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DISC REVIEW

X次元へようこそ/絶対ムッシュ制

昨年はソロで『RADIO ONSEN UTOPIA』、相対性理論で『TOWN AGE』と2枚のアルバムをリリースし、その存在感の大きさを示したやくしまるえつこ。本作は彼女の7枚目のソロ・シングル。「X次元へようこそ」は躍動感のある流麗なスト

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2009年4月にデビューして以来、60~70年代の洋楽ロックの影響を受けた日本語のロックという日本のロックにおける1つの伝統を受け継ぎながら、その馬鹿力的な表現によって、個性を際立たせてきた4人組、ザ・ビートモーターズ。彼らが2年ぶりに完成

So Long, See You Tomorrow

UKの天才バンドによる4枚目。デビュー時より何よりも特徴的であった、ヒップホップやR&Bからの影響を色濃く反映したビート感は、エレクトロニクスとバンド・サウンドの融合を見事に果たした前作『A Different Kind Of Fix』を経

B!tch

大阪の名物サーキット・イベント"MINAMI WHEEL"で200人キャパのライヴハウスにプラス150人が押し寄せたという、関西の雄がいよいよ1stシングルをドロップ。思えば今ほど高速BPMと4つ打ち全盛以前にはUKインディーとシンクロした

Hydro human

2009年に大阪で結成された3ピースバンドの1stミニ・アルバム。KANA-BOONやコンテンポラリーな生活、オトワラシと共に"ゆとり"という名のイベントを行っていたようだが、このイベント名は世代感を象徴したものなのだろうか。だとしたら、こ

Forever

いとこ同士であるReeseとChristopherによって結成された、サンフランシスコ発のサイケ・ポップ・プロジェクトPAINTED PALMSのデビュー・アルバム。エレクトロ色の強いインディー・ポップで、ドリーミーな雰囲気は漂わせつつも抑

NOW AND THEN

1994年結成、新潟パワー・ポップ・シーンの最重要バンドとも謳われる、EXTENSION58の4thフル・アルバム。60'sマージービート、ガレージから70年代のロック、90年代のギター・ポップや渋谷系テイストを入れたバンド・サウンドは、ど

ROCK CHOCOLAT

2000年に京都で結成され、現在では東京で活動を続ける4人組女性ロック・バンド、POP CHOCOLATのミニ・アルバム。豪快にドライヴするギターに乗っていながら、ふわふわしたコーラス・ワークが曲の中で虚無感を演出する「passing」をは

Rave Tapes

タイトルにある"Rave"という言葉から連想する熱狂、あるいは恍惚はここからは感じられない。今月、来日するグラスゴーの5人組、MOGWAIによる8作目のアルバム。かつてはハードコアとも謳われた彼らがここで描き出すのは、目の前に広がる荒涼とし

どこにでもあること

5作目のミニ・アルバムとなる今作は"教室"をテーマに、憂鬱な日々を過ごす1人の男子高校生が少しずつ成長していく姿を、アルバムの収録曲順を授業の時間割に見立てて収録したバンド初のコンセプト・アルバム。中高生のいじめ・自殺問題等のニュースを見か

"LOVE THE TOXiC CiTY TOUR" at LIQUIDROOM

最高にクールな映像作品だ。3rdアルバム『LOVE TOXiCiTY』のリリース・ツアー"LOVE THE TOXiC CiTY"の恵比寿LIQUIDROOM公演を収めたDVD。約90分の収録時間の中、恐らくMC部分は極力カットしたのであろ

War Room Stories

ポスト・ダブステップの延長上でFOALSやFRIENDLY FIRESらに共鳴するダンサブルなインディー・ロックを奏で、一躍、UKアンダーグラウンド・シーンの最前線に躍り出た5人組、BRETON。その彼らが世界中から注目を集めるきっかけにな

イマジナリー・モノフィクション

感情とは本来、非常に生々しいものだ。その存在そのものが現実的という見方もできるだろう。だが、そんな感情と理想が融合したときに生まれる"非日常"が、どれだけの威力を持つものになるか――ヒトリエは真っ向からそこと戦っている。wowakaの描く"

サイハテ・ソングス

オワリカラというバンドは、いつもちょっと人と違う場所にいる気がする。そんな4人が作り上げた極上の楽園――1st『ドアたち』はまさしくその結晶だった。そこから聴き手の心に突き刺さり踊らせる2nd、聴き手に問いかける3rdと徐々に楽園の入り口を

結晶星

逞しささえ感じるリズムと澄んだ空気を感じさせるギターのフレーズが好対照を描くタイトル・チューン「結晶星」。やめたいことはやめればいいし、やりたいことをしっかり結晶させればその輝きで、これからを変えていけるというメッセージが、今の彼らの経験値

Island Intervals

2005年のデビュー作にはフィラデルフィアのフリーク・フォーク・バンド、ESPERSのメンバーらが参加していたので、そちらの文脈で語られることが多かった印象のDEATH VESSEL。しかし、久々に届けられた本作では、Alex Sommer

PROTOCOL

愛知県発の新世代ロック・ヒーローNOVELSによるメジャー2ndアルバム。アニメ"TIGER & BUNNY"のテレビ版と劇場版のオープニング・テーマに抜擢された3曲をはじめ、インディーズ時代の楽曲からファン待望の新曲まで網羅した今作は、ま

YIPSLIPS

ドラムレスの3人組が満を持して作り上げた3rdアルバム。前シングルに引き続き、セルフ・プロデュースを行ったことで、バンドのやりたいことが明確に形にできたのだろう。ロックの衝動性、ダンス・ミュージックの躍動感、エレクトロのキラキラ感、異国情緒

Historia

前作がインディーズ・リリースだったゆえ、このアルバムで初めて金子ノブアキという音楽家のパーソナルな音の世界観や哲学に触れるという人も増えると思う。RIZEやAA=等でのラウドな音や"動"を司るフィジカルな肉体の内にある、観念的な世界、それも

つしまみれまみれ

"80歳まで3ピース"の新たなる宣言と言える痛快な新曲「スピーディーワンダー」に始まり、つしまみれ入門編と呼ぶにふさわしい20曲が凝縮された初のベスト・アルバム。コード感がグッとくる名曲「エアコンのリモコン」はリアレンジ版。キテレツなようで