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INTERVIEW

Japanese

阿部真央

2015年02月号掲載

阿部真央

インタビュアー:石角 友香

-「麹町」とか爆笑しましたし。しかもこれ四つ打ちじゃないですか? 音楽的なトピック満載だと思うんですけど。

「麹町」、私も気に入ってて。あのー......これ和田さんてアレンジした人が、基本、四つ打ちのリズムとかっていうのとか、間奏の"X JAPAN感"とか(笑)出してるんですけど、和田さんが生まれて初めてアレンジした曲なんですよ。だからものすごく才能あるなと思って。もっとやって欲しいし。

-人力ハウス感というか。コーラスで四つ打ちみたいにしてるじゃないですか? あそこが面白くって。

はは。これ、あのコーラスを......ファンクラブの人の声なんですよ。11月の末に東京と大阪でファン・クラブ・イベントをやったんですけど、ちょっとライヴもありでやってて。でもなんかそこに来るプライオリティみたいのを付けたいねってときに、"じゃあ次の作品にみんなの声を収録するのはどうだろう?"って案が出て。みなさんの声をいただいて、いい感じに壮大な感じになって良かったなって。

-こういうのって、エレクトロを導入してるバンドがやると生真面目な感じになると思うんですよ。"人の声でハウスの高揚感出しました"とか言いそうなんだけど、いい意味で単に面白いっていう。

ははは。ハウスの高揚感を......でも和田さんは考えてないと思います(笑)。

-(笑)あと、個人的に好きなのが「always」なんですけど。阿部さんの永遠のテーマだと思うんですけど。人との関係の深いところというか。

うん、なんか常に......さっき出てた飼っている犬の話じゃないですけど、終わりがあるということ。「優しい言葉」の中でも"愛しいものが増えるたびに怖いのは、終わりがつらい"っていうことを書いてて、そいうのも分かってきてるし。そういう中でも"終わりがあるからこそ、それまでをどういうふうに愛すか?"みたいなことをいつも考えていて、それが前面に出てる曲ですかね。

-曲としても美しいし。でも他の人の声と言葉で聴いたらベタに聴こえるのかな? と。上手いけど上手いだけみたいな人いるじゃないですか?

はは! ぶっこみますねぇ(笑)。でも私、大いに好きです、そういう話。まったく感動しないっていう。いっぱいいると思いますよ。

-阿部さんが"ベタすれすれ"なものを歌うと挑戦的に聴こえるというか、いい曲とかメロディが普遍的と言われるものをなめんなよって。

ははは! ありがとうございます。嬉しい(笑)。

-話が飛びますけど去年LADY GAGAがTony Bennettとスタンダード・ジャズのカバーを出して。でもやっぱ上手いだけじゃなかったし。

いいですよね。映像でしか観たことないけど、パワーがすごくて。あの人もファンのことすごく考えてるじゃないですか。それが出てるっていうか、ああいうところがかっこいいわけで、テクニックとか超えてるっていうか。や、LADY GAGAはいろいろ言われてるけど、私は好きなんですよね。

-すみません、脱線しました。で、また最後が「相模ナンバーのグランドキャビンに乗って」で、軽快なんですよね。重いシメじゃないところが良くて。

うん。にゅるっと。きれいに終わっても良かったんですけど、これをどうしても最後に入れたくて。これもお気に入りです。

-全部が違うし、刺さるし、面白いし。作ってみての手応えはいかがですか?

なんだろ? あんまり"うーん......"って思う曲がない。いつも思うわけでもないんですけど。なんかほんとにさらりと、めちゃめちゃ思い入れが深いって感じでもないし。なんか独特で、アルバム作ったあとに"この曲、めっちゃ聴いちゃう"っていうのって、思い入れがあるようで、その曲に対してあんまり信頼がないっていうか。"これでいいのかな?"と思ったりする? そういうのがないから。ひとつひとつをちゃんとやりきってレコーディングできたんだろうし、全部に納得してるんだろうと思うんですよ。それは結構大事だなと思ってて。全部がそうなので楽しいですね、自分でも聴いててラクっていうか。

-夜ひとりで聴こうというよりは......。

昼も聴ける感じですね。珍しいかもしれない(笑)。そういうアルバム珍しいかもしれない(笑)。そうかもしれないですね。

-つくづく阿部さんって自分のそのときの状況がそのまま出ることを恐れないんだなと思いました。

素直なことが取り柄なので、それをどこまでも伸ばしていきたいと思ってますんで。傷つけない形で、人を。だから嬉しいですね、そうやって言ってもらえると。今回は特に素直に楽しく書けたので悔いがないですね。