Japanese
PEDRO
2024年11月号掲載
Interviewer:宮﨑 大樹
-それで肩の力が抜けたんでしょうね。だから背伸びしなくなったように感じたのかもしれないです。ここから各曲について聞いていきたいんですけど、「アンチ生活」は、これまでアユニさんが大切にしていた"生活"というテーマへのアンチテーゼということで、タイトルからインパクトが強かったです。歌い出しの"生きるのが嫌だから/生活が嫌いだから/綺麗に泥臭く/暮らしの歌うたって/好きになろう/好きになろうって思っている"というところから、いきなり核心を突いているなと。
BiSHを約8年間やってきた間は、ありがたいことに毎日目まぐるしくて怒濤で、生活なんてしている暇がなくて。お家の掃除も皿洗いもできないし、自炊なんかしたことない、"重要"って書いてある封筒すら開けられないみたいな感じで。生活がままならないけど、BiSHというものに命を懸けてずっとやっていたんです。それが終わって、自分の時間が物理的にたくさんできたときに、"もっと自分を大事にしよう"みたいなマインドで生きてみたんですよ。だけど、なんか心臓が動いていない気がするな、心にぽっかり穴が空いているなって、ずっと違和感があって。で、この曲たちを制作していくなかで、PEDROチームや大事な人たちとの会話だったりで、私は生活とか別にいいや、家とかいらないくらいずっと旅をしていたいし、音楽を背負って一生遊んでいたい――遊びというのはライヴ、命懸けの遊びですね。だから、生活なんて二の次でいいんだって確信していたときに、殴り書きした曲でした。
-音楽への向き合い方の変化が、この歌詞の"世界"の捉え方に表れているように思うんです。"神みたいに救いたい"のは広い世界で、"親みたいに抱きたい"のは身近な世界なのかなって。
世界を救いたいし、神になりたいという願望はありますけど、基本的に自分を面白がってくれている人全員への曲ではあります。この曲は、ライヴでやると涙が出てきてしまうことが何度かあるんです。それは毎回同じ人を思い浮かべている同じ涙ではなくて、その日その日で違うんですよ。なので受け取ってくださる方には、その距離的範囲は自由に受け取ってもらえたら嬉しいです。
-2曲目の「ラブリーベイビー」はリード曲で、ドラマ"その着せ替え人形は恋をする"のエンディング主題歌でもあります。
自分の最終的な夢みたいなものとして、キューティなおばあちゃんになりたいんです。ずっと好奇心を絶やさずに、自分の作りたいものを作ったり、いろんな人に会ったり、そういうおばあちゃんになりたいというのがあって。だから自分の中にあるキューティな気持ち、ラヴリーな気持ちを曲にしてみました。
-アユニ・D節のメロディでありつつも、ドラマ主題歌になっているだけあって、ポップさ、キャッチーさも際立っていて。そういうキャッチーさへの意識は強かったんですか?
物差しは自分なので、世間の流行りを調べて、そこを目指したとかは全くないです。自分の中でのキャッチーさを出しただけですね。なので、お茶の間に広げようみたいな意識はないんです。
-自分の中でのキャッチーさというと?
悪く言えば、狭い知識範囲内でのキャッチーなメロディに絞りました。どれが刺さるとか考えていたら分からなくなって作れないんです。最近は絵も描くんですけど、例えば"実家の猫を描いたらお母さんが喜ぶかな"とか思ったら描けないんですよ。それで、自分の描きたいものを描こうと思ったらスラスラ描けるみたいな。この曲もそんな感じですね。
-それが第三者もキャッチーなメロディに感じられているなら、アユニさんの感覚は間違いなさそうですね。
嬉しいです。ドラマのタイアップに抜擢してくださるとは全然思っていなかったんですよ。自分が書いたラヴリーな物語が、ラヴリーな作品とリンクしていたので、繋がると嬉しいものですね。
-タイアップとなると、PEDROを知らない人も聴いてくれるわけで。
反応を気にしようとしているわけではないですけど、目に入ったときはやっぱり嬉しいですよ。ラジオとかでPEDROの曲が流れたときに、"この声は誰だと思ったらPEDROなんだ"、"元BiSHの子の歌なんだ"みたいな反応を見ると嬉しいです。
-続く「祝祭」はミュージック・ビデオが制作された曲です。
この曲は自分の誕生日の歌なので、自分の誕生日に合わせてMVを作ったら面白いんじゃないかって、PEDROチームで話したんです。
-映像ではアユニさんの小さい頃の写真も使われていますね。
はい。実家から引っ張り出したものたちです。
-当時はおでこを出していたんですね。
おでこを出していたというか髪の毛がなかったんで(笑)。今はその反動かもしれないです(笑)。小っ恥ずかしいですけど、ありがたいものですね。
-このタイミングでバースデー・ソングを作った背景は?
