黒猫チェルシーの「開拓!ネコロンブス」【第1回】
2016年01月号掲載
黒猫チェルシー、ボーカルの渡辺大知です。遂にSkream!での連載が始まります!
ぼくらの連載は、最近気になっていること、そう言えばよく知らないなぁと思うものについて、新しい世界を開拓するため、調査をしていく企画をメンバーのリレー形式で連載していきます。
第1回は「ベトジャンの刺繍」について!ぼくはベトジャンて服が好きで、観てるだけでも楽しくて、去年までライブでも着ていたんですが、まだまだベトジャンについて、歴史なんかをちゃんと理解しておりませんでした。
ベトジャンと言えば、右胸に「虎」、左胸に「福」という文字の刺繍があり、背中にその土地の地図が描かれているのが主流で、ほとんど同じ絵柄のものが多く、刺繍が下手くそなところに味わいがあったりします。
生地もシャカシャカしないし大きく見せようとかもしないんだけど存在感あったり、アジアとアメリカの空気が融合してる感じとかが好きで、かっこいいんです。
でも、好きなくせに、この前ふと、「なんで全部同じ柄の刺繍なんだろー?」と初めて疑問に思ったわけです。そういえば全く知らなかった。
そこで、ベトジャンの刺繍について、よく行く古着屋の店長さんたちに電話をかけて取材してみました。
そしたら、そもそも、ベトジャンというものはベトナムジャンパーの略で、スカジャンとかみたいな刺繍がされているスーベニアジャケットと呼ばれる服の一種なんですが、刺繍について聞いたところ「虎」というのは中国の神からきていて、「福」は「福禄寿」の頭文字の幸福を表す「福」だと。中国の着物なんかに縁起としてされていた刺繍がモチーフになっているようです。で、戦後に横須賀でスカジャンが誕生し、アメリカで流行っていたもんだから、ベトナムにいった兵隊たちはおれらもあんなのが欲しい!ということになって、スカジャンによく施されていた虎の刺繍を入れつつ、スカジャンに対抗したオリジナリティとして福の文字を入れたものを、ベトナム人に作って貰ったんじゃないかって。
ベトナム人もアメリカ人からたっぷり金を稼ぐ為に刺繍を施した服をたくさん売るようになり、次第に広まっていったのだろうと。
そしてなぜ色々な柄のあるスカジャンと違って、虎と福の文字が多いのかというと、単純に技術の乏しさからなのではなかろうかと。
ミシンのあった日本では眼の細かい刺繍が可能で大量生産もできたのだが、技術の乏しかったベトナムではすべて手縫いで行わなければならず、1度完成したものを手本に伝言ゲームのように刺繍していったようなのです。だからものによって形や色は違えど、同じデザインのものが多いのです。
ベトジャンの背景にはスカジャンがあって、技術の乏しさが現代でもファンを生む「味」を作っていた理由だということが、とても興味深かった。
おっちゃんたちに、電話で聞いただけやから、ほんまかどうかわからんけど!!
Related Column
- 2018.07.13 Updated
- 黒猫チェルシーの「開拓!ネコロンブス」【最終回】
- 2018.05.15 Updated
- 黒猫チェルシーの「開拓!ネコロンブス」【第15回】
- 2018.03.14 Updated
- 黒猫チェルシーの「開拓!ネコロンブス」【第14回】
- 2018.01.16 Updated
- 黒猫チェルシーの「開拓!ネコロンブス」【第13回】
- 2017.11.15 Updated
- 黒猫チェルシーの「開拓!ネコロンブス」【第12回】
- 2017.09.21 Updated
- 黒猫チェルシーの「開拓!ネコロンブス」【第11回】
- 2017.07.18 Updated
- 黒猫チェルシーの「開拓!ネコロンブス」【第10回】
- 2017.05.17 Updated
- 黒猫チェルシーの「開拓!ネコロンブス」【第9回】
- 2017.03.17 Updated
- 黒猫チェルシーの「開拓!ネコロンブス」【第8回】
- 2017.01.24 Updated
- 黒猫チェルシーの「開拓!ネコロンブス」【第7回】
- 2016.11.18 Updated
- 黒猫チェルシーの「開拓!ネコロンブス」【第6回】
- 2016.09.22 Updated
- 黒猫チェルシーの「開拓!ネコロンブス」【第5回】
- 2016.07.15 Updated
- 黒猫チェルシーの「開拓!ネコロンブス」【第4回】
- 2016.05.23 Updated
- 黒猫チェルシーの「開拓!ネコロンブス」【第3回】
- 2016.03.19 Updated
- 黒猫チェルシーの「開拓!ネコロンブス」【第2回】
- 2016.01.21 Updated
- 黒猫チェルシーの「開拓!ネコロンブス」【第1回】
LIVE INFO
- 2025.07.15
-
有村竜太朗
板歯目
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
[Alexandros]
Mirror,Mirror
TENDOUJI × 浪漫革命
SCOOBIE DO
キミノオルフェ
羊文学
Saucy Dog
Ivy to Fraudulent Game
- 2025.07.16
-
有村竜太朗
YOASOBI
BLUE ENCOUNT
桃色ドロシー
GLIM SPANKY
BIGMAMA × Dannie May
坂本慎太郎
Base Ball Bear × PEDRO
SHE'S × ヨイズ
TenTwenty
Saucy Dog
- 2025.07.18
-
斉藤和義
YOASOBI
フレンズ
[Alexandros]
SVEN(fox capture plan)
板歯目
東京スカパラダイスオーケストラ
ExWHYZ
GLIM SPANKY
the paddles
キュウソネコカミ
NEK! × komsume
KiSS KiSS
Organic Call
SIRUP
ぜんぶ君のせいだ。
SAKANAMON
ヤングスキニー
