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INTERVIEW

Japanese

シュレーディンガーの犬 × Dannie May

2023年12月号掲載

シュレーディンガーの犬 × Dannie May

シュレーディンガーの犬

Official Site

"EDM × ROCK"をコンセプトに掲げているアイドル・グループ、シュレーディンガーの犬(通称:シュレ犬)が、アーティストと座談会を行う連載企画。第4回となる今回は、Dannie Mayがゲストに招かれた。メンバー全員がマイクを取るトリプル・ヴォーカルという編成や、ロック、ソウル、ファンクなど、様々なジャンルを取り入れた現代的なポップ・ミュージック、メンバー自ら手掛けるコンセプチュアルなMVなど、ポップとマイナー、アートとエンタメの狭間を、独自の路線で邁進している3人と、シュレ犬の4人はどんなトークを繰り広げるのか。その前半戦の模様をお届けする。

シュレーディンガーの犬:ならく いち もな るるか
Dannie May:マサ(Vo/Gt) 田中 タリラ(Vo/Key) Yuno(Vo/Kantoku)
Interviewer:山口 哲生 Photographer:川野晴都、うつみさな


音楽じゃないと得られない喜びってやっぱりある(マサ)


-ならくさんの到着が少し遅れているのですが、先に始めてしまおうかと思います。連載4回目はDannie Mayのみなさんに来ていただきました。シュレ犬メンバーとしては、Dannie Mayの音楽やスタンスにどんな印象を持ちましたか?

いち:一番再生数のある「ええじゃないか」(2021年7月リリースのEP『ホンネ』収録曲)のMVを観たんですけど、自分、めっちゃアニメ系のMVが好きで! 普段ボカロをよく聴くんですけど、ボカロってアニメのMVじゃないですか。普段はあんまりバンド系の曲を聴く機会がないんですけど、MVですごく聴きたさが出てきて入りやすかったです。

マサ:ボカロを聴かれるんだったら合いますよね。

いち:はい。すごく聴きやすかったし、曲もすごく楽しかったです。

マサ:ありがとうございます。嬉しい。

もな:バンドなので、結構"うぇーい"みたいな感じなのかなと思ったら、曲がおしゃれで。エモい系の曲も多くていいなと思いました。

るるか:私も曲調がすごくおしゃれだなと思って。聴いていてすごく楽しかったです。

-Dannie Mayのみなさんは、シュレーディンガーの犬というグループにどんなイメージを持たれましたか?

マサ:音楽が結構ハードじゃないですか。あれがすごく面白いなと思って。僕らぐらいの世代の人って、いわゆるアイドル像みたいなものがあると思うんですけど、あのヘヴィな音楽と女の子という組み合わせは今っぽいなって思いながら聴かせてもらいました。

田中:死ぬほど聞かれてきたと思うんですけど、グループ名がどういう由来で決まったのかなっていうのが気になっていて。もとは"シュレーディンガーの猫"ですよね。

いち:そうです。その実験から取っているんですけど、グループ名が決まったときにいた初期メンが、今ちょっと遅れているんですよ。この3人は名前が決まっているところに入ってきたので、あんまり由来をプロデューサーから聞くことはなくて(笑)。

田中:猫ではなく、なぜ犬になったのかはわからないっていう。

いち:犬派だったんですかね。うちのプロデューサー、犬とよく戯れているので(笑)。

マサ:本当に犬好きなんだ(笑)。

田中:でも、すごくキャッチーでいいですよね。結構前に、何かのアイドルのフェスで名前が載っているところを見たんですよ。それで印象に残っていたので。

いち:ありがとうございます! 文字数長いから目立ちますよね(笑)。

Yuno:僕はApple Musicの一番トップにあった「EgOiStIc LoVe」(2021年6月配信リリース)がいいなと思って。曲の展開がめちゃくちゃ面白いですね。いきなりテンポが落ちたあとに、パラパラっぽい感じに変わって、そのあとにかっこいいサウンドが来るっていうのがいいなと思って、今日ここまで聴きながら来ました。

いち:嬉しいです。ありがとうございます。シュレ犬は転調の多い曲が結構多くて。今作曲してくださる方が3人いるんですけど、その中でも「EgOiStIc LoVe」を作曲された宮入(俊悟)さんは、特に転調が多いです。今は曲にハマってライヴに来てくれているオタクもめちゃくちゃいますね。

ならく:遅くなってすみませんでした!!!