毎年歳を重ねるんですが特に今年の誕生日を迎えるにあたって、自分が好きなものって、かわいいものだったり、面白いものだったり、ちょっと変なものが多いんですけど、それを大人になっても身に纏っていたら年相応じゃないのかなとか、いろいろ考え出すようになっちゃったんです。自分の中にはそんな不安な気持ちと、でもきっと人間はみんなそうやって何かしら悩みながら大人になっていくんだろうなって気持ちがあって。だから、今回自分が生まれたこととか、育ってきたことを祝う曲を作りましたね。
-みんな悩みながら大人になりますし、なんなら大人になっても悩んでばっかりですよ。たいてい中身は子供のままですし。
この間、90歳くらいのXをやっているおばあちゃんが、1年前のポストを振り返って"私、こんな青臭いこと言っていたんだ"、"こんな若い言葉をポストしていたんだ"って言っていたのを見たんです。おばあちゃんになってもそう思うんだと考えると、一生そうなんだろうなって思いました。
-節目に思うような年齢はこれからもたくさんあると思います。
本当ですよね。年上の方から見たら何をぺーぺーが大人とか言っているんだって(笑)。私もそう思います。この曲は自己中心的な誕生日ソングなので、誰かの誕生日に流すバースデー・ソングではないんだろうなと思っていたんですけど、この間ExWHYZのmayuちゃんと会ったときに、mayuちゃんが"「祝祭」聴いたよ。自分の誕生日が近いわけでもなんでもないのに、自分が生まれたことを祝われた気持ちになった"と言ってくれたんです。自分のバースデー・ソングを書いていたんですけど、自分がプレゼントを貰った気分になりました。
-mayuさんのその気持ちは分かる気がします。それに誕生日じゃなくても、"今日から生まれ変るぞ"と決心したときにも聴きたい曲だなって。
わ、ありがたいですね。
-なので、そんなに自己中心的ではないと思いますよ。そして4曲目は「明日天気になあれ」。とてもラヴ&ピースな楽曲ですね。
邦ロックみたいな曲を作りたいなというのがあって。自分はフェスが大好きですし、出たいので、THEバンドらしい曲も作りたいなと思って作った曲ですね。歌詞の内容はそのときの自分の気持ちですけど、サウンド的にはそんな感じです。
-初めて聴いたときに"自由に踊る君みて/僕の中で何かが目覚めた"という歌詞が印象に残ったんですけど、これは何か具体的なエピソードがあったりするんですか?
無限にありますね。自分が"これで喜んでいちゃダメだ"、"大人だから平気なフリをしなきゃ"とか思い込んでいたことを、友達は素直に喜んでいて。楽しいものは楽しいと言っていいんだとか、自分の縛られた価値観をどんどん周りの人が解いてくれるんです。そんなことたちを歌詞にしました。
-日々の気付きが蓄積されたと。
そうですね。リンリン(ex-BiSH/MISATO ANDO)とかは、自分の中では特にそういった存在なんです。あの子を見て、自分ももっと自由でいいんだ、もっと自分の好きを追求していいんだと思うきっかけがたくさんあって。わりとリンリンとかを思い浮かべながら書いた歌詞ではありますね。
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