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INTERVIEW

Japanese

GANG PARADE

2019年04月号掲載

GANG PARADE

Member:カミヤサキ ヤママチミキ ユメノユア キャン・GP・マイカ ココ・パーティン・ココ テラシマユウカ ユイ・ガ・ドクソン 月ノウサギ ハルナ・バッ・チーン

Interviewer:宮﨑 大樹

-さらに、ココさん、ユウカさん、ドクソンさんの元SiSメンバーが加入。3人の加入で今のギャンパレのイメージというか、空気感が出てきたのかなと。

ココ:当時は後ろめたさというか、申し訳なさみたいなものがいっぱいだったというか。自分を守るためにGANG PARADEに入ったところがあるじゃないですか? でも、そういう気持ちでお披露目を迎えるのは違うなって思って、ついていこうと必死な期間が半年くらい続いていました。成長のために、助けてもらいながらも各々戦っていた感はありますね。

-ユウカさん、ドクソンさんも後ろめたさみたいなものは感じていたんですか?

ユウカ:はい。

ドクソン:私はあまりなかったかな。そのときは周りが見えていなくて、自分のことだけに必死で、"私たちが入って良かった"って100パーセント言ってもらえるように、なんとかしなくちゃっていう気持ちばかりでした。人のことを考えられない一番ダメな奴ですね。

一同:(笑)

サキ:いいバランスだったんじゃない? みんながそう思いすぎていてもね。こっちもこっちで気にせずやってほしいって思うし、ちょうど良かったんじゃないかな。

ココ:でもあのときは空気が怖くて。賭けの途中というか、ベットした瞬間みたいな感じだったから。

サキ:こっちも、どうなるかわからない時期だったんですよ。

ミキ:マイカが入ってまだライヴをしていない、お客さんがどう見てくれるかわからない状態だったから、自分たちも戸惑っていたというか。

ユウカ:お互いの状況が綱渡りみたいな空気感で、私たちがお披露目でやらかしたら本当にヤバいなって。マイカのお披露目の動画を観て、"自分にこれができるのかな?"って思ったんですよ。あと、3人で出演した"@JAM×ナタリーEXPO 2016"の映像も観たら、3人で広いステージを縦横無尽にパフォーマンスしていて――

ココ:"うちらこれやるの?"って。でも、どちらかが温かい雰囲気だったら甘えただろうし、ここに賭けようぜっていう気持ちが7つ集まったからうまくいったのかなと思います。

ユウカ:うん、ぬるいところが1個もなくて良かった。

ドクソン:私は日常に少しでもエンターテイメントを入れたい質なので、緊迫感のあるときにふざけたくなっちゃうんですよ。だけど、変だからっていう理由で敬遠されてきたトラウマもあっていろいろ我慢していて。それが大変でした。

-ちなみに前回インタビュー(※2019年1月号掲載)をしたのが2018年の年末だったんですけど、ドクソンさんが2019年の抱負として、牛乳を振ってバターにするくらいのスピード感が必要って言っていたんですよ。"2019年は全員でバターになりましょう"って。言葉どおりのスピード感でバターではなくメジャー・デビューとなりましたね。有言実行した、いいスタートになっています。

ドクソン:自分たちでいいスタートを切れているのかっていうのはわからなくて、いつも不安で焦っているんですけど、そう言ってもらえると自信を持って、ガーって振ることができますね。

-そしてお待たせしてしまいましたが、月ノさん、ハルナさんの加入をもって現体制になりました。ふたりの加入でギャンパレの勢いがブーストしていくように見えていましたが、ふたりはメジャー・デビューを迎えてどうですか?

ハルナ:オブラートっていうシートあるじゃないですか? ボンタンアメについているやつ。自分の身体の周りにメジャー・デビューというオブラートが被さっているような感覚です。でも、メジャー・デビューしたからといって何も変わっていないかもしれないですね。変わらないといけないのかもしれないですけど。"毎朝何時に起きよう"とか、"今日はこれをやろう"とか、"ここに行こう"とかっていうものに必死で。最近はツアーで地方に行くことが多くて、日々を一生懸命生きています。

月ノ:何かに追われているような落ち着かない感覚があるんです。"変わらなくちゃ"みたいな気持ちが潜在的にあるんだと思っていて、ちょうど合宿も今ぐらいの時期だったのでそわそわしちゃってますね。メジャー・デビューする日が、1年前に私たちがお披露目になったのと同じ日なんです。デビューして1年後に、こういう形でメジャー・デビューさせていただくのはありがたいなって思いますし、そこに届く自分にならないといけないっていう焦りも感じているのが現状なんだと思います。

ココ:"やることがめっちゃある"みたいな状態じゃない方が不安に感じる。

マイカ:うん、休みがあると怖い。充実感と緊張と、いろいろ混ざっているけど、結局充実みたいな感じ。

サキ:メジャー・デビューによって関わってくださる方も増えて、いろんな環境が目まぐるしく変わっている時期なので、"日々を一生懸命に"ということを一番実感しやすい時期なのかもしれないですね。ライヴの一本一本をしっかり決めないといけないというプレッシャーとか、うまくいかなかったらすごく落ち込むとか、そういうことを今味わっておかないと、この先大きなジャンプができないんじゃないかと思っています。そういった意味では、いい心でいられてるのかなって。

ドクソン:遠くのお山を見て近くのお花を踏むよりはいいよ。

ハルナ:そうしたらいつかお山が見えてくると。そういうことかぁ。

-さて、そうしてメジャー・デビュー・シングル『ブランニューパレード』がリリースされます。グループの音楽性を振り返ると、プラニメではエレクトロやEDMといったイメージで進んで、POPでポップな曲も増えていき、そしてギャンパレでは曲の幅がどんどん広がっていきましたよね。

サキ:今までの積み重ねでいろんな曲をやってきたので、今後どんな曲ができてもビックリしないというか、これからが楽しみではありますね。今回の表題曲「ブランニューパレード」は、今までのGANG PARADEを知っている人からしたら、GANG PARADEらしい盛り上がるロック・チューンで、GANG PARADEを知ってもらうきっかけになる自己紹介のような曲にもなっています。メジャー・デビューの一発目に相応しい曲です。

-ギャンパレの姿勢やストーリーが表現されているような歌詞ですよね。今までの表題曲の中でもかなりストレートな言葉が用いられていて、より伝わりやすさを意識したような感じがしました。

マイカ:特にAメロは、歌っているメンバーにぴったりな歌詞だと思いますね。その子が歌っているからこそ、曲調がポップなのに重みがあるような歌詞だなと。私は全然重くない歌詞を歌っているんですけど、"どっさりのキラキラを持ち寄り"はお気に入りですね。"こっそり抜け駆けしてごめんね"とかはちょっとわからないですけど。

ココ:大丈夫、そんなに抜け駆け感はないから。

-ちょっとはあるんですか?

ココ:世間のイメージではそういう部分もあるかもしれないですね。

ドクソン:例えばメンバーで合コンをしたとして、一番抜け駆けしそうなのがマイカ。

一同:(笑)

マイカ:否定はできない。けど"キラキラ"の方を押していきたいですね。9人でメジャー・デビューをして、輝きを放つという"深いい"歌詞。