Japanese
岡崎体育
2021年10月号掲載
Interviewer:秦 理絵
-ちょっと話が逸れるけど、あえてこの流れで聞きたいのが、体育さん自身はSNSやインターネットの発信について、どんなふうに付き合いたいと思っているんですか?
今は考えることを放棄するようにしました。何事にも意見を持たないように、というか。もともとの性格でもあるんですけど。政治的な発言や、昨今トレンドになってるニュースとか事件に対して、自分の感想をTwitterで述べることはほとんどないです。人の意見を聞くと、"なるほど。そういう意見の人もいるんだな"って思うことはあるんですけど、そこに自分が介入していくと、さらにしんどくなってくる気もするし。
-もちろん生活していれば、思うこと、考えることはあるけれど、それをネット上で公開することはないと。
SNSって、ある種ひとつの世界というか。現代に生きている人はそこと現実の二足のわらじを履いてると思うんですよね。そのふたつの世界を行き来しまくるのは、すごいしんどいんですよ。だから、僕が意見を持つのは自分の身の周りのこととか、自分に関わる人のことだけにする。それが自分の精神の安定に繋がってると思います。
-そういう想いもあって、「Fight on the Web」が生まれてきたんでしょうね。もちろんSNSはポジティヴな面もあるけど、距離を置いたほうがいい場面もある世界だから。
そうですね、それはあると思います。
-この曲には元TOTALFATのKubotyさんが編曲とギターで参加してるんですね。
Kubotyさんは、僕のディレクターが担当してるアーティストとの縁もあって紹介してもらったんです。コロナ前には、フットサルを一緒にやったこともあって。
-Kubotyさんは、どんなふうに編曲に関わっているんですか? 喧嘩っていうテーマのとおり、生演奏がバトルするように絡み合うアレンジですよね。
この曲は、歌というか、インターネット上の罵り合いのフレーズを先に書いて、それに合うドラム・パターンをあてはめていくっていう作り方をしていて。100パーセントずっとドラムのキメが続いてる。そのドラムのキメに1個ずつKubotyさんがギターのアレンジとかを入れてくれた感じですね。すごく大変だったと思います。リズム隊は、BABYMETALの楽曲を演奏してらっしゃるおふたり(BOH(Ba)/青山英樹(Dr))です。音符にしたらすごく難しくて、覚えてきてもらわないとダメなものなんですけど、おふたりは天才なので。数テイクで終わって、すごいなと思いましたね。
-ここからはネタ曲以外の収録曲についても聞かせてください。今作は「Championship」とか「Okazaki Little Opera」とか、アンダーグラウンドな匂いのするダークなヒップホップがサウンド面での特徴かなと思いました。
「Okazaki Little Opera」に関しては、最近ヒップホップで流行ってるトラップって言われるビートをモチーフにしてるんです。細かい尺のハイハットのリズム打ちとか。それを自分でもやったらどうなるんだろうなっていう好奇心からできた曲です。韻を考えるのが好きなので、ああいう曲を制作することによって、自分の制作意欲がブーストされたりもするので。肩肘はらずに作れたので、「Okazaki Little Opera」は捨て曲ですね。
-体育さんの言う"捨て曲"は、アルバムならではの曲というか。
悪い意味に捉えてないです。アルバムって、昔で言うと、シングル・カットした曲がバーッて入れてあって、後半ぐらいにそのアルバムを作るときにできた曲があったりするじゃないですか。わりと僕はそういう曲のほうが好きで。それを、僕が"捨て曲"って呼んでいるんです。
-ちなみに、体育さん的に今作の他の"捨て曲"というと?
「Hospital」と「普通の日」ですね。
-どっちもいい曲なのに(笑)。とっても大切なことが歌われてるし。
だから"捨て曲"だって僕が言ってるからって、本当に捨ててると思ってほしくはないんですよね(笑)。
-「Okazaki Little Opera」に話を戻すと、ミサっぽい上物の作りも印象的で。今、こういう雰囲気のサウンドが体育さんの旬なのかなと思ったんですけど。どうでしょう?
気に入ってますね。家でマスタリングが終わったCDを聴くときも、この曲が一番再生数が多かったですし。「Okazaki Little Opera」は後半にできた曲なので、アルバム全体を通したバランスをとるというか。その時点でアグレッシヴな曲が「Championship」だけだったので。それと対(つい)をなすような曲がアルバムにあったほうがいいなっていうことで作ったんです。凶暴なサウンドをっていうのが念頭にありましたね。
-あと、メロディがとっても美しい曲が、体育さんのアルバムでは後半にありがちです。今作で言うと、「湖」とか「Eagle」。やはり漢字一文字のバラードもあって。
そうですね。『XXL』(2017年リリースの2ndアルバム)と『SAITAMA』で、「式」と「龍」っていう曲を入れていて、ファンの人たちがSNSとかで、"岡崎体育の漢字一文字のバラード・シリーズいいわ"って言ってくれてるんですよ。それで、たしかに「式」と「龍」って漢字一文字やなって気づいて。
-あ、意識してなかったんですか?
そうなんです。たまたまその2曲がそうだっただけで。でも、そう言ってくれる人がいるんやったら、次のバラードも漢字一文字にしようっていうのが「湖」です。
-ストリングスのカルテットの生音がとってもきれいな曲だなと思ました。
兼松衆さんっていう音楽家の方にアレンジをお願いしました。今年、手嶌葵さんに楽曲を提供させていただいたんですけど(「星明かりのトロイメライ」)、そのときのアレンジを兼松衆さんがやってくださって。自分が思い描いていた何倍もの手嶌葵バラードになったので、自分のアルバムでバラードをやるときは、兼松さんに頼もうって思ってたんです。「星明かりのトロイメライ」と同じ構成で、ピアノとアコースティック・ギター、ストリングスの優しく聴けるアレンジにしていただけたらなっていうのはありました。
-歌詞は抽象的ですね。
どっちかと言うと、バラードはこういう抽象的な表現になるんですよね。なんとなく自分の中で答えがはあるんですけど、それに近い考察をしてくれる人がいると、"あ、それ、正解"って。伝わったんだなって嬉しかったりするんです。
-個人的には、前にしか進んでいかない時間の流れのなかで、ふと立ち止まる瞬間というか。ゆっくり内省するような瞬間を書きたかったのかなって思いました。
そうです、その通りです。うん。自分の曲には二極性があって。ネタ曲もあるし、バラードも書きたいしっていうので、いろいろ世の中の流れ、時間の流れに疲れることがあるんです。同じことをずっとやり続けるのがしんどくなっちゃうんですよね。二極を主軸にやっていかないと、自分の精神的にもしんどいというか。こういう対極のことをやって、自分の中のバランスをとってるところはありますね。
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