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INTERVIEW

Japanese

グッドモーニングアメリカ

2015年06月号掲載

グッドモーニングアメリカ

Member:金廣 真悟 (Vo/Gt)

Interviewer:荒金 良介

グッドモーニングアメリカのメジャー3rdシングル『コピペ』はシリアスな雰囲気をまとっていた前作『inトーキョーシティ』を経て、明るく爽やかな高揚感に満ち溢れた楽曲が揃っている。思わず口ずさみたくなる表題曲、これからの季節にぴったりの夏っぽさ全開の「南風と太陽」、曲名を見た人はエッ! と思う「for better,for worse」までカラフルな色彩で聴き手を至福の境地に導く全3曲。今年、日本武道館単独公演も発表した彼ら。ますますバンドに追い風を吹かせる決定打的なシングルと言えるだろう。要チェック!

-今作と同時にライヴDVD『inトーキョーシティツアー2014-2015』もリリースされますね。この映像自体は2ndアルバム『inトーキョーシティ』レコ発ファイル(3月22日Zepp Tokyo公演)の模様を収めたものですが、振り返っていかがでした?

あのツアー自体は前半が対バンで、後半がワンマンだったんですよね。前半に出てもらったゲストは04 Limited Sazabysのような若手から、bonobos、アルカラ、dustboxとか先輩にも出てもらい、長く回ったのが04 Limited Sazabysとdustboxで、最後にワンマンに送り出してくれたのがdustboxなんですよ。若いころに何度か対バンしたことはあるんですけど、10代、20代前半のころからライヴを観ていた先輩と一緒に、ホテルの部屋で飲んだりして、気持ち的に原点回帰できたんですよね。バンドを含めチームを固めることの大事さを教えてもらえて、信頼できる人とやっていくことは改めて大切なことだなって。それでより一層仲間と一緒に何かを成し遂げたいという気持ちが強くなりました。で、日本武道館もdustboxに"頑張って来いよ!"と背中を押してもらえたし。バンドに対するスタンスは昔に戻って、いろいろなことにチャレンジしたいと思いつつ、さらに上へ這い上がって行こうと思えたツアーでした。

-原点回帰というのは、どういうことを考えました?

単純にバンドは楽しい! という気持ちの部分ですね。メジャーに行くと、お仕事お仕事になっちゃうところもあるから、もっと楽しまないとダメだなと。

-周期的にそういうタイミングだったんですかね?

それもあるかもしれないですね。先輩バンドに会えて、単純に楽しかったし、ツアー・バンドはこういうものだよなって。

-今回のツアーにそういう気持ちを反映できました?

特にワンマンはそれが出たかもしれないですね。スタッフを含め、ちゃんとひとつになれたかなと。

-ファイナルは様々な仕掛けを含めて、てんこ盛りの内容でしたからね。

今回も自分たちの持ち曲の中で4曲以外はライヴで全部やったんですよ。照明の人からも"50曲も覚えたよ! そんなにやるバンドはいないから"と言われましたからね。

-持ち曲をできる限りライヴで披露したかった?

そうですね。レア曲も増えていくから、そういう曲もライヴでやりたくなったんですよ。全ヶ所ツアーに行くことをファンの間で"全通"って言うらしく、今回はそういう人たちも何人かいたのかなと。毎回セットリストを変えて、マニアックな曲を入れてやりましたからね。

-ファンにとっては嬉しいですよね。そうなると、お金や時間は大変かもしれませんが、"全通"したくなる気持ちはわかります。

今回は物販スペースの側にメンバーが立ってお客さん対応するのも交替でやるようにしたんですよ。そうすると"この曲やってください!"と言われることも多くなって。その人が来ない日に限って、リクエストされた曲をやることもありました。

-それはしょうがないですよね(笑)。ファイナルは伸び伸びやれました?

いやあ、カメラが入ると、やっぱり緊張しますよね。俺、カメラがほんとに苦手で(笑)。伸び伸びではないけど、ファイナル感は出せたと思います。

-金廣さんのアコギ弾き語りでプレイされた「餞の詩」もすごく良かったです。

ワンマンはアコギも披露しましたからね。ほんとは全部違う曲をやろうと思ったけど、どこかで間違えて「餞の詩」をやっちゃって。もういいかなと思って、東京でもやっちゃいました。

-ははは。「餞の詩」は聴いてる側としても、よく歌えるなあと感心してしまうほどメロディに抑揚があるじゃないですか。難しさはなかったですか?

この曲はカラオケでは歌えないですね。でもライヴだと歌えちゃうんですよ。ちょっと喉は涸れていたけど、いい感じで歌えたと思います。

-わかりました。今作の話に移りたいんですが、全3曲ともまたいい曲が揃いましたね。

ありがとうございます! Track.3「for better, for worse」は知り合いの元バンドマンが結婚するタイミングで作ったんですよ。他の2曲に関しては前作『inトーキョーシティ』で自分の世界に寄せたスタイルだったので、もうちょっとお客さんに寄せた感じで作ろうと。

-"音楽の楽しさを思い出した"みたいな発言をしてましたが、今作はまさに明るくて抜けのいい曲調ばかりですね。

そうっすね。「コピペ」は息継ぎが難しいんですけど、面白い感じに作れたんじゃないかな。キーは少し下げたけど、練習しないと大変ですね。