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LIVE REPORT

Japanese

GIANT LEAP THE LIVE vol.2

Skream! マガジン 2019年02月号掲載

2019.01.20 @専門学校ESPエンタテインメント東京 12号館 Club 1ne2wo

Writer 稲垣 遥

"ミュージシャンの夢と一緒に歩んでいく"を合言葉に、株式会社A-Sketch、エイベックス・エンタテインメント株式会社、ヤフー株式会社が中心となり、株式会社J-WAVE、株式会社FM802がオフィシャル・メディアとして参加する"GIANT LEAP"。同プロジェクトの主催ライヴ、東京公演の第2回目が開催された。

特別枠として出演したのはRadicalism。宮城県石巻から5時間かけてやってきた彼らは、ヒリついた鋭いサウンドに優しい歌声が乗るギター・ロック・バンドだ。音は冷厳だが、令(Vo/Gt)が"15分間で何が伝えられるかわからないけど、僕たちの音楽を信じてくれたら裏切るつもりはない"と熱い想いを伝えると、フロアの風向きを追い風に変えていった。

"4th GIANT LEAP PRIZE"選出のPororocaのステージは、北原魁人(Vo/Gt)の力いっぱいの歌声が響きわたった「ランナー」でスタート。ストレートな美メロとメリハリのあるバンド・サウンドで、老若男女が親しみやすいポップスを鳴らす。手拍子が沸いた「HERO」は、コーラスや曲中のメンバー紹介もわくわく感を助長した。続いて"僕らの音楽が毎日に寄り添うように"と披露したミドル・ナンバー「かげぼうし」。我慢しながら平気に振る舞ってしまう人に"休んでもいいんだよ"と伝える曲で、ステージを見つめる観客の様子からも、その想いが確かに染み入っているように感じられた。ラストは"It's all right!"と繰り返すパワフルな1曲「トラベルワゴン」。爽やかながら、汗をかきながら歌い、演奏する4人は、聴く者を包み込み、肯定してくれる懐の深さを見せつけた。

続いて"3rd GIANT LEAP PRIZE"獲得のshellfish。「Star Shooter」は、打ち明けたい想いを抱えるもどかしい様子を描いたピュアなナンバー。玉谷友輝(Vo/Gt)の甘い歌声もキラキラしたムードを強めるが、曲に込められたリスナーの背中を押すメッセージもビシビシ伝わってくる。楽器隊も歌を聴かせることに重きを置きつつ気持ちの入った演奏で、そのバランス感が心地よい。MCで実は緊張していると明かし場を和ませると、転がるベースと怪しげなコード展開がアクセントとなる「World is Wonderful」へ。ラップっぽい早口のメロからも、先ほどとは違う、捻くれを孕んだシャープな印象を受ける。そして重大発表として11月に新宿SAMURAIでのワンマン公演の決定をアナウンスし、「午前0時」を披露。初めて書いたラヴ・ソングだという大切な曲で、再び温かな空気を作り出していった。

幕が上がると「鳴らせ」から迫力のサウンドを聴かせたのは、ゲストのマカロニえんぴつ。2019年一発目のライヴに懸ける気合がはっとり(Vo/Gt)の鋭い目からも伝わる。「洗濯機と君とラヂオ」では、はっとり、高野賢也(Ba/Cho)、田辺由明(Gt/Cho)がステージ前方に飛び出し、"きっと間違っていない、合っている"と恋の最中の不安をぶっ飛ばす。続いて彼らの登場SEであるTHE BEATLES「Hey Bulldog」と同じくピアノのリフが印象的な「ブルーベリー・ナイツ」。愛憎や寂しさを女性目線で艶やかに描くこの曲では、切実な歌詞とクールな音が切なさをかき立てる。はっとりが"去年はたくさんチャンスを貰って、音楽をやってて良かったと初めて思えた年だった"と話し、"あなたたちもいい音楽があったらいろんな人に教えてください"と集まった早耳リスナーたちに届けた。そして「ミスター・ブルースカイ」で開放感のあるグッド・メロディを会場の隅々まで染みわたらせ、バンドの信念を感じるさすがのパフォーマンスでイベントを締めくくった。


[Setlist]
■Radicalism
1. 向日葵が枯れる前に
2. Birthday
3. Good bye, kyanos

■Pororoca
1. ランナー
2. HERO
3. かげぼうし
4. トラベルワゴン

■shellfish
1. Star Shooter
2. World Is Wonderful
3. 午前0時

■マカロニえんぴつ
1. 鳴らせ
2. 洗濯機と君とラヂオ
3. ブルーベリー・ナイツ
4. レモンパイ
5. 愛の手
6. ミスター・ブルースカイ

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