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INTERVIEW

Japanese

マカロニえんぴつ×ハートアップ×@FM"ROCK YOU!"

2019年10月号掲載

マカロニえんぴつ×ハートアップ×@FM"ROCK YOU!"

マカロニえんぴつ:はっとり(Vo/Gt) 高野 賢也(Ba/Cho) 田辺 由明(Gt/Cho) 長谷川 大喜(Key/Cho)
DJ:Nozomi(@FM"ROCK YOU!"パーソナリティ)
Photo by まっすー

僕らとお客さんとで、ちゃんとコミュニケーションをとれるライヴができるようになった


Nozomi:マカロニえんぴつで、「恋のマジカルミステリー」をお届けしました! というわけで、この時間はマカロニえんぴつのみなさんとお届けしております。先ほどね、音大時代の話とかを結構聞いたわけなんですか、アーティストになってからのお話もちょっと聞いてこうかなというわけで、2012年から活動をし始めて、2015年に初の全国流通盤『アルデンテ』リリースしましたよね。

一同:はい。

Nozomi:そもそもバンドって全国流通に行くまでってめちゃくちゃ大変だと思うんですよ。自分たちでやらなきゃいけないことも多いし。どういう感じでこう、最初バンド組んでから全国流通まで、まぁこぎ着けたって言い方はあれですけど、どうやってやっていったんですか?

はっとり:なんかねぇ、この学生時代とアーティストになってからの境目みたいなのが、未だにいまいち......。

Nozomi:ないの?

はっとり:実感ないというか、なんかね?

長谷川:あんまりね。なんか、やってきたことの延長で今があるっていうか。

はっとり:そうそう。同級生だし、学生気分なんだよね、ずっとね。

長谷川:うん、そうだね。変わんない。そのテンション感はずっと変わらない。

はっとり:ずっと変わんない感じがしてるから正直アーティストになってからっていう......意外とね、難しくないですよ。

一同:(笑)

Nozomi:そうなん(笑)!?

はっとり:あれよあれよというか。まぁその、今のマネージャーが声を掛けてくれたんですけど、最初に。ちょっとずつね、ライヴハウスで活動を広げて、YouTubeに曲載せてとかしてたところに声が掛かって。"ウチで出してみないか?"みたいな流れでインディー盤を一発出したのが最初だから......なんか最初よくわかんなかったね。"あ、これがデビューか"みたいな。

田辺:そうだね。実感がないというか。

Nozomi:わりとフワッと来てるっていう感じです?

はっとり:うん、フワッと......。

Nozomi:"お客さんの心を掴めるようになってきたな"みたいなのとかって、感じるきっかけはあったりしました?

はっとり:俺は1個"あれかな?"っていう部分はあるんだけど。新宿Marbleっていうね、ライヴハウスがもうホントに、ホームって言ったらあそこかもしれないね、当時。

長谷川:そうだね。

はっとり:毎月出てたもんね。新宿の歌舞伎町のケバブ屋さんの横にあるところで毎月やってたんですけど。そこでね、サーキット・イベントってわかりますかね?

Nozomi:わかります、わかります。

はっとり:それが俺ら初めてのサーキット経験だったんですよ。Marble主催の"台風15号"っていうイベントで。なんで"台風15号"なんだっけ?

長谷川:ずっと15号。

はっとり:ずっと15号なんだあれ! それで、サーキットを初めて経験したときにMCというか、どのバンドもね、お客さんの取り合いなわけですよ。すぐ横には同時に違うバンドがやってるから、"ここを観にきてくれてる"っていうことがすごくありがたいことというか、嬉しい。で、それまで熱いMCをしたことなかったんですけど、その日だけは俺も乗せられて熱いことを言った気がすんだよ(笑)。"ここを選んでくれてありがとう"みたいな、"お前ら間違ってないぜ"みたいな。柄にもなく最初に言った熱いMCがなんかね、その日で。お客さんもそれに反応して盛り上がってくれて。

Nozomi:へぇー!

はっとり:ライヴハウスのスタッフの佐藤さんも、"今日のライヴは今までで一番良かったよ"って言ってくれたから、"なんか掴めた気がするぜ!"みたいな。俺はね、あの日のMCとかが(バンドにとっての)転機だったような気がするんだけど、みんな覚えてないでしょ、別に?

田辺:覚えてないね。

はっとり:柵に足乗り上げて。

Nozomi:いやぁなんかロック・バンドっぽいじゃないですか。

はっとり:ちょっと小っ恥ずかしかったけど(笑)。

Nozomi:でも結構小っ恥ずかしいぐらいのことをやった方が届いたりするときありますよね。

はっとり:意外とそうなのかもしれないですね。あのときそう思いました。転機はどうですか? 俺だけなんか転機がある人みたいなんで。

高野:僕は弾くのに精一杯だった時期が長いかもしれないですねぇ。わりと最近かもしれないです。

Nozomi:余裕でき始めたのが?

高野:そうですね。

Nozomi:じゃあ今は前のそのいっぱいいっぱいだった時期と比べて、どういう精神状態でライヴやってるんですか?

高野:お客さんの顔を見られるようになった。僕らとお客さんとで、ちゃんとコミュニケーションをとれるライヴができるようになったのかなっていうのは、最近感じられるようになった気はしますね。

Nozomi:なるほどねぇ。普通にライヴ中にさ、その表情で結構わかるもんなの?

高野:最近は本当に純粋になんか楽しんでくれてるなっていうのはすごく感じられるんで、やっぱり僕らも楽しいですよね(笑)。