アルカラの「ぐるぐるムニムニ化計画」【第33話】

COLUMN

アルカラの「ぐるぐるムニムニ化計画」【第33話】

2019年01月号掲載

アルカラ

あけましておめでとうございます。アルカラ稲村太佑です。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

さてさて2019年1月から「ドコドコまでもどこまでもツアー2019」と題しまして2マンツアー！！で全国各地にお伺いいたします。さらにツアー会場限定で2曲入りのCD「to」を発売させていただきます。

今回の作品は「ボイジャー」という曲と「ギラリちゃん」という新曲を収録させていただきました。その中で「ボイジャー」の方について少し。

1977年にアメリカから打ち上げられた宇宙探査機"ボイジャー"は地球を飛び立った後、木星、土星、天王星、海王星と探査に向かい、数々の写真を地球に送り続けた。その後もまだその先へと向かい、太陽から160億km以上離れた太陽系の圏内を抜けていき40年以上たった現在は、周りにほとんど何もない恒星間空間と呼ばれる場所でひっそり飛行を続けているとのこと。もちろん地球から飛び出したものの中では最果てである。

当時の技術なので、カメラの性能も皆さんお持ちのスマホよりも数段劣る。そんな装備の中、彼は宇宙の不思議や神秘を人類に送り続けてきたのだが、もうすぐそのバッテリーが落ちてしまうというのだ。予想では2025年頃には完全停止するという。あまりにも可哀想じゃないか。ここまで孤独に頑張ってきたのに。帰ることも許されず、このまま宇宙の果てまで。

だから稲村さんはボイジャーのことを歌にすることにした。ぜひ聴いてもらいたい。ちなみにボイジャーには「ゴールデンレコード」なるものが搭載されてて1977年打ち上げ当時の音楽などが収録されている。電池が切れても、もしかしたら遠い宇宙で誰かが見つけてくれて、何万年も何億年も後に我らの地球の事を知ってくれるかもしれないのだ。希望があるじゃないか。そのゴールデンレコードの盤面をモチーフにしたものを今回のCDの盤面にしました。

タイトル「to」の"＋"はボイジャーのお墓。"o"は惑星をイメージしてつけました。2曲入りなので"two"という意味、あともちろん"～へ"という意味も込めております。ぜひ手に取っていただきたい。何気なくここを読んでくれたあなたへ。

アルカラ稲村太佑

アルカラ

自称"ロック界の奇行師"。ギター・ロックやオルタナティヴなどの音楽性を基調としながら、ひと筋縄でいかない自由奔放さで唯一無二の世界を築き上げている。2013年に地元神戸にてサーキット型フェス"ネコフェス"を立ち上げ、以降毎年開催。2017年7月にキャリア初のフル・アルバム『KAGEKI』をリリース。2018年6月13日にはcinema staffとのスプリットEP『undivided E.P.』を、6月20日にはワンマン・ツアー・ファイナル公演の模様を収めたライヴDVD『20180127～KAGEKIにやってくれないかチュアー～』を発表した。2019年1月9日より全国対バン・ツアー"ドコドコまでもどこまでもツアー2019"をスタートさせ、ツアー会場限定で2曲入りCD『to』をリリースする。また、同ツアーのファイナルとなる2月22日の神戸ART HOUSE公演ではワンマン・ライヴを実施予定。

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