Japanese
パスピエ
Skream! マガジン 2018年08月号掲載
2018.07.05 @EX THEATER ROPPONGI
Writer 秦 理絵
5月から全国21公演で開催したパスピエの全国ツアー[パスピエ TOUR 2018 "カムフラージュ"]。その後半戦は、1日目を"ネオン編"、2日目を"虎編"と題して、セットリストをガラリと変えた2デイズ公演で開催してきた。ルーツと進化という両軸を大切にした最新ミニ・アルバム『ネオンと虎』を携えた今回のツアー。ここではツアー・セミ・ファイナル会場となった、東京EX THEATER ROPPONGIの1日目"ネオン編"の模様をレポートする。
SEが流れ出すと、大胡田なつき(Vo)、成田ハネダ(Key)、三澤勝洸(Gt)、露崎義邦(Ba)に、サポート・ドラマーの佐藤謙介を加えた5人が登場した。ライヴのオープニングを飾ったのは、「ネオンと虎」。成田が奏でる煌びやかなシンセの音色に、キレのあるバンド・サウンドが重なり、大胡田の唯一無二の歌声がポップなメロディを紡いでゆく。スタジオでのセッションを大事にして制作された今回のミニ・アルバム『ネオンと虎』の中でも、とりわけバンド感のある曲で勢い良くスタートを切ると、「メーデー」などのライヴ・アンセムを途切れることなく披露して、フロアの熱気は開始早々から最高潮へと高まっていった。
"東京でライヴをすると帰ってきたような感じがしますね"という大胡田の言葉に、客席からは"おかえり!"という温かい声が飛ぶ。中盤はほとんどMCを挟まず、5人が研ぎ澄まされた集中力で『ネオンと虎』の収録曲を畳み掛けていく。穏やかなテンポに乗せて"とぅっとぅっとぅーる"という鼻歌のようなメロディが軽やかに弾む「Matinée」のあと、ガラリと会場の空気を変えたのは、露崎のベースと三澤のギターが不気味に重なり合い、変則的にリズムが展開してゆくなかで、郷愁を感じさせるメロディを紡ぐ「かくれんぼ」だった。『ネオンと虎』という作品は、ニュー・ウェーヴとプログレッシヴというバンドのふたつの原点を改めて向き合った作品だが、「かくれんぼ」はそのプログレ側の曲とでも言おうか。パスピエ独特の歌謡感を漂わせながら予測不能に突き進む楽曲は、まさにジャンル=パスピエとしか言いようのない音楽だ。そして、大胡田が軽妙に韻を踏みながら早口のラップをまくしたてるニュー・アンセム「マッカメッカ」でフロアの盛り上がりはピークへ。それは、最新のパスピエこそ最強というバンドとして正しき姿を、4人編成になった今もしっかりと感じさせると同時に、マニアックな音楽的嗜好を詰め込みながらも、誰もが楽しめるポップ・ミュージックであるという、パスピエの神髄を改めて感じさせるハイライトだった。
最後のMC。フロアのお客さんから上がった"かわいい!"という声に、"私も大人だからさ。「かわいい」とかは、若い女の子に言えばいいじゃん"と照れたようにかわした大胡田。それに対し"いい女!"という声が返ってくると、メンバーは"「いい女」、ヤバいね(笑)"と楽しそうに笑い合っていた。お客さんとの親密なやりとりで会場が和んだところで、ラスト・ナンバーは「恐るべき真実」。クラシカルなピアノと、大胡田が低音で朗々と歌うバンドの新境地で本編を締めくくった。アンコールには「シネマ」と「チャイナタウン」の2曲を披露してライヴは終了。ちなみに、"ネオン編"と"虎編"のセットリストの違いは、タイトルの表記がカタカナと英語なのが"ネオン編"、ひらがなと漢字なのが"虎編"になっていると、メンバーがインタビューで明かしてくれていた。そういう遊び心をいつまでも失わないまま、誠実に自分たちだけの音楽のかたちを追求するパスピエは、10月に東京と大阪で初となる野音ワンマン[パスピエ 野音ワンマンライブ "印象H"]を開催。いよいよ来年は結成10周年を迎える。
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