ACIDMAN
Laughing Hick
TENDOUJI
cinema staff × eastern youth
- 2025.07.19
-
豆柴の大群
浅井健一
フレンズ
"NUMBER SHOT2025"
コレサワ
YOASOBI
PIGGS
鶴
東京スカパラダイスオーケストラ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Novelbright
"JOIN ALIVE 2025"
shallm
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
キノコホテル
UNCHAIN
竹内アンナ
め組
"焼來肉ロックフェス2025"
SPECIAL OTHERS
ExWHYZ
LOCAL CONNECT
寺口宣明(Ivy to Fraudulent Game)
ぜんぶ君のせいだ。
いきものがかり
新しい学校のリーダーズ
"DAIENKAI 2025"
チリヌルヲワカ
片平里菜
PENGUIN RESEARCH
荒谷翔大
Nothing's Carved In Stone
マオ(シド)
- 2025.07.20
-
神はサイコロを振らない
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
[Alexandros]
ビッケブランカ
"KESEN ROCK FESTIVAL'25"
ASP
"JOIN ALIVE 2025"
さめざめ
キノコホテル
HY
Eve
"OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL 2025"
崎山蒼志 / NakamuraEmi / ズーカラデル / TENDRE ほか
GRAPEVINE
"焼來肉ロックフェス2025"
清 竜人25
PK shampoo
"DAIENKAI 2025"
LOCAL CONNECT
ROF-MAO
いきものがかり
GARNiDELiA
ブランデー戦記
- 2025.07.21
-
"NUMBER SHOT2025"
斉藤和義
PK shampoo
LOCAL CONNECT
東京スカパラダイスオーケストラ
ASP
鶴
TENDOUJI
jizue
め組
HY
PIGGS
小山田壮平 / 奇妙礼太郎 / 安部勇磨(Band set) ほか
ぜんぶ君のせいだ。
アーバンギャルド
LACCO TOWER
GOOD ON THE REEL
いゔどっと
ビレッジマンズストア
GRAPEVINE
Homecomings
SpecialThanks / レイラ / GOOD4NOTHING / THE FOREVER YOUNG ほか
アカシック
PENGUIN RESEARCH
- 2025.07.22
-
Hump Back
the telephones
- 2025.07.23
-
東京スカパラダイスオーケストラ
板歯目
フラワーカンパニーズ×アイボリーズ
9mm Parabellum Bullet
女王蜂
- 2025.07.24
-
水平線
板歯目
bokula.
ビレッジマンズストア
竹内アンナ
the paddles
- 2025.07.25
-
四星球
マカロニえんぴつ
セックスマシーン!!
東京スカパラダイスオーケストラ
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
キュウソネコカミ
FIVE NEW OLD
有村竜太朗
Ivy to Fraudulent Game
のうじょうりえ
輪廻
RAY
らそんぶる
UNCHAIN
ゴキゲン帝国
miida
bokula.
感覚ピエロ
- 2025.07.26
-
あれくん
[Alexandros]
Eve
"OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.14"
GANG PARADE
須田景凪
コレサワ
LOCAL CONNECT
アーバンギャルド
reGretGirl
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
ASP
Creepy Nuts
FIVE NEW OLD
PENGUIN RESEARCH
マオ(シド)
さめざめ
Academic BANANA
"MURO FESTIVAL 2025"
WtB
有村竜太朗
Czecho No Republic
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.07.27
-
Eve
東京スカパラダイスオーケストラ
MAPA
神はサイコロを振らない
"OGA NAMAHAGE ROCK FESTIVAL vol.14"
LOCAL CONNECT
"FUJI ROCK FESTIVAL'25"
ASP
コレサワ
DURDN
"MURO FESTIVAL 2025"
Mrs. GREEN APPLE
- 2025.07.28
-
THE YELLOW MONKEY
パピプペポは難しい
のうじょうりえ
Hump Back
- 2025.07.29
-
大森靖子×銀杏BOYZ
斉藤和義
RELEASE INFO
- 2025.07.15
- 2025.07.16
- 2025.07.18
- 2025.07.19
- 2025.07.20
- 2025.07.23
- 2025.07.25
- 2025.07.29
- 2025.07.30
- 2025.07.31
- 2025.08.01
- 2025.08.06
- 2025.08.08
- 2025.08.13
- 2025.08.15
- 2025.08.20
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
Organic Call
Skream! 2025年07月号