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INTERVIEW

Japanese

シュレーディンガーの犬 × Laughing Hick

2023年10月号掲載

シュレーディンガーの犬 × Laughing Hick

"EDM × ROCK"をコンセプトに掲げているアイドル・グループ、シュレーディンガーの犬(通称:シュレ犬)。彼女たちが毎回様々なアーティストと座談会を行う連載企画、その第3回にはLaughing Hickが登場! 「カシスオレンジ」や「愛してるって」(2019年リリースの1stアルバム『DOPAMINE』収録曲)など、胸奥に秘めた他人には明かしづらい本音やリアルを綴ったギター・ロック・サウンドが話題を集めている3ピース・バンドに、シュレ犬の5人が質問を投げ掛けていく。また、Laughing Hickからのある質問に、シュレ犬メンバー全員が絶叫する場面も。終始賑やかに行われた前半戦の模様をお楽しみください。

シュレーディンガーの犬:ならく いち もな さりあ るるか
Laughing Hick:ホリウチコウタ(Vo/Gt) たいち(Dr) あかり(Ba)
Interviewer:山口 哲生 Photographer:川野晴都

-シュレ犬のみなさんは、今回のゲストであるLaughing Hickに対してどんな印象がありますか?

ならく:自分はバンドのライヴによく行ったり、メイクをしているときによくバンドの曲をYouTubeで流したりしているんですけど、おすすめで流れてきて聴いていたので、今日の(座談会の)お話を聞いたときに"えっ!"と思って、すごく嬉しかったです。私は恋愛の曲はあまり聴かないんですけど、「カシスオレンジ」はすごく好きな曲ですし、女心を歌っている曲が多いから、男性ヴォーカルなのにすごいなっていう印象が強いですね。

ホリウチ:ありがとうございます! なんか恥ずかしい(笑)。でも嬉しいです。

いち:人間関係のドロドロしているところとか、本当に思ったことがあるようなことや、共感できるようなことを歌っている曲が多いイメージでした。自分たちがこれまで座談会をしてきた方たちは激しめ系とか、エモい系でゆっくりな失恋の曲が多かったんですけど、ここまで暗めというか、ダークな感じの曲が多いのは初めてだったので、すごく印象的でした。

もな:私もドロドロした曲が多い印象があって、実体験なのかなと思いながら聴いてました。

さりあ:私はTikTokでよく流れてくるイメージがあって。曲もTikTokで聴いていたので、今回座談会をすることになってApple Musicを見てみたら"TikTokだ!"と思って。

Laughing Hick一同:はははははは(笑)。

さりあ:前から曲を知っていた方とお話しできるのが嬉しいなと思いました。

るるか:私もTikTokで聴いたことがあって、歌詞もすごく印象的でした。ドロドロしていて......(笑)。

ならく:みんな、言い方よ......。

いち:でも難しいよね(笑)。生々しいから。

ならく:女心と言ってください。

-Laughing Hickのみなさんとしては、シュレ犬にどんな印象を持たれましたか?

ホリウチ:アイドルなの!? っていうサウンドに、キレキレのダンスで、いいなぁって(笑)。僕が学生時代からよく聴いていたような、重いサウンドでリフもキャッチーみたいな印象がすごくあったので、どういう方たちなのかお会いするのが楽しみでした。

たいち:僕も楽曲がめちゃくちゃかっこいいなと思いました。音楽的に自分が昔よく聴いていたジャンルだったので、すごく親しみがあるし、めちゃくちゃライヴ映えしそうだなっていう印象でしたね。

あかり:私も曲とかサウンドがすごくかっこいいなと思っていて。その曲をキレキレに踊っている女の子たちのギャップというか。"こんなにかわいい女の子たちがかっこ良く、かわいく踊ってるんだ!"って。私は同性ですけど、すごくドキドキするというか。観ていてすごく楽しかったですし、聴いていてドキドキするし、すごいアイドルさんだなと思いました。今日実際にお会いしてみても、"こんなに華奢でかわいい女の子たちが、あんなガチガチでかっこいい演奏に合わせて踊ってるんだ!?"って。

-同性からのそういう声はやはり嬉しいですか?

ならく:めっちゃ嬉しいです。

いち:アイドルなのでファンは男の人が多いんですけど、普段アイドルをあまり見ない女の人に、曲とかダンスでちょっとでもアイドルに興味を持ってもらえるとやっぱり嬉しいですね。"アイドルやってて良かった!"って思います。

-では、シュレ犬のみなさんが用意されていた質問をもとに進めていこうと思います。まずは、さりあさんからお願いします。

さりあ:すごく勝手な偏見なんですけど、バンド(メンバー)って男性だけとか、女性だけみたいなイメージがあるんですよ。男の人と女の人が一緒にバンドをやっているのは珍しいわけではないけど、どういう出会いで3人でやることになったのかお聞きしたいです。

ホリウチ:もともとは、それこそイメージ通りというか、男3人でやっていたんですけど、前のベースがやめることになって。ただ、「カシスオレンジ」が入っているアルバムのツアー("DOPAMINE Tour")を発表したなかでやめていったので、すぐにライヴのサポートを立てなければならないと。(あかりは)そのサポートの中の何人かいるうちのひとりだったんですけど、そのあともしぶとくついてきたっていう(笑)。

あかり:そうですね(笑)。

いち:他にもサポートの人がいる中で、技術なのか相性なのか、どういう理由で正式に加入してほしいと思ったのか気になりました。代表曲に女性の感情を歌っている曲が多いですけど、個人的には、男の人だけで歌っているよりも、そこに女の人がいるほうがより生々しくて好きだったので、どういう理由だったのかなって。

ホリウチ:さっき言ってたみたいな、しぶとかったっていうのが大きくて。食らいついてくるというか。"私はサポートじゃなくて本メンバーとしてやりたい"という気持ちを一番感じたし、その心意気が一番刺さったんですよね。

たいち:うん。

ホリウチ:それプラス、それこそいちさんに言っていただいたように、最近出した「女だから」(2023年7月リリースのデジタル・シングル表題曲)という曲のサビがそうなんですけど、女性コーラスが入ることによっての届きやすさみたいなものも、新しい武器になるなっていう判断でした。

いち:それめっちゃ思いました! 男の人ひとりだけで歌っているよりも、後ろから女の人の声が聴こえることで、歌詞にリアルさが増していてめっちゃいいなと思っていたので、そのお話が聞けて嬉しいです(笑)。

ホリウチ:おぉ。ありがとうございます。