マサ:初期メンの方?

いち:あ、そうです!

ならく:本当にすみませんでした。遅くなってしまって。

-では、ここからはシュレ犬のメンバーがDannie Mayのみなさんへの質問を用意していますので、そちらに答えていただければと思います。ならくさんからいきましょうか。

ならく:資料を見たら、バンド名は外国人の男性と、日本人の女の子の名前を合わせましたと書いてあって。なんでそういう流れになったのかなと。

Yuno:一応リーダーはマサなんですけど、グループ名を決めるときに、例えばandymoriみたいに、言葉を組み合わせた造語がいいよねということになって。僕らはバンドの形態にあまりこだわらずに組んだから、やる音楽も、この人というよりは万人に届けたいと思っていて。日本にも世界にも届けたいし、老若男女関係なく親しまれる音楽を作っていこうというところから、"Dannie"っていう外国人男性の名前と、"May"っていう日本人女性の名前を取って、"Dannie May"にしました。

-そこにも幅広くとか、形態にとらわれずにという思いがあったと。次はるるかさんの質問にいきましょう。

るるか:バンドの活動をしていて、一番やりがいを感じるのはどんなときですか?

マサ:俺は、曲を作ってみんなのLINEに投げるんですけど、そのときに"いいね!"って言われたときが一番嬉しいですね。

Yuno:そこなんだ?

マサ:俺、あの時間結構ハラハラしてっからね? 既読だけついて何も言われないときは"あかん......"ってなるし、"めっちゃいいね"って来るとやってて良かったなぁと思う。なんか、音楽じゃないと得られない喜びってやっぱりあると思っていて。それはライヴも同じで、あの瞬間だけ脳から出てくる何か特殊な物質とかありそうじゃないですか。そういうのは音楽をやっているからこそのものだから、そういうところがやりがいなのかなと思います。

田中:難しいなぁ......やりがい。やっぱりライヴで歓声を浴びたときはすごいですよね。

マサ:そんなこと普通ないもんね?

田中:うん。いい曲できたとか、いいアレンジができたっていうのもいいんだけど、あの特別感は他にない。結婚式って、人生の晴れ舞台っていうじゃないですか。あと、人は死ぬまでに3回主役になるとか。生まれたときと、結婚と、死ぬときっていう。でも、俺らはもっと主役になれる場面がいっぱいあるなって感じながら生きてますね。

マサ:たしかに。この前、"結婚式はワンマン・ライヴ"って友達に言ったら"最低"って言われた(笑)。もう全然余談なんですけど、結婚式にそこまで仲良くない浅めの友達まで呼んでいくスタイルってあるじゃないですか。それって、例えば自分がワンマン・ライヴをやるとなったときに、関係者はパンパンでそんなに中身は盛り上がってないライヴをやりたいのか、本当に自分の好きな人たちと盛り上がるライヴを作りたいのかっていう。"じゃあもう結婚式ってワンマン・ライヴじゃん!"って言ったら、"最低"って。ダメだったみたい(笑)。

田中:この前、知り合いがディズニーで結婚式してて。

シュレ犬一同:へぇー!

田中:なんか、ミッキー(マウス)が来るらしいんだけど、上位のプランだと全員来てくれるらしくて。

Yuno:Mr.インクレディブルも?

田中:Mr.インクレディブルは来ない(笑)。デイジー(ダック)ぐらいまでの主要キャラが来る。で、ディズニーの音楽って超一流じゃないですか。だから音楽もめっちゃ感動するし、結婚式場の照明もめちゃ凝ってるんですよ。それこそライヴ会場みたいにムービングとかもあって。あれに勝る結婚式はないなって思いました。

Yuno:何の話? やりがいの話でしょ(笑)?

-(笑)Yunoさんのやりがいというと?

Yuno:なんだろうな......ライヴのセットリストとか、曲のテーマを決めるときはだいたい僕から始まるんですけど、それをファンの人に届けるときに、そこで僕が意図したものってそんなに説明しないんですよ。自分から"これはこういうことで~"って言うことはないんですけど、それを受け取って聴いてくれた人たちに、僕が裏テーマに置いていた真意とか、リファレンスにしているものまで届いていたときは、もうめっちゃくちゃ嬉しいです。

マサ:考察してくれる人がいるっていう。

Yuno:そうそう。ここまでいろいろ考えて良かったなって。