Japanese
パスピエ
2018年04月号掲載
Member:大胡田 なつき(Vo) 成田 ハネダ(Key)
Interviewer:秦 理絵
来年で僕らも10年ですからね。パスピエっていうバンドが10年続いてるって面白いなと思うんですよ
-いままで言葉遊びとかが得意だった自分が、実際に「トビウオ」みたいなバンドを背負うような曲を歌ってみて、どう思いましたか?
大胡田:いままでそれは私のジャンルじゃないというか。私が持ってないものだから、安易な気持ちでは書けないなと思って避けてたんですけど。やっぱりいま言うべきことは、言わなきゃいけないなと思いました。こういうのを書きたくなったのは、長くバンドを続けてきたからでもあると思うんです。自分もバンドと一緒に年をとってるわけだから。
成田:来年で僕らも10年ですからね。パスピエっていうバンドが10年続いてるって面白いなと思うんですよ。バンドって年数を重ねていくにつれて、名前が持つ肉体性が高くなっていくじゃないですか。でも僕らはもともと顔を出してなかったバンドだから。
-肉体性とはかけ離れてましたよね。
成田:それがかたちを変えて、スタイルを変えて、いまに至るのは面白いなと思いますね。
-わかる気がします。そのあたりの10周年的な話も興味があるんですけど、それはまた来年に置いといて......(笑)。
成田:あ、はい(笑)。
-最後にアルバムを締めくくる「恐るべき真実」について聞かせてください。今回、この曲の話はハズせないなと思ってます。
成田:なるほど。ちょっと余談ですけど、今回『ネオンと虎』で何本か取材を受けてるんですけど、この曲は必ず突っ込まれますね(笑)。
大胡田:"また、パスピエがこういう曲を持ってきたよ"って。
-はははは(笑)。いままでもルーツとしてのクラシックを生かす曲はありましたけど、この曲はあからさまですよね。ピアノの華やかで雄大なメロディがすごい。
成田:これは一発録りなんですよ。レコーディング・ブースが、ピアノだけ別の部屋にあったので、窓からガッて顔を出して、"せーの!"で録るっていう(笑)。メトロノームを聴かずにグルーヴで合わせる感じなので、本当にライヴですよね。
-どうしてこの曲は一発録りが良かったんですか?
成田:クラシックって、ポップスと何が違うのかって言ったときに、基本的にはビートがないジャンルなんですよ。
-ドラム・セットがないですもんね。
成田:リズム楽器があったとしてもティンパニとか大太鼓とか装飾としての打楽器なので。そこでどういうふうにリズムが生まれるかっていうと、オーケストラだったら指揮者がいたり、メロディ・ラインで引っ張ったりしてリズムを生み出していく。それがクラシックだと思っていて。いわゆるドラムに合わせてビートに乗せていくポップスとかロック、ジャズとは真逆なものなんです。そういうのをいつかやれたら面白いだろうなって思ってました。
-ずっとやりたかったことがいまやれたっていうのは、もう今日のインタビューの話からすると、素直に衝動に従ったうえで自然な流れだったんですね。
成田:そうですね。これも不思議なもので、"このずっと温めていたものをいま入れなきゃ"っていうわけじゃなくて、振り返ってみるとっていう感じなんですよね。
-壮大なサウンドに寄り添うように、歌詞の方も、人が生まれてから死ぬまで、みたいなものを想像させる大きなテーマかなと思ったんですが。
大胡田:そういう面もあると思います。「ネオンと虎」にも近いんですけど、相反するふたつの物事の出会いと別れ、輪廻みたいなものを、大きな流れとして捉えた感じです。だから、この曲で表現しているものが生と死なんだよとか、恋愛だよとは言わないんですけど、ふたつのものが巡るっていうことですね。私もこういう歌詞は、前々からいつか書こうと思ってたので、"あ、この曲だったら書けるかな"と思いました。
-クラシックっていうすべての音楽の根源にあるような曲だからこそ、大きなテーマの歌詞にも挑めたというか?
大胡田:クラシックっていう普遍的なものだからこそ、ですね。言葉遊びとか、韻を踏んだりして、パスピエの存在自体が変化球みたいなところも多いんですけど。「トビウオ」もそうだし、「恐るべき真実」もそうだし、普遍的なものを言葉にすることで、聴いたあとに何か心に残るものがあるといいなと思いますね。
-わかりました。バンドのルーツに根ざしながら、新しいパスピエとして過去を更新していくものにもなっている。今回は本当に素晴らしい作品だと思います。
成田:また今回も"最新作が一番かっこいい"って言える作品ができたと思います。ちゃんと"パスピエ印のハンコも押しましたよ"っていうね。
大胡田:うん、私たちのアルバム! っていう感じがすごいですね。
-5月からは『ネオンと虎』を引っ提げた[パスピエ TOUR 2018 "カムフラージュ"]が始まりますが。またコンセプチュアルな感じですね。
成田:今回は全体的にライヴハウス・ツアーですね。去年は"自分たちがこういうことを考えてますよ"っていうのを、お客さんひとりひとりに伝えていかなきゃいけないと思ってたので、規模感を広げずに多くの人たちと共有していくにはどうすればいいんだろうっていうので、初めて東京で2デイズをやったんですけど。そこで"こういう見せ方もあるな"と思ったんですよ。なので、今回は後半の主要都市では2デイズ。前半では、久しぶりのところや、はじめましてのライヴハウスを回る感じです。
-2デイズ公演では、"ネオン編"と"虎編"でセットリストは変わるんですか?
成田:ガラッと変えるつもりなんですけど。これ、コンセプトに気づく人いるのかな? っていう内容なんですよね。楽しみにしていてください。
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