WRITERS' COLUMN
ライター 天野 史彬の『ベッドルームひとりぼっち』
2014年06月号掲載
NUMBER GIRLのメジャー1stアルバム『SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADDICT』が、デビュー15周年を記念してリイシューされた。今、久しぶりにこのアルバムを聴きながらこの原稿を書いているのだが、改めて、その色褪せることのない作品の強度に軽く硬直している。歪んだギターとキラキラと煌くポップなメロディの融合、焦燥感と苛立ちを生々しく刻んだ咆哮、当時の日本の若者が見た景色、その中で抱いた殺伐とした想い、欲望、諦念、希望......それらを独特の日本語感覚と優れた写実性でもって映し出した言葉。このアルバムがリリースされた1999年といえば、既にSONIC YOUTHやNIRVANAをはじめとするオルタナティヴ・ムーヴメントは過ぎ去っていた。当時、このアルバムの音楽性は決して目新しいものではなかったかもしれない。しかし、このアルバムにはそういった次元では語れない凄みがある。海外で発生したオルタナティヴ・ロックが、完全に日本のユース・ミュージックとして昇華された作品。その後の彼らの歩みを見れば、この作品はいまだ青臭さと初期衝動の残る作品とも言えるが......しかし、凄まじいクオリティだ。
私はこのアルバムを聴くと、高校生だった頃のことを思い出す。私が『SCHOOL GIRL~』に出会ったのは2003年。NUMBER GIRLの活動期間が1995年~2002年なので、私が初めて触れた時、既にNUMBER GIRLはいなかった。では何故、私が彼らの音楽を聴くことになったのか?きっかけはASIAN KUNG-FU GENERATIONの存在だった。アジカンが2003年にリリースしたアルバム『君繋ファイブエム』は私が初めて手にしたロック・アルバムで、その中に「N.G.S」という曲があった。この曲のタイトルの読み方は"ナンバーガール・シンドローム"。この曲は、NUMBER GIRLの大ファンだったアジカン後藤正文が、そのNUMBER GIRLからの影響を思う存分発揮させた曲だったのだ。当時の私は、アジカンが音楽を通して見てきた光景、それと同じものを見たくて、この『SCHOOL GIRL~』を手にした。
もしかしたら、あの頃の自分にとってNUMBER GIRLの音楽を手にすることは、ちょっとした背伸びのようなものだったのかもしれない。しかしながら、私にとって音楽を掘ることは、言うなれば地図を描いていくような作業だ。ひとつのミュージシャンとの出会いを起点に、そこから古今東西"今、その周りにはどんなシーンがあるのか?""過去にあったどんな音楽から影響を受けているのか?"を探りながら、どんどんと地図を描くように自分の知識と守備範囲を広げていく。今思うと、その最初の1歩がアジカン→NUMBER GIRLというルーツを辿る旅だったとも思える。だとすれば、あの時背伸びをして本当によかったと思う。Skream!読者の若者たちも、今ある音楽ばかりではなく、たまには背伸びをしてみてはどうだろうか。背伸びができるのは若者の特権だ。大人になってから背伸びをしようとすると、天井に頭をぶつけて痛い目にあう、かもしれない。
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