アルカラの「ぐるぐるムニムニ化計画」【第28話】

2018年03月号掲載

おすおす！
ただいまKAGEKIにやってくれないかチュアーのファイナルと裏ファイナルの狭間でこの文章を書いています。このツアーは2017年10月から全国15ヶ所（14＋1）全部ワンマンで回るというものでした～。
ex.the storefront竹内亮太郎とfolca為川裕也というSSGH（スーパーサポートギターヒーロー）の力を存分にお借りして、今までにない唯一無二のツアーでした。さらに2018年頭からの東名阪ZEPPでは、9mm Parabellum Bullet滝善充を迎え、超攻撃的な布陣で挑戦しました。
滝くんからの「新曲を作りましょう」というびっくりな提案もいただき、その東名阪で披露する事になったり。

さらにさらに、ファイナルでは9mm菅原卓郎、そして当日のノリで決まったHERE武田将幸を迎え、年末のCDJの9mmを彷彿とさせる！？フロントマン達で締めくくらせていただきました！結果このやりきったみんなの顔！

10月からのツアーで本当に沢山の新しい事に挑戦しました。初体験だらけ。

15ヶ所のワンマンツアー。盛岡、苫小牧、岡山、金沢、初ワンマン。SSGHのみんなとスタジオに入って合わせる事。そこに滝くんが入ってきた！
その中で新曲作る。新曲滝くんと共にライブでやっちゃう。Zepp Osaka Bayside に初出演でワンマン。
大阪も名古屋も打ち上げ後部屋飲み。ファイナルでまさかのB○BEL！？スタイル。おじいさんになってみました。滝くん杖をついてノリノリで登場。

などなど、キリがないのですが。バンドも結成15周年。人生としても37年。ここにきてこれほどの初体験が待ってるとは思いもよらず。

ただ、4ヶ月間いろいろやってみて思ったのが、初体験って楽しい。バンドを始めてやった時のわくわく感。沢山の新しい経験をする事によっての新たな発見。

向いてないと思っていた事が意外と出来たり、逆にいつもやっている事がやりにくくなっていたり。人生っていうのは、そういうものの連続で常に人は変わり続けているんだなぁと改めて実感しました。

この歳になったら、なかなか新しい事は経験できないのかなぁとなんとなく思っていたのだけれど、まだまだ新しい事はあるのだ。できる限り新しい事を発見して行きたいなぁと、改めて思うツアーでした～。

そして、ファイナルの5日後にはBRAHMANとの対バン。
これも初。

神戸の実家で10代の時、夜中初めてARRIVAL TIMEのMVをみて衝撃を受け、CRAVINGというVHSを見まくってたのが遠い昔のようであり、つい昨日のようでもある。

その時からずっと追いかけてきたヒーローとの対バンなんて、まさに夢のよう。先行の我等アルカラのライブが終わり、BRAHMANのライブを観れる、夢か。TOSHI-LOWさんがマイクスタンドごとダイブしてくる、ああ夢の中か。ダイブ中TOSHI-LOWさんの繰り出すパンチにより、ミラーボールがビーチボールのようにお客さんの上をクラウドサーフしていくなんて、これは夢に違いない。
ライブ後MAKOTOさんと、CRAVINGをたくさん観て、スリーピースver.のBRAHMANもVHSで観ました！という会話もできた。夢なのか！？
一週間後、武道館に行き素晴らしいライブに圧倒される。まさにライブハウス武道館。まるで夢。そしてバンドマンの夢のような存在。
そして、武道館の帰りにこの花を見て、夢じゃなかったと改めて気づいたのでした。

偉大な先輩方を見て、夢の続きを、バンドの未来を、常に新しい気持ちで初体験しながら見続けていきたいと改めて思う日々でした。

ミラーボールのようにまだまだ転がってくぜ！！

下上貴弘