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INTERVIEW

Japanese

グッバイフジヤマ × 挫・人間

2016年11月号掲載

グッバイフジヤマ × 挫・人間

グッバイフジヤマ

Official Site

グッバイフジヤマ:中山 卓哉(Vo/Gt)
挫・人間:下川 リオ(Vo/Gt)
インタビュアー:松井 恵梨菜 Photo by 川村 隼也

-とっつきにくい印象だから、ですかね。

下川:言ってることが怖いとは思うんですよ。主張が激しめなので。自分の意思にそぐわない人がいたら怒るタイプの人だと思われてるのかなと。

中山:それって、自分の言いたいことをちゃんと言ってるからでしょ? そうじゃないなら音楽をやる意味がないと思うし、そういうバンドだから俺は挫・人間が好きなのかなと思います。

下川:あら......(照笑)。

中山:ちょっとそれ(ダンボール)借りていいですか(笑)?

一同:(笑)

中山:でも意外と、挫・人間との共通のお客さんがいて、"一緒にやってほしい"ってよく言われるんですよ。

下川:たしかに。共通点はどこなんですかね?

中山:俺は、昔のことを引きずりまくってるところかなと。挫・人間が『非現実派宣言』(2016年9月リリースの1stミニ・アルバム)というアルバムを出してましたけど、俺らは現実派だなと思ってて。"グミチョコ"(※大槻ケンヂの小説"グミ・チョコレート・パイン")とかが好きで、「やまぐちみかこに騙された」(2015年リリースの2ndミニ・アルバム『スイートセブンティーン』収録曲)っていう曲があるんですけど、非現実派だったらそんなことは歌わないだろうなと。今この歳までバンドをやっているのは、当時この作品に出会ってしまったせいなんですよね。

下川:でも、"グミチョコ"も非現実の話だし、やっぱりこの歳になってもバンドをやってるっていうのは、現実が受け入れられないから(=非現実派)なんじゃないかなと。

中山:たしかに、間違いないね(笑)。

-共通するのは内面的な部分なのかなと思いますね。双方ともどちらかというと内向的だったり、あとはサブカルチャーの要素があったり。

中山:"サブカルだよね"っていうのはよく言われます。でも、レベルが全然違って。挫・人間がちゃんといろいろ掘り下げてやってるのに比べたら、僕らは全然サブカルじゃない。しかも下川君って、初恋とか引きずってるタイプだと思うんですよ。いつもMCで初恋の女の子の話をしてるんですけど、この前の浜松ではいつもより長くて、めっちゃ自分の世界に入ってて、その感じが最高! って思いました。

下川:最近は余裕で10~15分喋ってますね。

中山:そうそう(笑)。それで"最高だったよ!"って言ったら、"いやいやいや"ってあしらわれて、くそーってなりました。最近のバンドって、自分たちもそうかもしれないですけど、本当にそのとき思ったこと、思いの丈をMCで言わないじゃないですか。でも、全部曝け出して、どうしようもない空気になる方が好きで。挫・人間はそれでいて、どうしようもない空気にさせないのがすごいなと。

下川:いやいや、どうしようもないですけど(笑)。やっぱりオタクなんで、好きなことを喋ってると女の子に引かれて、"あいつキモいよね"って言われてきた経験があるんですけど、それが25歳にもなって遺憾なく発揮されているという。

中山:もともと、"閃光ライオット"(※2009年の決勝大会にて夏未エレナ賞受賞)をきっかけに東京に出てきたんだよね? そのときより今の挫・人間の方が段違いに良くて。たぶんお客さんの層はそんなに変わってないんですけど、ちゃんと広がってる感じがすごいなと。腐らずに自分たちのやりたいことを続けていったうえで今の形があって、キャラクターもどんどん良くなって、ライヴ・パフォーマンスも見るたびに変わっていって。今たぶん一番いい時期なんじゃないかな。

下川:ただ面白いことがやりたかっただけなんで、何も悩んだりせずにこうなっちゃったんですけどね。


誰になんと思われても面白いことをやるバンドがメインストリームになっていったらいい


-下川さんから見て、グッバイフジヤマは出会った3年前と今の印象を比べてみていかがですか?

下川:3年前はめちゃくちゃ性格悪そうだなと思いました!

中山:やっぱり!? 当時は超言われた(笑)! そのころバンド内の仲がめちゃくちゃ悪かったんです。でも、今は枠にとらわれずに楽しいことをやろうっていう感じで仲良くやれてて、そうなって進んだ先に挫・人間と対バンできて、誰になんと思われても面白いことをやっていくスタイルのバンドがいたから良かったなと思ってるんですよ。

下川:いい話じゃないですか!

中山:俺たちも変なことをやりたがるんですけど、挫・人間みたいに面白いことをやってる人たちがメインストリームになっていったらいいなと思ってて。シーンをぶっ壊してやりたいなとか昔は思ってたんですけど、心が折れて全然思わなくなってたんですよ。でも、最近は挫・人間とかがいるからまたそういうことを思うようになったので、いつか一緒にツアーを回ったりしたいなと思います。

下川:僕は今でもぶっ壊したい派なんで。J-POPが流れるような場所で、挫・人間の曲が流れたら面白いなと思うんですよ。そういうことをやっていきたいなと。