Japanese
GANG PARADE
Skream! マガジン 2022年02月号掲載
2022.01.21 @渋谷CLUB QUATTRO
Writer 宮﨑 大樹 Photo by Yuki Ohashi
どうしてギャンパレ(GANG PARADE)のライヴはここまで心を打つのか。それは、順風満帆に進んでいく成功者の姿よりも、辛酸を嘗めてきた者が全力で戦い続けるその姿、人生のドラマに、知らぬ間に自分自身を重ねているからかもしれない。この日、頭のてっぺんから指先まで全力で魂を込め、歌とダンスを届けている彼女たちの姿を見てそう感じた。
2020年3月からGO TO THE BEDSとPARADISESに分裂していたGANG PARADEが、切望されていた再始動を果たして回る初の東名阪ツアー"GANG PARADE GOES ON TOUR"の東京公演だ。ギャンパレがGO TO THE BEDS、PARADISESに分裂して過ごしてきた時間は間違いなく意味のあるものだった。だがその一方で、ギャンパレと、彼女たちが作る遊び場への飢餓感が心の奥底にあった遊び人(※ギャンパレのファン)もやはり多かったんじゃないだろうか。この日、GANG PARADEロゴのバックドロップを見て、四つ打ちのエレクトリカルなSEを耳にしたときに、止まっていた時計が再び動き始めた感覚があって、すでに目頭が熱かった。
1曲目は、代表曲であり始まりの1曲でもある「Plastic 2 Mercy」。満面の笑みでぴょんぴょん飛び跳ねる彼女たちの笑顔を見たタイミングで涙腺は崩壊。その一体感に懐かしい気持ちはもちろんあったが、キラ・メイ、チャンベイビー、キャ・ノンの加入で新しい風が吹いていることは間違いない。それでいて、再始動前からのメンバーの成長、経験ももちろん生きている。紛れもなく新しく、強く生まれ変わった最新のGANG PARADEの姿があった。エレクトロ要素の強かった初期の時代を振り返るように続けた「pretty pretty good」で、ヤママチミキが歌心たっぷりな落ちサビで聴く者を魅了してから、アイドルらしい曲調で当時のファンを驚かせたキラっキラのポップ・ソング「Happy Lucky Kirakira Lucky」へ。クールなEDMとアイドルらしいポップス。ジャンルは違えど、どちらもギャンパレらしさを感じるのは、"楽しい"というシンプルな感情の共通項があるからだ。この流れでPARADISESとしてリリースされていた楽曲「GOOD NIGHT」を入れてくるあたりは、GO TO THE BEDSとPARADISESの歴史をなかったことにしない、地続きで意味のあるものなんだという意志表示にも思えた。
自己紹介を経て披露したメロコア・ナンバー「BREAKING THE ROAD」を10人で踊り、歌う光景はとにかくパワフル。遊び人がコール&レスポンスを声の代わりに拍手で応える、阿吽の呼吸のコミュニケーションも見事だった。2017年にリリースされたアルバム『GANG PARADE takes themselves higher!!』の1曲目に収録されていたアガる"迷曲"「イミナイウタ」から、同作と同じ流れでセルフ・タイトル曲「GANG PARADE」に繋いだ先の「sugar」がとにかく素晴らしかった。ドリーミーで温かいサウンドに乗せた、優しくエモーショナルな歌声を聴く浮遊感は、至極の気持ち良さだったのだ。
MCではキャ・ノン、キャン・GP・マイカ、ココ・パーティン・ココ、ユメノユアが抱負を語った。"山手線1周30駅ライヴがしたい"(キャ・ノン)、"老若男女問わず刺激的な振付を生み出して遊び場を活性化させたい"(マイカ)、"ニュー GANG PARADEで、たくさんたくさんライヴをして遊び人のみんなに会いに行きたい"(ココ)、"GANG PARADEとしてまだ立ったことのない東京の大きなステージに立ちます!"(ユア)と想いを届ける。続けてユメノユアが"ここが私たちのスタート地点です。これまでのすべてのことを大切にしながら、これからもう一度みんなの遊び場を作っていきます"と意気込みを語り、「Beyond the Mountain」を披露してからGO TO THE BEDSとしてリリースされていた楽曲「現状間違いなくGO TO THE BEDS」へ。"手遅れじゃん/みんな思ってる/あの日の栄光は戻せない/周回遅れ/自覚しなくちゃ/早く気づいてほしい"と、文字にするだけでもつらい言葉を歌うこの曲。GO TO THE BEDSとしてこの曲を歌うたびに心がえぐられていたのではないかと思ってしまうが、今の彼女たちはどんな気持ちでパフォーマンスしているのだろうか。そのときの傷を克服し、新たな気持ちで歌えているのかもしれないし、まだまだ崖っぷちな気持ちのままかもしれない。いずれにせよ、"そんなこともあったね"と笑い飛ばし、野音などの大きな会場でこの曲を堂々と歌い上げる光景を、いつか観たいものだ。
後半戦になると「UNIT」、「LAST」、「FOUL」とエモーショナルなパートへ突入。とりわけ「FOUL」で新たな10人体制で歌う"BODY & 10 SOUL"のフレーズは熱かった。ここから冬曲の「WINTER SONG」、「PARADISES RETURN」で本編は終了し、アンコールへ。再始動後の新曲「PARADE GOES ON」で、タイトル通りにパレードが続く喜びを爆発させていく。MCではキラ・メイが"私はGANG PARADEに必要な存在になりたいです。いつか絶対にGANG PARADEのエースになります!"と高らかに宣言。そうして"続きはもっと/大勢で見ていきたいな"と歌う「CAN'T STOP」で渋谷CLUB QUATTROを幸福感でいっぱいにすると、最後は「OK」で再始動初の東名阪ツアーを締めくくった。
この日、最高の形でスタートを切ったギャンパレ。だが、筆者はあえて"満足しなかった"と言いたい。なぜなら、この日パフォーマンスしなかった曲たちをもっともっと聴きたいし、これから世に出されるであろう新曲もたくさん聴きたい、ギャンパレのライヴは何度観たって"まだ足りない"のだから。
[Setlist]
1. Plastic 2 Mercy
2. pretty pretty good
3. Happy Lucky Kirakira Lucky
4. GOOD NIGHT
5. BREAKING THE ROAD
6. イミナイウタ
7. GANG PARADE
8. sugar
9. Beyond the Mountain10. 現状間違いなくGO TO THE BEDS
11. UNIT
12. LAST
13. FOUL
14. WINTER SONG
15. PARADISES RETURN
En1. PARADE GOES ON
En2. CAN'T STOP
En3. OK
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