁止されてる事を隠れて、いやあえて堂々とやっちゃう。しかもステージという聖域で。そこにはなんとも言えない快感がありますなぁ。これはバンドマンにしかわからないかも。職場で隠れてビール飲んじゃうみたいな感じかなぁ。

てな感じで、まだ（このコラム執筆時は）二本終わったところなのだが既にファイナル感がすごい。感極まる各々メンバーたち。飯くんは大阪では三回泣いたと言っていた。わたくしも、シネマのライブを見ると泣きそうになる。音楽を続けてこれた喜び、そしてその経験や素晴らしさがそのままステージに出ているのだ。ここまでこれた事への感謝や喜びが渦巻いて、大きなうねりとなってライブ会場を漂っているように見えた。（まだ二か所だけだけど）

一つの楽しみを迎えるたび、終わりが一歩ずつ近づいてくる。偉大な尊敬する先輩がステージで言っていたのだけれど『俺は俺を終わらせるために、ここにいる』と言っていた。
終わらせる。ということは、次を始めること。終わらないと次はない。終わらせるっていう事が一番大事なのかも。
終わりたくない夜を何度も越えたからこそ、今があるのだ。

▼1日目東京

▼ミシマ先生とステージで

▼2日目大阪

これを見たらわかるように、下手がウザいのです。2日目の写真に至っては、両ボーカルを押しのけて中央に陣取るベーシストたち......。
ミシマ先生は、2日目ダンスを踊っていました。すごい！！ミシマ先生は底が見えない......。

こんなに楽しい事が待っているなら、人生も捨てたものじゃないなぁ。しかもここに至るにあたり、誰が欠けていたとしてもたどり着く事ができなかったという事。そして逆に誰か一人だけだったとしても、ここにはたどり着かなかった。

わたくしも人なりに日々自分の至らなさを責めたりする事がたくさんあるのだけれど、そんな自分も気づけば誰かの役に立ってたりするかもしれないです。たぶん。自分の価値なんてものは自分には一生わからないのかも。わからなくて、もがき続けていく事が人生の楽しみの一つなのかもしれません。まだまだ人生は続く。
まだまだやってくぞ～。
　

アルカラ

自称"ロック界の奇行師"。ギター・ロックやオルタナティヴなどの音楽性を基調としながら、一筋縄でいかない自由奔放さで唯一無二の世界を築き上げている。2013年に地元神戸にてサーキット型フェス"ネコフェス"を立ち上げ、以降毎年開催。2017年7月にキャリア初のフル・アルバム『KAGEKI』をリリース。2018年6月13日にはcinema staffとのスプリットEP『undivided E.P.』を、6月20日にはワンマン・ツアー・ファイナル公演の模様を収めたライヴDVD『20180127～KAGEKIにやってくれないかチュアー～』を発表した。8月よりcinema staffとのスプリット・ツアー"cinema staff×アルカラ Split EP 『undivided E.P. 』 RELEASE TOUR ～A.S.O.B.i～"を敢行中。12月19日には下北沢CLUB251で自主盤『そうきたか』、『BOY NEXT DOOR』収録曲で構成するワンマン"そう BOY NEXT DOOR きたか"を開催する。

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